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伊島薫のジャップ🟰zyappuとアリゾナ五郎展

伊島薫さんが「やりたいことをやる場所」としてジャップを創刊したのが30年前。1994〜1999年まで季刊で発行されていたファッション誌の展覧会のトークイベントに行ってきました。

古田泰子(TOGA デザイナー)×伊島薫 
対談「戦う雑誌、戦う服」
司会:赤荻徹(atelier A 主宰)

もう、対談タイトルからしてカッコいいです!ジャップが発行されていた頃はまだ私は広島で会社員だったですが、「なんてかっこいい雑誌なんだろー。海外の雑誌かな?」と思っていたら日本の雑誌でびっくりしたことを覚えています。

それで東京でイラストレーターとして活動を始めてすぐに、伊島さんの事務所に私のファイルを送らせていただいたところ、当時、伊島さんのマネージャーだった方からご連絡いただき、彼女が私のはじめてのマネージャーさんとなってくれたんですよねー。懐かしい・・。

そしてTOGAは大好きなブランド!デザイナーの古田泰子さん、どんな方なのかしらと、とってもとっても楽しみにしていた対談でした。

そんな大好きなお二人なので2時間はあっという間。伊島さんの言葉で印象的だったのが「別に流行を先取りしようという気持ちはなく、いつも自分がやりたいことがあり、それをできる場所がないなら自分で作ろうと思っただけ。」(ちょっと違ってたらすみません)

「死」というものもとても怖くて対峙したくないもので、でもだからこそどんな「死」なら前向きに捉えられるかな美しいかな、とクリエイティブな観点から発想をしたのが女優さんの死体シリーズ。なかなか撮らせてくれる人が見つからない中で、小泉今日子さんからオッケーをもらって撮ったけれど、載せてくれる媒体がない。だったら作ろうというのがジャップという雑誌の始まりだったとか。

誌名のジャップというのも、日本人を揶揄する言葉だけどそれを逆手にとって、かっこいいジャップを見せようと。そして途中からは、日本語をかっこよく見せるには?といろいろな考えから、日本語をあえてローマ字表記にしたそう。よく考えたら、漢字だって中国から来たものでしょう?と言われて、確かに〜と思いました。

TOGAのデザイナー古田さんは、ジャップでデビューされたそう。想像と違って、ふんわりと穏やかな女性で「最期に選んでくれるTOGAを考えることがある」とおっしゃっていました。9月のロンドン展示を控えてとてもお忙しい日々だそうですが、数ヶ月、数年後のことだけでなく、TOGAの最終型(?)まで見つめているってすごいなー。

お二人に共通しているのが、肩の力を入れすぎないで走り続けているところ。いっぱいいっぱい考えて、ぶれないで、自分を貫いているけど、そんな努力している姿を見せないでいる感じ。かっこいい!

対談が終わり、伊島薫さんの連続女優殺人シリーズの本を買ってサインをいただきました。

この日のためにTOGAの洋服とバッグで来た私は、古田さんにも一言ファンですとお伝えしたかったけれど、気づくと帰られた後。

でもすてきな対談だったなーと余韻に浸りながら画集を抱えて歩いていたら、なんと古田さん(とお友達たち)にバッタリ!思わずお声がけして「今日の対談、とても楽しかったです。今日はTOGA着てきました!」笑顔の古田さん、足を止めてくださりありがとうございました。

そんな素敵な展覧会は、今日8/24(土)が最終日です。

会 期 :8月1日(木)~8月24日(土)
※木・金・土のみ開催(祝日休)
開場時間 :13:00~19:00
会 場 :@btf 東京都中央区勝どき2-8-19 近富ビル倉庫3F 3B
入場料 :無料
アクセス・詳細:https://www.butterfly-stroke.com/at/izimakaoru/


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