神社インスタグラマーが神社旅を100倍楽しむ方法を教えます。
こんにちは。あいば(@dj_tai2u)です。
三重に移住してからは、晴れて大好きだった神社への参拝へ行く回数も増え。だいたい1年に200社ペースでお参りをしています。
大好きな神社旅をインスタグラムで発信しはじめました。
おかげさまで、最近は「神社のメディアを発信している人」として紹介してもらえることが増えてきたわけです。
なので、調子にのって「神社インスタグラマーです。」なんて言うこともあったりとかするわけですが、実際のところまだ2,000フォロワーを超えたぐらい。
インスタグラマーと名乗るほどではありませんね。
しかし、今回は日頃よく聞かれている
「なんで神社そんなに好きなんですか?」
「神社旅の魅力ってなんですか?」
に詳しく答えていくことにしました。
神社は初詣で行く。最近友人が御朱印巡りをしている。
神社ってなんだか気持ちがいい。
そんなかたに、もっと神社旅を楽しむ方法を教えていきます。
※ちなみに専門的に学ばれているかたや僕よりももっと詳しい方はたくさんおり、楽しみ方は様々だと思いますので、あくまで個人的な趣味嗜好だということをご了承ください。あと、言い回しなどはわかりやすく表現しています。正式名称などは別にある場合もありますが、ご了承くださいませ。
1.まずは神社の参拝を楽しむ
まずは通常どおり、神社の参拝を純粋に楽しみましょう。
ちなみに「神社ではお願いをしてはいけないんですか?」という質問もよくされるのですが、個人的には全然いいと思います。
そもそも神社によっては、その地域を守ってもらうために建てられた神社などもあります。
「ご祈祷」では実際に5,000円ほど(神社によって様々)初穂料を払えば、実際に神職さんがお祈りをしてくれます。
厄除け、安産・子宝、商売繁盛など様々なことを祈ってもらえます。
写真は出雲大社で神在祭のときに開催される「縁結大祭」という総勢2,000名の参拝客が同時に祈祷してもらえる行事です。
この時期は全国から八百万の神様たちが出雲大社に集まって「神様サミット(正式名称は「神議り」)」を行なっているため、「八百万の神様たち」とい出雲大社のご祭神である「大国主大神」に「良縁・幸縁」をお祈りできるということで全国から大勢の参拝客がこの行事に参加されるんですね。
このような大きな祭事の時だけではなく、普段からも神社でご祈祷をうけることができます。
初詣はもちろん、七五三、受験前や出産前、大事にプレゼンや試合などの勝負事の前にご祈祷を受けることが多いですね。
もちろん、ご祈祷を必ず受ける必要はありません。
神社へ行き、お賽銭箱にお賽銭を入れ「二礼・二拍・一礼」でも十分です。
ただこの見出しの冒頭でお話した「お願い事をしてもいいの?」というところですが、もちろんお願いしっぱなしではなく、感謝の気持ちも伝えることが大事だと思います。
「お礼参り」という言葉もあるとおり、年末などは「この一年を無事に過ごせたこと」、子供が生まれた時や受験に合格した時などにも「お礼参り」をするかたが多いかと思います。
写真は名古屋にある伊奴神社(いぬじんじゃ)の絵馬。戌の日といえば「安産」というのもあり、多くのかたが参拝し、祈願し、お礼参りにもきたりします。
お願いごとをすることきは、ぜひ絵馬に書いてください。
ちなみに僕はたくさん行っているので、お願いごとをするときは「ご祈祷」で、日常での参拝では「はじめまして、三重県津市*(住所)のあいばです。この度はご縁があり参拝させていただきました。ありがとうございます。また来ますね。**」というようなことを頭の中で考えながら参拝していたりします。
ご縁に恵まれ、この神社に参拝できたことに感謝。という感じですね。
2.神社の由来を予習・復習して楽しむ
これから参拝する神社、今日参拝した神社にお祀りされている神様はどのような神様なのか、なんで「縁結び」のパワースポットなんだろう?「商売繁盛」のご利益をいただける金運神社といわれているんだろう?
