寺田光輝さんへのお詫び、および、対面での謝罪と直接の対話についての記事と今後の活動について
はじめに
今回の寺田光輝さん(以下ご本人の希望により敬称は寺田さんを使わせて頂きます)の記事を引用し私が行った行為については、行き過ぎた行為であることを認識して深く反省しております。先日、寺田さんの寛大なご配慮により、対面での謝罪の機会を頂きお許しを頂くことが出来ましたが、この記事のはじめに今一度この場をかりてお詫び申し上げます。
このたび、寺田さんご本人より許可とご提案を頂き、対面での謝罪と直接の対話についての記事を寺田さんと協同で記事の執筆を行わせて頂くことになりました。
寺田さんご自身が今回の件より以前から私の記事や投稿をお読みなさっておられたこと、寺田さんが私の記事や投稿について共感される部分もあったこと、寺田さんご自身が執筆やアウトリーチ活動にも取り組まれていることなどもふまえた寛大なご対応により、今回このような記事を書かせて頂くことといたしました。
なお、今回の件を私自身は深く反省しており、SNSは一切やめ、今後は人を叩くのではなく自分の苦しんだ経験を活かして、苦労している他の人を助けるための活動に勤しもうと思っております。
この記事では、
・寺田さんについての誤解
・寺田さんのこれまでの人生における苦難と葛藤
・寺田さんが語られた思い
・そもそも私が過激ともとらえられる活動をしていた理由と医学部再受験生・編入生の現実
・対話を経た私の思いと今後の活動について
について書かせて頂きます。
また、この記事の後編として
後編: 寺田さんの記事
を書いて頂きます。
寺田光輝さんについての誤解
まず、今回の対話を経て、私を含めた多くの人が寺田さんについて抱いていた誤解について訂正させて頂きたいと思います。
私はかねてより医師家庭出身者が、他の人間にポジショントークを行う親の勧奨を無視して他の進路を選んだあとに、魅力的な就職先が見つからないなど消極的な理由で医学部に再受験や編入をすることをよく思っておりませんでした。実際に、進路を自らの力で確定できず、編入や再受験の制度の本来の目的に合わない意図で医学部に入りなおし、親の金で医学部に通い大学生活をエンジョイすることしかしない、そのくせ何かと苦労や回り道をアピールする年だけ食った〇〇〇〇(過激な表現は検閲により削除されました)が存在することも事実です。一方でそうでない方も存在するのもまた事実です。この部分の考えについては私が考えを大きく変えることはありませんし、寺田さんも同意されておりました。
私を含む少なくない人は、ネットに上がっている記事の表面的な内容や背景しか知らない場合には、寺田さんがこのような人種、または、夢だけ追い続けてから消極的理由で医学部に入りなおした人間だと勘違いしていたかもしれません。
しかしながら、今回の対話を含む、私が手に入れることができたすべての情報を総合すると、寺田さんは決して親の力で医学部に入りなおして人生を利確しようとする〇〇〇〇ではなく、想像を絶するほど辛く苦しい困難を乗り越え、大変な努力をされており、その中で他人の苦しみや困難も目にして人の苦労を最大限理解しようと努力されている方でした。
したがって、寺田さんは自分が批判するべき対象ではなく、むしろ尊敬や共感に値する人物なのだと認識し、自分の浅はかさを反省しましたので、この記事を読んだ方にも、ネットの記事ではわからない寺田さんの苦難と葛藤について知って頂けると幸いです。
寺田さんのこれまでの人生における苦難と葛藤
寺田さんの詳細な経歴については、他の記事にありますのでそちらをご参照ください。この記事では、寺田さんがされた苦労について対話の際に、ネットの記事にない、詳細な体験や正直な思いをはじめとした対話にて話して頂いたことについて書かせて頂きます。
