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中学校 後編 〜誰かは必ず見てる〜
2年生になり、筋トレを始めて、新たなフィジカルという武器を手に入れ、ボランチでスタメンを勝ち取りました。
しかし、3年生になると2年生に上がった福井太一などにボランチのポジションを取られ、ベンチの日々が続きました。
とにかくどこかで誰が見ていると思い、練習に少し早くいき、ボールタッチの練習やパスの練習をしました。
とにかく攻撃が上手い選手が多かったので、人と違いを見せたかった自分は、対人の練習をしました。
友達や先輩に頼んで、1対1を練習前にかなりしていました。
ずっと続けていましたが、なかなか試合に出れない日々は変わりません。
全国大会が近くなり、1週間前にサガン鳥栖ユースと試合をすることになりました。
その試合でも自分はベンチスタートです。
試合展開は、0-0が続いていましたが、サイドをスピードでやられて、クロスに対してしっかりと合わされて失点します。
そこで、監督から
「川副、サイドバック やってみろ」
と言われました。
初めてのコンバートで、戸惑いましたが、大会も近いこともあり、何か案があるのだろうと必死に戦いました。
すると、スピードのある相手をしっかりと抑えて、全国大会のスタメンの名前にサイドバックで入りました。
そこからというもの、怪我などもありましたが、コツコツとやってきたことが評価されて試合に出続けることができました。
誰も見ていない所でも、自分の成長のために頑張る。
試合をモチベーションにしていて、試合・大会が終わったらモチベーションがなくなったら、いけない。
モチベーションは、練習。上手くなること。
よく中学生の時にコーチから言われていた言葉です。
その言葉の通り、どこのカテゴリーでサッカーをしているとか実際は関係なく、プロを目指しているならプロの基準で練習しないといけないし、誰が見ている見ていないというのは関係ありません。
そして、私が言えることは、私が出会ってきた素晴らしい指導者は、ものすごく様々な部分を細かく見ていて、ものすごく先のことが見えているということです。
絶対に誰か見てくれています。
自分を信じて突き進みましょう!