バラエティーのリアクション
私の家族はバラエティー番組を見ているとき、大きめのリアクションをする。ほかの家族をそうだったら恥ずかしいのだが、素敵なモンブランが出てきたときには
「まあ、おいしそー!」と言うし、大食い企画で大きめのどんぶりが出てきたら
「こりゃ食べきれないだろ!」と言って、食べきると「すごいな!」と称賛を送る。
もしやテレビタレントだったことがあるのではと思い、両親の名前で検索をかけたのだが、いにしえの俳優や政治家など自分の名前を検索したときによくある結果に終わったのである。よって、実は自分の親バラエティー畑育ち説は立証ならずである。
この事象は幼いころは全く気にならなかったのだが高校、大学生にもなるとバラエティーのありきたりな反応である
「おいしそー!」 「へー!」 「すてきー!」
などのものを斜に構えて批判したい年ごろなのである。だが親がこの反応をしているので、批判をすることは親を批判することにつながってしまうのである。親を批判するほどには斜に構えて生きていないので、なかなか由々しき問題なのである。
こちとら年ごろなので芸人さんのリアクションを見て「一流や!」と言って、アイドルや女優のリアクションを見て「なんじゃこれ、芸人さんだけの番組はよ!」と言いたい、自分を面白いと思っている激イタ大学生でありたいのである。
芸人さんが出ている番組を見て「このくだり面白いなー」と言って、女優やアイドルが出ている番組を見て、「なんじゃこれ、芸人さんの番組はよ!」と言いたい激イタ大学生でありたいのでる。
有名な女優や激アイドルのYouTubeが急上昇に上がっているのを見て「芸人さんのYouTubeのほうが面白いけどね。」とすかす激イタ大学生でありたいのである。
「最近のYouTuber全然知らん。芸人さんのばっか見てるからな。」とすかす激イタ大学生でありたいのである。
こっちの気持ちもわかってください。見てますか、両親さん。
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