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Ideaflow part9【読書ログ】

第一部第四章|イノベーション・パイプライン

四章一節|選別の難しさ

例えシリコンバレー銀行(SVB)の新規事業のコンペですら,成功するアイディアを判断するのは難しい.
自分が責任を負っている時には,大きく考えるのが難しい.SVBでの審査グループは最も将来性の低いアイディアを選んでしまったのだが,それには「損失回避」という認知バイアスが影響している.

自身が危険に晒されている時,人は皆メリットよりもリスクを優先してしまう.

ではどうやって選別を行うべきか?認知バイアスを軽減するための方法は?

それはアイディアのテストである.
テスト用のパイプラインを構築することで認知バイアスによらずに新規性のある可能性に満ちたアイディアを模索することができる

ここでのテストは本格的に実施するのではなく,高校の授業のような断片的で迅速なテストである.そしてテストで良い結果を出したものを選ぶのではなく,テストから学び得られる洞察やデータを使ってより良いアイディアを引き出すことが成功への道である.

四章三節|アイディアのテストをやめるな

実際にテストをしない限り,成功するかどうかは運任せになってしまう.
膨大な時間とコストをかけて検証もせずに解決策を見つけようとして失敗し,市場の変化のせいにする.という例はありふれている.

一回のテストで満足することなく,自らの手で実験を行うことが重要である.そうしないとターゲットに関する詳細な洞察を逃してしまうからだ.
そしてそれを実現するためにはテストの意味をメンバーが理解する必要がある.アイディアをたくさん出した時こそ,検証をしっかり行うべきだ.

だからこそ,正しい検証実験のプロセスを用意する必要がある.

次回はアイディアに対する検証プロセスについて書いていこうと思う.


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