3年 選手日記
こんにちは。
福岡大学サッカー部のホームページと同じものを掲載します。
多くの人の目に止まると嬉しいです。
両親も兄も福岡大学。
人生初めてのコーチは奈良崎さん。
福岡大学に導かれるように入学してきました。
福岡大学サッカー部3年の川副泰樹です。
正直、上手い文章では、ありません。
思想を爆発させ、気持ちで書いた長く拙い文章です。
覚悟がある者だけ読み進めてください。
福岡大学出身の両親は、フレッシュマンイングリッシュで出会い、結婚したそうです。
どこにチャンスが転がっているか分からないものですよね。
みなさん、チャンスを掴めるように頑張ってみましょう。
では、本題に入っていきます。
(読み終わるまで約7分以上)
読み止めるならここです。
みんな私のことを見て、順風満帆のサッカー人生だという。
もちろん、経歴だけ見ると、自分でもなんかすごい選手のように見える。
しかし、
サガン鳥栖のジュニアユースでもトップチームで試合に出たのは中3の夏だけ。
大津高校でも、1年生からトップで練習させてもらっていたが、試合に出始めたのは3年から。
高校選抜に入っても、CBの3番手。
福岡大学では、新人戦準優勝できたが、まだトップチームの出場は手で数えられる程。
これまで試合に出られない時間の方が長い。
運良く、どの年代でも全国大会で好成績を残してきたが、鳥栖では谷間の世代。大津では最弱世代。と言われてきた。
そんな難しいサッカー人生。
でも、絶対に試合に出れないこと・全国で勝てないことに慣れたらダメだと。
逃げ癖・負け癖がついたら終わりだと。
自分に言い聞かせてきた。
先輩方の選手日記を読み、トップチームにいないから「プロサッカー選手になる」という夢をだんだんと言えなくなってきたということになんとなく共感してしまった。
しかし、敢えて言いたい。
「プロサッカー選手になる」
「サッカーで飯を食う」
3年になり、練習の時よく考えていることがある。
「ここまでの大学2年間あっという間に終わった。
これからの2年間もあっという間。
もう残された時間は、少ない。
そのまま大学生活が終わってしまう。」
みんなは、1日どのように行動しているだろうか?
24時間ある内、⑦睡眠、⑥授業、③サッカー、③食事、①身支度等、❹残り
福大サッカー部は、みんなこんな感じだろう。
しかし、残りの❹時間をどう過ごすか。
授業が1〜4限ないとしたらさらに時間は増え、有効活用すればさらに成長スピードは加速するはず。
もちろん川副泰樹という人間は、そんなに強い人間でも、人前で何か言えるほどできた人間でもない。
YouTubeを見て休んでいる時、昼寝している時もある。
時給941円の最低賃金でバイトしてもいい。
ロッカールームでトランプしてもいい。
野球してもいい。
飲みに行ってもいい。
ビリヤード行ってもいい。
正解はない。
いつも自問自答する。
「時間に価値を」
残りの❹時間を昼寝で終わらせているやつ。
残りの❹時間をYouTubeで終わらせているやつ。
厳しいって。
2年次、この❹時間をサッカーのために使い、サッカーに悩み、またサッカーをする日々を送った。
現在も継続してパーソナルでトレーニングしている。
身体能力も特に高い方ではなかったが、最高時速は、大学に入って時速1km以上速くなった。
整骨院に行くなど、ケアにあてる時間も1年生の時より増えた。
栄養やトレーニングについて自分で調べる時間もつくった。
サッカーの試合もよく見るようになった。
しかし、何も変わらない。
変わったかもしれないが、何か違う。
サッカーとは、不条理なものでピッチの上で表現できて初めて評価される。
求められてるのは、結果。
1年生の時から何が成長したのかよく分からなくなった。
AsateとTopを何度も行き来する。
時間だけ過ぎる毎日。
日々葛藤。
止まる足。
みんなも経験したことがあるだろう。
頑張っても頑張っても結果が出ない。
それが続くと、本当に自分が頑張れてるか疑うようになる。不安になる。自信がなくなる。
負の連鎖。
一回の成功ではなく、成長に目を向けなければならない。
いつからだろう。悔しさが消えたのは、
桂吾が1年生で九州リーグに出てて、本気で悔しがってたのはいつまでだっただろうか。
剛気がスタメンを取って、そこを本気で奪ってやろうとしてたのは、いつまでだっただろうか。
「悔しさ」がなくなっていた。
しかし、本気で応援できない自分もいた。
当時、本当に1番大事なサッカーへの情熱が消えかかっていたのかもしれない。
そんな時に舞い込んだチャンスが新人戦のキャプテンだった。
相当悩んだ。
今の俺がやっていいのか。
しかし、
チームのことを考えた行動。
勝ち進むごとにチームになっていく雰囲気。
優勝を逃す悔しさ。
決勝の自分のミス。
あの期間の全てが薪となり、熱い自分が戻ってきたような気がした。
本当にやって良かった。
私は、サッカー以外の様々なことに力を注いでいる。
もしかしたら、サッカーの世界だけしか知らないことがサッカー選手になる近道なのかもしれないが、
サッカーの練習以外の大学生の貴重な自由な時間を大事に使いたい。
プロサッカー選手になれたとしても、サッカーだけの人間にはなりたくない。
そんな想いが他の人より強いのかもしれない。
なぜそんな行動をしているのか書いていくので、こんな考えもあるのか程度でいいので聞いてほしい。
