CBT前にUSMLEに合格した私が解説する医学部の定期試験・CBT・医師国家試験・USMLEにおける最強戦術「武蔵理論」の有効性と実践方法 - 講義を聞いたり成書を読んだりするのはコスパ・タイパ最悪という話
はじめに
この記事では、医学部の定期試験やCBT、医師国家試験、そしてUSMLE(特にStep 1)を効率的かつ確実に突破するための最強戦術「武蔵理論」の有効性について解説します。
この理論は、限られたリソースや時間の中で最大の成果を引き出すことを目的とした学習戦略であり、多忙な医学部生や社会人の方々に特に有効です。以下では、武蔵理論の基本概念、具体的な実践方法、そして各試験での応用例を詳しく解説します。
プロフィール
京大理学部物理系→医学部編入(2024年時点で医学部4年)です。
医学系の試験の成績
CBT1ヵ月以上前にUSMLE step 1に合格しています。
医学の勉強には興味がないので、分厚い教科書は一冊も読んだことはなく、試験は全て必要最小限の努力で切り抜けることをモットーにしています。
英語力
留学経験はありませんが、大学入学前にCEFR C1の英語力はあり、少し勉強すればTOEFL ibtで90点台後半は取れるぐらいです。
その他
某情報系最難関企業での長期インターン経験があります。
武蔵理論とは?
「武蔵理論」とは、以下の原則に基づいた学習戦略です。初めから教科書等に手を出さず、四の五の言わず初手から過去問のみを解きまくるのが試験合格への最適解であるとする理論です。
明らかに本なんて読むことができなさそうなDQNやギャルを含めた誰でも自動車学校の問題演習ソフト「ムサシ」のみをひたすら繰り返し、運転免許を取得していくことから名付けられた理論で、多くの試験に有効であるとされています。
「武蔵理論」の優位性
この「武蔵理論」には以下の優位性があります。
徹底的な効率性
必要最低限の教材の演習とその復習にのみ集中し、時間的リソースを分散させない。時間が限られる中で「何をやらないか」を明確にする。徹底したアウトプット重視
問題演習を通じて、知識を試験解答に直結させるトレーニングを重視する。知識のインプット(教材の読解)はアウトプットの結果に基づいて調整する。反復と構造化
あくまで演習後にのみ座学を行い、初回演習時から期間をあけての必要な知識を反復し試験の形式や問われる範囲に最適化された形で構造化する。
武蔵理論の実践方法
ここでは武蔵理論の実践方法について解説していきます。
1. 必要な教材の選定と初手からの問題演習
まず必要な教材の選定と演習を行います。医学生や医師がうける試験の多くは過去問やプールされた演習問題集(QB, Uworldなど)がある試験なので、大学の講義、予備校の映像授業、分厚い教科書などに基づいた座学などせず、ひたすらその過去問や問題集を解いていきます。
2. アウトプット→インプットのサイクル
おそらく初手から問題演習をするとほとんどの問題が解けないような状況になりますがある程度演習が進んだら、その間違えた問題や問題を解いていて知らなかった/わからなかった箇所について、簡潔な説明やまとめの表がある教材に戻って復習することで、知識や理解のギャップを埋めることに集中します。
例1:Uworldの問題を解き、解説やFirst Aidで不明点を補強する
例2: まず定期試験の過去問を解いてから必要に応じて授業資料や教科書に目を通す
3. 反復学習
初見で間違えた問題については「解説を読む」までにとどめてすぐにはやり直さず時間を空けてからやり直しましょう。また、問題集は2週目も繰り返し、演習しながら必要事項の記憶の定着を図りましょう。
試験別の武蔵理論の適用例
1. 医学部試験
授業や講義は出席がなければすべて切り、あったとしてもイヤホンをつけて内職をし続け、授業資料も全く読まないで、試験に直結する過去問やQB, モントレCBTを活用してあくまでベーシックな事項の演習に徹しましょう。教材としては病見え、レビューブック、究極マップ(私は3年で買いました)がおすすめです。
また、大学の試験では繰り返し出題がある内容があるので、丸暗記を重視し、非効率的な授業への出席や教科書の通読は避けましょう。
2. CBT
動画講義は聞かず、 QB、モントレCBTを周回し、得点源となる項目を優先的に記憶していきましょう。また、場合によっては動画講義を購入だけして、pdfの空欄をコーディングで自動で埋めることで参考書として使うのは意図つの手だと思います。
3. 医師国家試験
国試の過去問の反復演習とインプットのサイクルを継続しましょう。教材としてはMedu4の究極マップを5年生の時に買っておくほか、病見えやレビューブックを使うのがいいと思います。
4. USMLE Step 1
Amboss(難易度1〜2)で基本事項を学習し、First Aidで体系化したのち、Uworldや模試で弱点を把握し、Mehlmanで補完するのがおすすめです。
注意点 - 「武蔵理論」の穴
最強戦術「武蔵理論」にも穴はあります。それは、「過去問」が通用しない試験です。私も大学の試験で再試験にかかることはあり、それは例外なく「過去問」ない試験です。
定期試験ではたまに過去問を通用しないように試験を変え、しかも内容はCBT、国試、USMLEどれでも問われないようなマニアック内容を問う試験をつくるガチ老害(こういうやつが日本の医学・医療のレベルを衰退させている)教員がいるので、その場合はその教員が留年させるかどうかを見極め、留年させる系の教員の場合は授業資料に対するQ &Aを作成していきそれを解くことで修正版「武蔵理論」を実行しましょう。留年させない系で再試は本試験と同じ問題を多く出題する教員の場合は、本試験はノー勉で行き、リアル過去問で「武蔵理論」をしましょう。
また、CBTやUSMLEのようなプール問題が膨大にある試験では、複数の問題集や模試で違う集合の問題を可能な限り解くことで、「過去問」の範囲を広げることが重要だと思います。
おわりに
「武蔵理論」はコスパ・タイパを最優先とする学習戦略です。時間的に余裕がない中で最大限の成果を出すためには、この理論を柔軟に適用し、学習を最適化することが重要です。
この記事を参考に、医学部の試験からUSMLEまで、効率よく学び、確実に目標を達成してください。