am5時
朝5時過ぎ、私の名前を呼ぶ声で目が覚めた。
なにか温かい夢を見ていた気がする。
瞼を開けると、彼の顔色が悪かった。
真剣な顔で「帰るね」そう一言言った。
私は寝ぼけながら頭をフル回転させた。
「私、なにかしたか」「もしかして携帯みられた?」なんてことが頭を過り、「なんで?どうした?」と恐る恐る聞いた。こんな時に、携帯を見られて困ることがある私が気持ち悪かった。
すると、「熱出た、体調悪くなってきちゃった」と彼は言った。彼のおでこを触るとかなり熱かった。久しぶりにこんなに熱い人の体温に触れた。
「え、大丈夫?」
起きて5分も経たないうちに私は起き上がり、ブラをつけた。
「コンビニ行ってくる、なんかいるのある?ゆっくり休んでて今帰るの逆に危ないよ」
とだけいい、私はコンビニに走った。
私、寝起きでもこんなに早く行動できるのだとびっくりした。
Googleで「熱 コンビニ 看病」と調べ、とりあえずそれっぽいものを買った。熱さまシート、ゼリー、ガリガリ君、栄養ドリンク。人生で初めて熱さまシートを買った。
健康が取り柄の私にとって、Google先生は優しく看病の仕方を教えてくれた。急いで帰ると、彼は布団で横になっていてた。
とりあえず、熱さまシートを彼の額にはり、ゼリーを食べるように言った。生憎、私の家には体温計がない。彼の汗を絞ったタオルで拭き、そのまま彼は眠りについた。
休日の朝5時、朝日と共に目を覚ました。