2024年に入ってから残りの❹時間をサッカーと他のこと半々ぐらいで使っている。
"自分以外の全ての人から多くのことを学べるはず。
普段からサッカー部の同級生だけで常に行動して自ら狭い世界だけで住み続けていいのか。
他の世界に自分で視野を広げ、飛び込んでいくことで学べることはもっとある。
そこで学んだことがサッカーに繋がるし、自分の未来に繋がるはず"
こんな考えからだ。
正解が分からなかったが、がむしゃらに大学生らしくまずは動いてみた。
自分が知らない世界に飛び込むのは、人見知りの自分には、ストレスのかかることでかなり面倒くさい。
自分で様々な人にDMを送って、ミーティングできる時間を調整して、時には天神まで出向くこともあった。
よくわからない怪しい仮想通貨を紹介されることもあった。もちろん買ってない。金融一家の末っ子だ。知識だけはある。
IT系の社長と話したり、体育会系出身の大手企業に内定が決まった方とも話した。
大学卒業後ベンチャー企業に入社した方やプロスポーツの企業に入った方とも話した。
一見、サッカーに全く関係なさそうな人の話は、意外とサッカーに繋がるような話が多く、それぞれが思い描くリーダー像、人生観など面白い話ばかり。
一人ひとりの意見を聞きながら、自分の考えをまとめていく作業は、サッカーそのもの。
知らない世界を知れば知るほど、サッカーという世界で1番有名なスポーツでもかなり狭い世界の中で生きてきたのか痛感させられる。
自分から行動してみて、変わったこと・分かったことはいくつかある。
・発信力、行動力
・覚悟のなさ
・サッカーの価値、魅力
・自己流サッカーを続ける意味
発信力・行動力は、もともとあったが、さらにかなり鍛えられた。
ストレスのかかる環境で(プレッシャーがかかる中)
しっかりと準備して、(準備、ポジショニング)
こちらが聞きたいこと、(したいプレー)
相手が話しそうなこと、話したいこと(相手がしてきそうなプレー)
を予測して動く力がつき、(予測)
学んだことを友達や先輩などに話す(発信)
岩崎さんの日記に似てくるが、何もかもがサッカーに繋がってくる。
ぜひ、大人と話す機会を自分から作ってみて欲しい。
これは、サッカーをしてる・してない関係なくおすすめしたい。
社会の第一線で活躍されている方々に声をかけて話を聞いてもらえる、話をしてもらえるというのは、大学生の特権だろう。
様々な人と話し、1つの仕事で何かを成し遂げるという苦労を知ったり、
悠さんや磯谷さんの選手日記を読んでみて、
「プロになる。」「その一つのことでお金をもらう。」
そんな覚悟が必要で、私には足りておらず一つ一つのプレーの重みが違うと感じた。
天皇杯でも感じたが、明日の生活がかかっているプロチームに大学が勝つというのは相当難しいのかもしれない。
サッカーの価値を他の世界を知り、考え直すと本当に面白い。深い。
マクロを知り、ミクロを理解するということ。
ボールをゴールのバーに当てられることに社会価値があるだろうか。
ない。
ボールをヘディングでフェンスを超えて遠くに飛ばせることに経済的価値があるだろうか。
ない。
しかし、
フェンスを超えたことに雄叫びをあげる選手。
それに価値がついてくるという話があるのがサッカー。
サッカーの価値とは、ボール1つで世界中の人を繋げ、人生を豊かにし、幸せにできる可能性を秘めているところにあると考える。
魅力とは、仕事が休みの土日の時間をサッカー観戦に使い、お金を払って自分のプレーを見に足を運んでくれる人がいて、自分のプレーで笑顔になる人がいて、大きな歓声をくださる人がいて、泣いてくださる人がいて、次の日から仕事にいく活力にしてくれる人がいるところだろう。
様々な人と話し、様々なことを勉強して、自分自身、新人戦の前サッカーに情熱がなくなっていたのを振り返り原因を探ってみた。
スポーツには、「目標達成がすべて」という極めて過酷な淘汰の法則がある。
目標に近づけなければ、だんだんと努力することすら苦しくなる。
逆に目標を達成してしまうとモチベーションが下がり、意欲が湧かないこともあるだろう。
大きく成功するためには、「達成目標の設定」が不可欠。
その達成目標は、自分自身の心がワクワクするような「目的」に支えられていなければいけない。
この目標と目的をしっかりと区別しとかないといけない。
サッカーを続ける続けないは、個人の自由だが、一緒に何かに夢中になり、熱中したい。
共に成長できる仲間に届くと嬉しい。
サッカーを続ける理由なんてサッカーをする人の数だけある。
正解なんてない。
「サッカーが好きだから」という人もいるだろう。
しかし、現状を打破し、極め、情熱を邁進し続けるには、単なる「好き」のエネルギーでは続かないと思っている。
現状に満足せず、否定し、そこに達しない現状に「悔しさ」を感じる。
その「負けず嫌い」のエネルギーも一つの理由。
また、自分が辿り着いた答えは、そんなサッカーの価値や魅力に自分が1番魅了されているということ。
自分のプレーで心動かされる人、自分のプレーで行動が変わる人がいてくれると嬉しいということ。
私は、そんな魅力ある選手になりたい。
さぁ、大学3年
勝負の年
やるしかない
川副泰樹
P.S.
年末の居酒屋の約束を忘れない。
あと1年と半分。
必ず連れて行きます。