panasonicとwahlのバリカンを考察してみたその1
ショートヘアを作る上でかかせない道具クリッパーとトリマー。
その中でも僕が営業でよく使うパナソニックとウォールのクリッパーの性能及び比較を僕目線で紹介していきたいとおもいます。
パナソニックはこれ
Panasonic ER-GP80-K リニアバリカン https://www.amazon.co.jp/dp/B01568SMT6/ref=cm_sw_r_cp_api_i_DgvkEbS80VR9X
ウォールはこれ
Wahl Professional 5-Star Cordless Magic Clip https://www.amazon.co.jp/dp/B07G2Y8KZQ/ref=cm_sw_r_cp_api_i_2ivkEbNP757NV
この2つのいちばんの違いはパワーと刃の取付角度だと思います。今回はパワーに焦点を当てて話していこうと思います。
パナソニックの刃は高速で往復してどんなに厚みのある毛束でも一瞬で刈り取ってくれます。とりあえず5cm以上ある剛毛を9mmまで一気に切るみたいな時はすごく重宝します。ウォールの刃の製品差がけっこうある気がします。しっかり切れる替刃もあればなぜか新品なのに切れない刃にあたるときも…パナソニックは使用頻度によりますがほとんど取りこぼしなく刈り取ってくれます。
という訳でとりあえずがっつり刈り込む!なんてときはパナソニックに軍配が上ります。
ただフェードカットをする場合はウォールのしっかり切れない状態が有利に働いてくれる時があります。フェードは生え際に向かって短くなるようなグラデーションを作る作業なのであまりアグレッシブにクリッパーを入れすぎると切りすぎちゃって失敗なんてことも。
ウォールのバリカンの刈高調整レバーは倒しきるとほとんど切れなくなり起こしきると、
「だいぶ切れる」
ようになります。実はこのだいぶきれるというニュアンスが大事で、完璧に切りきらない方がフェードの馴染みが良いということがいい場合もあるのです。なのでフェードをつくるのはウォールに軍配があがります。
ニュアンス的にはセニングシザーで馴染ませるという感覚でしょうか。
パナソニックもダイアル式刈高調整レバーがありますが刃が正確にできすぎているのでしょうか、いちばん刃を開いた状態でもほぼ刈り取れてしまい、やりすぎを招く恐れがあります。日本の工業的技術力が高い事を証明しているので嬉しくもありますが、フェードカットをするのは少しやりにくいかなと思います。
実際の所僕はパナソニックでベースカットをして、ウォールで逃しの技術を使いながらフェードを作るので最短でヘアスタイルをつくることを意識できるようになっています。逃しのしやすさは実は本体刃の取付角度で決まるところがあります。
パナソニックとウォールそれぞれ個性が変わるので次回はその辺の話をさせていただけたらと思います。