まず、筑波大学体育専門学群に入学までに、三重大へ進学から筑波大学の入学までの間、アルバイトをしながら、夜になってから出身中学のグラウンドで練習するという生活をされておりました。また、筑波大学の体育専門学群に入学後には、他の体育専門学群のスポーツエリートの学生に比べて大きなビハインドがある状態で、望んだ成果もあがらずもどかしい中で練習に取り組まれました。その後、独立リーグの石川ミリオンスターズに入団し、入団後も努力を続けられ2017年に横浜DeNAベイスターズからドラフト6巡目で指名され入団されました。引退後は塾講師として勤務しながら、東海大学の編入試験を受験し、見事合格され、現在は医学部4年生として在学されております。
寺田さんは、このプロからの指名を受けるまでの間、つねに上を目指して這い上がろうと常に自分の限界と戦い続けたために、常に周りの人間に負け続け、すぐには努力の結果が見えず、さらに自分の努力自体が認められずに夢だけ見ている人間だと数え切れないほど笑われ続けて、暗闇の中でもがきながら、辛く苦しい時期だったと語られておりました。
また、寺田さんはこのような苦しい時期の中で、大変な努力をされているにも関わらず、アルバイトなど普段の生活の中で出会う人の中には、そもそも努力をする機会すら与えられないような環境の人がいることを知って、裕福な医師家庭出身で恵まれた環境で‘苦労ごっこ’をしていることに葛藤も覚えられたとおっしゃられました。この葛藤もあり私の記事を読み共感することも多かったとおっしゃられました。
このような困難や葛藤で先も見えない中、寺田さんはあくまで冷静に自分の適性、現在位置、再現性、今後の成長可能性を分析し、練習方法、投球スタイルの確立、所属チーム内での競争やプロのチームからの指名を受けるための戦略を立てられていたそうです。
一般的にみると医師家庭はエリートの家系ではありますが、野球に関して、寺田さんは決して“エリートコース”を歩んでいたわけではなく、私が他の記事でも主張している人生前半でできた差を逆転することの困難に常にストイックかつ冷静に向き合い続けておられたのだと思います。
このような、困難に向き合い続けた結果、2017年に横浜DeNAベイスターズからドラフトで指名され入団されましたが、ここでも人生最大の挫折を味わうことになったとおっしゃられました。プロ入りするまでは、上で述べたような適切な形の努力を行えば、確実にレベルアップをし、自分のポジションを獲得できるものだと思っていたがそれが大きな勘違いだったと気づかれたそうです。
プロにはいると、‘種が違うレベル’のフィジカルや才能、早期からのスポーツエリートとして養成される環境で、想像を絶するような努力や苦労、そして実際にプロ入りしてからも寺田さんの想像をはるかに超える練習量をこなし、そのような次元の違う人ですらプロではなかなか通用しなせず皆試行錯誤し苦しんでいるという現実を目の当たりにし、腰痛をはじめとしたご自身の体の限界にも阻まれ、歯が立たないとはこのことかと人生最大の挫折を味われたそうです。また、出来る限り多くの人に、ご自身が得られてきた自分の限界に挑戦し、夢を追いかける権利が与えられることも願われておりました。
寺田さんの思い
このような本当の挫折、これまでの人生での苦労、またこれまでに目にしてきた恵まれない境遇の人の存在を知ったことで、自分は人の苦しみがわかり、体の不調のために十分にスポーツに取り組むことができない人を助けようと決意されたそうです。また、かつての葛藤もあり’苦労ごっこ’であることはわかっていても絶対に親の力を借りずに医学部に入り、卒業したいと思われたそうです。
また、医学部入学後には、はじめは「裏口じゃないのか?」(*1) などの心無い声を受けながらも、寺田さんはこれまでの経験もあって、周りに少なからず存在し、私も警鐘を鳴らしている○○○○のようには絶対なるまいと思い、これまでの様々な壁にぶつかりながらも戦略的で再現性のある練習計画を立て目標に向かわれてきた経験を最大限活かしたコーチングや執筆活動をはじめとした仕事をし、仕事からの収入と奨学金のみで生計を立てて、仕事を言い訳にせずに学業にも全力で戦略的な寺田さんらしい”投球”をして、もし奨学金が打ち切られたら親に頼らず潔く退学するという決意をもって、現在の夢であるスポーツに関わる医師を目指して努力されているそうです。
