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Graphql Conf 2024参加記録

こんにちは、Tailorのyoshiです。
GraphQL Conf 2024に関する記事シリーズも、本記事が最終回となります!
これまでの記事はこちらからご覧ください。


サンフランシスコにて行われたGraphQL Conf 2024が終了し、Tailorの発表も無事終了しました。実際にTailorがどのような発表を行ったかの詳細については、先日公開されたFabrixの誕生と展望の記事をご覧ください。

本記事ではTailor社員が実際にGraphQL Confの参加のためにサンフランシスコへ赴いた体験記を書いていきたいと思います。

サンフランシスコ到着

成田空港から13時間のフライトを終えると、カラッとした秋晴れの気候のサンフランシスコに降り立ちました。空港からホテルにUberで向かうと高速道路に、数多くのTech企業の看板があることに気づきました。そして、全ての広告がAI、AI、AI。日本の企業広告とは業種の雰囲気も、広告している内容も異なり、グローバルで使われているSoftware企業がしのぎを削っている場所であることが広告だけでも感じられます。

特に面白かったのはやはりWaymoに乗ったことでした。完全に自動で運転されている車の助手席に乗る体験はあまりに未来的です。限られた範囲でしか利用できないということはありながらも、サンフランシスコでの滞在には十分すぎるほど広範囲で利用できます。余談ですが、実際に大学時代の友人とサンフランシスコで会う機会があり教えてもらったところによると、地元の住人はUberとLyftを比較して安い方に乗る、Waymoは高いから乗らないとのことで、人間が運転するよりも値段としてはまだ高いというのも面白い点でした。

GraphQL Conf 2024登壇

会場であるJW Marriotに着くと、200人から300人程度のオーディエンスが集まっているようでした。会場の方と話していると、多くが近隣のSoftware企業の社員の方が中心でしたが、インドやオーストラリアなどからきている方もちらほらいるようです。残念ながら日本からきているメンバーは我々のみでした。日本でも多くの企業でGraphQLが利用され、GraphQL関連のOSSをContributeされている方々もいらっしゃるので、今回の弊社の取り組みが事例となってコミュニティにもより多くの日本企業が参加していけるようになるといいな、と感じたところです。

GraphQL Foundation代表のLee Byronさん自身のOpening Keynoteでも、GartnerのTechnolgy Hype Cycle的にはGraphQLは冬の時代に向かいつつあると触れられていました。GraphQLコミュニティの中にも少なからず危機感のようなものがあるのかなと感じられるシーンもありました。一方で、FederationによるMicroservicesの運用やSDLが持つDocumentとAI、特にfunction callningとの親和性など多くの可能性がある技術であると思います。実際に発表でも、GrapqhQL Federationに関連するTopicとAIの情報取得元としてのGraphQLというTopicが多くあり、水面下で色々な進展があると感じられました。

発表の中で印象に残ったものでは、Apollo CTOの大規模Enterprise企業におけるGraphQLの利用や、アメリカの下院の法案成立プロセスで用いられるGraphQLの利用方法など非常に面白いTopicがありましたが、やはりBenjie Gillamさんの”Techniques to Protect Your GraphQL API”がよかったと思います。会場とのコールアンドレスポンスも含めよく完成されたトークで、お勧めできる内容だったと思います。

弊社の登壇は二日目のお昼明けで、同じ時間にMeta、Meta、 Apolloとかなり強めなSpeakerと同タイミングになりました。弊社のメンバーは皆どのくらいオーディエンスが来てくれるか若干不安を抱えていましたが、最終的には30から50名程度集まっていたと思います。登壇後にわざわざ訪ねての質問や他のOSSとの比較を含めフィードバックが何件も集まりました。もちろんエンジニアイベントであるため、何かしらのSalesに繋がるわけではないですが、登壇などを通じたプレゼンスは少なからずTailorの企業価値に繋がっていくかもしれません。

パブでデモタイム

ベイエリアに来たと強く感じたのは、GraphQL Confの参加者の間で行われた飲み会でパブに集まった時でした。パブの入り口でFabrixのトークを聞いてトーク終わりにも議論に来てくれたオーディエンスの方とすれ違い、飲み会の場所がここであってるかといった雑談をしたところ、同行していた他のメンバーに私たちのことを紹介してくれました。

