Ideaflow part11 【読書ログ】
前回を振り返る
実施しない人からの意見を聞く
自分が興奮するか?と言う視点
アイディアの方向性をばらけさせてテストを行う
第一部第五章|アイディアをテストする
ここではあるショッピングセンターの失敗談が紹介されている.
ここでのショッピングセンターは4階の客足が遠く,テナントの入りが悪くなっていった.そこで考案したのが,屋上にビアガーデンを作ると言うアイディアだった.
そこでそのアイディアの有用性を確かめるため,フードコートにいた客にアンケートを実施した.「もしビアガーデンができたら行きますか?」
客は850人がいくー!と答えた.
そして実際ビアガーデンを作ったところ,やってきた客は一晩に10人だった.800人以上が嘘をついたのだろうか?
このような事例は多くの企業で起こりうるらしい.人はすると言っていることと実際にすることに乖離がある.それを理解せずに実施した結果このような事態が起こる.
この事例で実施するべきだったテストは客の行動を検証するテストだった.
4階で安価なアルコールを提供し,客足を調べれば,少なくともアンケート結果よりも乖離が少ないはずだった.
実験は確認のためではなく,それを疑うために考案するべきだ.
第五章一節|抵抗に打ち勝つ「遡及」
新しいアイディアには反対意見が絶えない.そうした意見に戦略的に対抗するために「遡及」と言うツールを使うといいらしい.
未来にいる自分を想定し,すでに提案が却下されてしまったものとして,その視点から自身の案の欠点や潜在的な間違いに気づくことができる.
そしてそれらそれぞれに実験を設け,それらの結果を議論の場に出すことで議論を行うよりも新しい試みに対する抵抗を軽減できる確率が高くなる.
計画を作ることを否定しないが,ただ一つの正しい計画など存在しない.現実世界で何が起こるのかを理解した上で,計画をブラッシュアップしていくことが必要である.と書いてあった.
組織内で案を通すにも,現実世界でうまくいくためにも成功した実験例を集めた方がいい.
今日はここまでにしておこう.
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