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ブレインストーミングのやり方【dスクール】(Ideaflow part8 読書ログ)

複雑な問題を解決するための簡単な方法

として本書では紹介されていた.
そして公然と以下のように述べていた.

以下に挙げる指針は,あらゆる規模とさまざまな業種の組織で有効だとわかっている.

Ideaflow ジェレミー p130

聞かせてもらおうか,最強のブレインストーミングを.

1.適切なメンバーを招集する.

確実に言えるのは,メンバーの招集は慎重に行わなければならない.

Ideaflow ジェレミー p131

小さいことはいいこととして,慎重に3~5人のメンバーを招集すべき.とここでは述べられている.そしてそれぞれのメンバーは”全く違う役割を担いながら,その問題を見通すことができる人”を招くのが一番効率的だということらしい.

2.最初に出てくる提案を集める

アンカリングバイアス(最初の方の意見に引っ張られること.詳しくは前回の記事を参照)を避けるために,始めから招集をかけるのではなく,事前に問題を考えてもらい,少なくとも二つのアイディアを提出させるべきだと書いてある.
これをすることで幅広い可能性の探求が可能になるとのことだ.

3.ウォーミングアップで適切なマインドセットに

ブレインストーミングでの適切なマインドセットはどんなものか?
普段,仕事をしている時のマインドセットは,責任が伴うため,注意深く,リスクを抑えるようにというマインドセットなはずだ.
しかし,アイディアを考えるときはその逆で,リスクを取ることを厭わない,発散的な思考が必要になる.

ではそのマインドセットに移行するにはどうしたらいいのか?

私たちの経験では,最高のウォーミングアップは,セッションでするのと同じことを,負荷を減らして行うことだ.

Ideaflow ジェレミー p136

負荷を減らすとはどういうことだろうか?

普通のブレインストーミングは,”否定してはいけない.”というルールが存在するが,ウォーミングアップではまず否定から入るようだ.

例として「どうすれば子供達に野菜を食べさせられるか?」という議題があった時.「野菜をスムージーにしたら?」に対して「いや,無理だ.蒸し焼きにすべき」「いや,蒸し焼きはクソまずいから,ドレッシングをめっちゃかけるべき」など否定から入るブレインストーミングが,負荷の低いブレインストーミングらしい.

確かに,普通に生きているとこっちの方が自然に思える.

このようなやり取りを3分程度続けた後,賛同し,便乗するような普通のブレインストーミングに移行することで適切なマインドセットにすることができる.と書いてある.

4.チーム分けして進行役を決める

3~6人のグループに分けた方がいい.この時,視点の多様化を最優先として分けるべきと書いてある.進行役はボスではなく,対等な立場であり,活気が多路えないように注意を払いながら進行させる.
最初の仕事としては,一人一つ以上のアイディアを出し,新規性と実現可能性があるものをシードとして5~6つを選ぶ.

5.ペースを設定する

大体1時間程度を充てているらしい.ウォーミングアップ5~10分,アイディア出し,まとめる時間5分のような配分にしているようだ.

ここでは参加者の行為は

  1. アイディアを付箋に書く

  2. 声を出してチームに伝え

  3. 該当する欄に貼り付ける

  4. 明白だと思えることも書く

が許されており,逆に禁止されている行為としては

  1. ある特定のアイディアに誘導する

  2. 一つのアイディアについて思い悩む

  3. アイディアを言うだけで書き起こさない.

がある.

重要なのは,ある特定のアイディアではなく,それぞれのアイディアがどんな別のアイディアを生み出すかが重要となる.
そして,誰かのみが喋るのではなく,満遍なく意見を言えるように促すべきだとも書いてある.

6.アイディアを取り込んで再構築する

アイディアをまとめる際にどのアイディアが最も有望であるかを決めようとしてはいけない.「決めない」と言うことを意識的にしなければいけない.
そして,セッションが終わった後も考えるように促す必要があるようだ.
再招集した時にそこまでで得た洞察や,アイディアを全員で共有できるように.

そして解散する前に各チームが考案したアイディアの総数を集計する.
このメリットとして,他のチームがたくさんアイディアを出していると聞いた時に参加者全員が驚くほどやる気になることがあるようだ.

ブレインストーミングにおける数値指標はIdeaflow(=アイディアの数/時間)なのである.

以上の指針を持ってブレインストーミングを行うと,今まで考えたこともないほどの多くのアイディアを生み出すことができるらしい.

今度やってみようと思う.

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