手織物の魅力
手織りもの、皆さまは実際にご覧になったことはありますか?お手に取ってみたことはありますか?
市販の生地をよーくご覧になってみると、糸が格子状になっていると思います。この糸を一つ一つ自分で選んで織ることが出来るのが手織りです。
1枚の生地を作るのに何本の糸が必要でしょうか?少なくみても100本以上が必要です。
その糸を1つずつ選ぶことが出来る。色合いや表現が無限にあるではないですか。
同じ糸でも、通し方や張り具合を調節すれば色合いも風合いも変わります。
あまりに無限すぎて、宇宙を織っているような気持ちになります。
手織りものをじっくり見てみてください。
すごく沢山の種類の糸が入っています。
構造上縦糸は途中で変えられないので、全体を通して入っているのですが、数センチ視線をずらすと、まったく違う色合い。
糸と糸の様々なマリアージュがそこかしこにあるのです。宇宙をのぞいているような気持ちになります。
布が1点物であるというのは、手織りならではです。
もちろん同じ糸を沢山仕入れてずっと同じ糸で織ることもできますが、さをり織りは即興的な織物ですので、手織りの中でも特に1点物という魅力が強いと思います。
つまり無限の表現がある宇宙なのに、たった一つの宇宙なのです。
なんだかわくわくしませんか?
皆さまにもそのわくわくをぜひ感じてもらいたいです。
ぜひお手に取ってみてください。