*1: そもそも私立の大学における総合的な評価を行って合否判定を行う編入試験に”裏口”という概念は存在せず、多様なバックグラウンドを持つ人材を獲得するという目的においては、寺田さんほど本来の目的に合致する人物はほとんど存在しないと思われます。
また、ライターの仕事などで、苦労されている人にスポットライトが当たりチャンスが与えられる社会にするための一助になりたいともおっしゃられておりました(以下のリンク先をご参照ください)。
今回、寺田さんが私に対して最初大きな怒りを覚えられたのは、このためであるとも話されておりました。
そもそも私が過激ともとらえられる活動をしていた理由と医学部再受験生・編入生の現実
プロフィール代わりの記事
私は、貧しい家庭で金銭的に苦しい中、中高は特待からの大学は京大で、卒業後には自分のバックグラウンドを活かした医師になるべく、医学部に入り直しました。医学部入学前にも、ここでは語りませんが、多くの苦難や医師家庭の人間を含む多くの人の妨害行為にも苛まれ、多くの挫折や屈辱を味わいました。
また、入学後もインターンシップや研究などで成果は出せつつあるものの、経済的、社会的な事情により目標への努力が阻まれることも多く、努力や苦労が理解されないことも多く、葛藤も多くありました。しかしながら、別に個人的な背景の部分についてはどうでもよいことではあり、以降に書く、医学部再受験生・編入生をはじめとする医学部に関わる状況と私の考えのみ表明させて頂きたいと思います。
上に述べたような背景もあり入学当初は、自分のような人の苦労がわかり、明確な目的意識がある人間が再受験や編入してくるのだと期待しておりました。
しかしながら、自分が背水の陣でもがいている中、実際には、現実やネットを問わず、
・20歳前後の一般生よりも分別や常識がなく(これについては多様性確保のため一定のトレードオフになっているのは確かです)社会人経験をへてより先鋭化された噂好きのきわめて陰湿な再受験生や編入生
・親の金で休学や留年などモラトリアムを満喫し親の金でKALSに課金して医学部に入り、親の金で大学生活をエンジョイすることしかしないが、何かと苦労や回り道をアピールする年だけ食った〇〇〇〇
・ほとんど承認欲求のみに基づいた”自己実現”のためにリスクを負わず医学部に入りなおす人
・その他、消極的な理由や学歴コンプ解消のために入ってくる多くの人
を目の当たりにしました。
このような種が存在することは、現実はもちろんSNS、Youtube、Note などの媒体上でも実際に確認でき、事実であると言えます(具体的なアカウントなどは掲載しませんが)。
自分には後ろ盾がなく、実際に留年や休学をする余裕はもちろん、予備校代、旅費、受験料を払う余裕はもちろんないため、卒業年度に独学で短期間で受験校もしぼり院試との並行での背水の陣で時間もない中なんとか入学し、合格後も働きながらの通学で学費や生活費を工面し、時間や金銭的余裕ががない中、常に人工知能やUSMLEの学習、インターン、研究にも取り組み続けている自分には、社会的階層や背景の事情、その他あらゆることがあまりに違いすぎて会話にならず、正直リアルであっても1秒たりとも話すらしたくないし、一緒にされたくないと思っています。
一方で、このような人間には自分にはないセーフティネットや豊かな人生がすでに与えられており、多様性の確保と多様なバックグラウンドを活かした医師の養成が目的であるとされる編入が利用されていることに怒りを覚えておりました。