パブの階段を登りながらFabrixのコンセプトについてSeiyaさんが話すと、面白そうだがよくわからないからこの場でデモしようという話になりました。ビールとつまみを買い、パブのテーブルにPCをおいてその場で先ほど終えたばかりの登壇の内容をもう一度繰り返していきます。一通りデモを終えたあと、聞き手の方の自社の状況にある課題から、実際に具体的なユースケースがFabrixで実現できるかといったフィードバックを数多くもらいました。

今回私たちは、OSSの発表だったので機能に対するフィードバックが中心でしたが、新サービスを作っている起業家だったらこんなノリでエレベータピッチが色々なところで始まる社会なのかと感じる一幕でした。ちなみに、聞き手の方はCocoaPodsの作者であったため私たち三人とも大変驚きました。たまたま出会い議論する相手が超一流のエンジニアであるという経験もこれがベイエリアかと感じさせる体験となりました。

Tailor USチームとも初対面

Tailorには、USで実際にセールスを行うチームが存在します。中心となるのはCEOのyoさんですが、product designerのmiuraさんやmarketing の juneさんなどチームの中心となる方々がUSで働いています。Tailorはほぼ全ての業務がリモートで行われていますが、実際に対面で会うとなると嬉しいものです。

TailorではオフラインのときにはWeWorkを利用していて、日本でもUSでもそれは同じです。yoさんにWeWorkの入り口まで案内してもらうと、現在採用活動中の候補者の方の面接をしている最中でした。非常に経験豊富で、話していてもTailorをもう一段引っ張ってくれそうな素晴らしい方で、世界中で採用をし地球上至る所から新メンバーが次々参画しているTailorの強みだなと改めて感じました。日本から持ってきた抹茶のお菓子が入社の決め手になってもらえればと密かに思っています。

GraphQL Confの裏でTailorのUSメンバーは日本でいう展示会のようなものでマーケティング活動をし始めており、PMFに向けた後一歩について対面で話すことが出来たのも非常に良い経験でした。世界中からタレントを集めるからこそ目標に向けてフォーカスすることの重要性を強く実感し、より一層Tailor Platformがマーケットで受け入れられるようにしていくモチベーションになりました。

日本から世界に挑戦する

宿泊した宿の隣に、“ひのでや”という日系のラーメン屋があり、滞在時は毎日賑わいを見せていました。私たちも登壇を終え心の余裕ができたこともあり、深夜のラーメンをアメリカでも楽しんでみることにしました。店内に入るとラテン系の店員の方が日本語で「お客様ご来店です」と大きな声で出迎えてくれて突然日常に帰ってきたかのようです。

蛤の出汁ラーメンがお腹に染み渡るのを楽しんでいたところ、店長らしき日本人の方から「お仕事ですか」と声をかけていただきました。向かいの通りで先週人が撃たれたから気をつけてねと笑って言われたのも驚きでしたが、店長ではなくエリアマネージャーとのことでひのでやは近隣に数店舗すでに出店しており、このエリアを担当しているとのことで着実にサンフランシスコの街に受け入れられていることにさらに驚きました。後から調べるとジェトロの支援を受けて海外展開をしている好事例として紹介されており、飲食店や調理人の海外進出の話は聞いていましたが実際に開拓が成功しつつあるのだなと実感しました。

Tailorもひのでやも同じサンフランシスコで勝負する日本企業であり、海外に打って出るからこそ、その存在が強く印象に残りました。

私からみたGraphQL Conf 2024の経験は以上です。登壇の内容はYoutubeでも見ることができますが、実際にサンフランシスコにいったからこそGraphQL Community、Tailor のUSチーム、そして同じように世界でビジネスをする日本人の存在をより強く感じることができました。これを読んでくださった方も、Tailorで一緒に世界のEnterprise企業に新しいビジネスアプリケーションの構築方法を提供する仕事をしませんか?


GraphQL Conf 2024の記事シリーズいかがでしたでしょうか。
ここまでお読みいただき心より感謝申し上げます。
これからも、新しい挑戦とプロダクトの発展を通じて、皆様に価値を提供し続けてまいります。
引き続き、テイラーの取り組みにご期待ください!


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