どの人生にも生きる価値がある
NetflixでMANIFEST/マニフェスト観終わりました。 シーズン4まであったので、最初は躊躇したのですが、いやあ、すごかった。
ジャマイカからNYへと向かう乗客乗員191人を乗せた飛行機828便。乱気流の中到着したら5年半経っていた。そして乗客たちにだけ聞こえる「呼びかけ」(Calling)に導かれ、これから起こる出来事へ対処しなければいけなくなる。 そういうストーリー。
「呼びかけ」とは神の声なのか、
私たちは試されているのか、
なぜ私たちが選ばれたのか、
そんな戸惑いの中、乗客はそれぞれの選択を行います。
ある人は「この能力は特別な自分に授けられたものだ」と驕り高ぶり、
ある人は「頭がおかしくなったのかもしれない」と不安に思い、
ある人は「特に選ばれたわけではないにしろ自分にできることがあるはず」と行動に起こし、
ある人は「これは無かったことにしよう」と今までの日常を続けます。
でも次第に乗客たちは「これは自分だけに起こっていることではない」と気づき、集まり、なかなかわかりづらい「呼びかけ」の意図を考え、行動していきます。全てがつながっているから、みんなで考えようと。
その中で重要なキーワードが「許す」ということ。それは自分を許すことでもあり、ひどいことをされた相手を「許す」ということでもあり。
そんな辛い選択もそれをすることで、前にすすめるのでした。
All things work together for good(万事が益となるように働く)
Every life is worth living(どの人生にも生きる価値がある)
このふたつの言葉はとても大切で、全てを観終わった後に、ああ、そうだったのかとしみじみ思えます。
ただ、最後まで乗客たち同様に「なぜ自分たちだったのか」「なぜこのタイミングだったのか」は謎のまま残りました。
でも思ったのは「人はいつからでも変わることができる、その人がそう望めば」ということでした。
神様が本当にいるのか、そういうことって最近とてもよく考えるし(でももちろん見えたことなんてないです)、コロナ禍で「会えないけど、必要な人たちとはつながっている」という気持ちが強くなっていた私には、とても良いタイミングで出会えたドラマでした。