また、今の社会において、医師家庭の人間に関わらず、恵まれた立場の人間が自分たちの優位を保つために行う”パス回し”が数多く存在し、”パス回し”の恩恵を受けている人物がメリトクラシーを主張し、恵まれない立場の人間の苦労を軽視、または、そもそも認識していないことがあるのは事実であると考えております。もちろん、一般的には恵まれた立場とされる人間で、寺田さんがそうであったように、苦労をされノブレス・オブリージュの精神を持った方がいらっしゃるのもまた事実です。
より具体的な話に移らせて頂くと、全員がそうとは絶対に言いませんが、現実やネットを問わず、医師や医学生の多くに、自分たちは”他の人に比べて”能力があり、”苦労”や努力しているんだという考えの元、他のバックグラウンドの人間を軽視する傾向や、その他、ポジショントークをする○○○○が多く見られるのが現実です。
そのため、ある種の医学生や医師をはじめとした、既得権益側の人間や事なかれ主義で既得権益側につく人間を批判し、場合によっては”攻撃”ともとらえられる発言を行うことも多くありました。
自分の考え、物の見方、行動が絶対的に正しいとは思いませんし、極端な主張や過激な言動も多く、逆恨み、被害妄想にも近いというのは自分でも理解しているところではります。一方で、このような考えや物の見方を表に出さないではいられないとも思っておりました。
このような思いもあり、初めは警鐘目的で私が過激ともとらえられる活動をはじめましたが、理解が得られないどころか私個人に対する攻撃も始まり、私も次第に行き過ぎた怒りをぶつけるようになり、エスカレートしていったように思います。
対話を経た私の思いと今後の活動
今回の対話を経て、自分の記事を引用した行為については、極めて行き過ぎた行為であったことを認識し深く反省しております。
特に寺田さんについては、自分が決して批判するべき対象ではなく、むしろ尊敬や共感に値する人物なのだと認識し、自分の浅はかさを反省しております。また、これまでの言動の中にも少し度が過ぎたものがあったことも理解しております。
今回の件を重く見て、また、寺田さんとの対話を通じて今一度自分の本当の気持ちや人生について考え直すこととしました。
その結果、これまでの言動を許してほしいなどとは思いませんし、自分のこれまでの言動を全て撤回しようとも思いませんが、SNSは一切やめ、今後は人を叩くのではなく、寺田さんの様に自分も苦しんだ経験を活かして、苦労している他の人を助けるための活動や共有する意味がある成果や考えのアウトリーチのみに勤しもうと思っております。
したがって、誠に勝手ながら今後はこれまでとは作風を変えて、noteなどの推敲や編集など落ち着いて考える時間があり、発信スピードの比較的遅い媒体のみの活動とさせて頂こうと思います。
なお、今回の対応は寺田さんも望まれたことであり、「ちゃっかりnoteは残しやがって」、「記事にしてんじゃねーよ」、「保身に走りやがって」、「今更綺麗事を言うな」のようなコメントは全てスルーさせて頂きます。
後編: 寺田さんの記事
ここからは寺田さんの記事になります。ぜひお読み頂き、共感頂ける方は寺田さんの活動への協力もご検討いただけますと幸いです。
さいごに注意喚起
無いとは思いますが、寺田さんへのアンチコメント、「こいつを許すな」など寺田さん、または、寺田さんの意思、信条、人格などを批判する行為は絶対におやめください。
また、自分のことを棚に上げるわけではありませんし、私を批判するのはいくらして頂いても結構ですが、私についての噂、風説、その他、現在私が自ら発信している媒体上(この記事の公開時点でnote のみ)での公開、または、共有を許可する旨を発表していない個人情報、人格、実生活に関わる情報の第三者からの取得を試みる行為、公開、共有、拡散、及びそれに準ずる行為、特に私についての名誉を棄損する情報の拡散については、明らかに記事を引用した行為よりも個人に損害を与える行き過ぎた行為です。
今回の寺田さんがそうされたように、現在、発信者の特定や証拠の収集を進めており、場合によっては毅然とした対処をさせて頂くことはご承知ください。また、SNS上に私を名乗る人物が現れた場合はなりすましですのでご一報ください。