そんな風に考えては、調べてみるとほとんどの神社には背景や理由があります。そこには古事記や日本書紀のような神話からの由来だったり、その神社が建っている周辺地域のことを知ることなどもできます。
上の写真は愛知県にある恋の水神社。コップにお願いを書き、ご神水をコップにくんでから、神社にお供えする。というちょっと変わった参拝方法です。その理由はこちらの境内の「病にいいとされるご神水」と「桜姫の恋の物語」などが由来となって、このような参拝の文化ができています。
僕が運営しているインスタグラムでも、神社の歴史や由来などを参拝前や後に学びながら、紹介をさせてもらっています。
最近とても面白いなと感じるのは、「あの神社とあの神社は物語でつながっているんだな」とか、「日本最古といわれている神社多いな。」とか様々なことに気付いたりすることです。
ちなみに事前に知っていたり、読んでおくと、より神社を感じれるのは、「古事記」です。
「古事記」って学校の歴史の授業で名前だけ覚えたと思いますが、実際に読んだことある人は少ないのではないでしょうか。
結構面白いんですよ。
天照大御神が洞穴にひきこもったり、イザナギノミコトがゾンビみたいになった嫁のイザナミノミコトから逃げたことで「生と死」というものができたり、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が美人な妹を嫁にもらい美人じゃない姉を返してしまったことで「寿命」というものができた。とかとか・・・・。
漫画でいう「ジョジョ」みたいな感じで主人公が変わる感じで読み応えあります。
とはいえ、最初はすごい長い名前の神様がたくさん出てきて、わけがわからんとなる人が多いと思うので、この動画とか見るとすんなり大枠をおさえられると思います。
オリラジのあっちゃんの「中田敦彦のYouTube大学」。さすがですよね。こんな面白く語れるのは賢いからだ。
この動画を見てから、「古事記」を読むとめちゃくちゃわかりやすいですよ。
ちなみに僕はカバンの中に古事記を持ち歩いていることが多いです。
神社に参拝行く時に「この神様ってどんなエピソードのある神様だったかな」とか調べる時に「古事記」を読み返したりしています。
「日本書紀」もありますが、個人的には「古事記」が物語調で好きです。
3.自分にとっての「推しメン」ではなく「推し神」をつくる
これは個人的にとてもおすすめです。
例えば、伊勢神宮の内宮にお祀りする「天照大御神」をお祀りしている神社って全国で何社あるかわかりますか。
天照大御神を主祭神にしている神社には「神明社」「神明宮」「皇大神社」「天祖神社」という名前がついており、神社庁によると全国に約5,000社ほどあるようです。
最近、女子に人気の「神むすび」をいただける東京の「阿佐ヶ谷神明宮」も天照大御神が主祭神ですね。
こちらの神社は「天照大御神」「月読尊(つくよみのみこと)」「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」という同時に誕生した三貴子をお祀りしている数少ない神社なんですよね。
映画好きにも、監督で映画を選ぶというかたもいるように、お祀りされている神様で参拝する神社を選ぶというのもとてもおすすめです。
ちなみに僕が推しているのは、「正哉吾勝勝速日天忍穗耳尊(まさかあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)」という神様です。
もう絶対覚えられませんよね。
何がすごいってこの神様、名前に「正しく勝った、私が勝った。勝つこと日の昇るが如く速い。」という言葉が含まれているんです。
当然、勝利の神様ですね。ちなみに天照大御神の息子です。
ちなみに「正哉吾勝勝速日天忍穗耳尊」は滋賀県の太郎坊宮・阿賀神社などにお祀りされています。この神社もすごいですよ。
岩山そのものが御神体で自然の凄さを感じることができます。個人的に滋賀県はめちゃくちゃ神社旅におすすめです。
推し神をつくるもうひとつのおすすめポイントは、「神棚」にお札をお祀りする時に、「三社造り」というお札を3つ並べる場合、向かって中央にはみなさんも見たことがあるであろう「天照皇大神宮」と書かれている「神宮大麻」。右側には住んでいる地域の氏神様のお札を。
ポイントは左側です。
左側には地縁や血縁とは別に、個人的に信仰している神社「崇敬神社」のお札をお祀りするというわけなのです。
推し神なんて、ナウい表現しましたが、実際に「崇敬」という言葉があるんですね。神社ごとに「崇敬会」というものがあり、超わかりやすくいうと「ファンクラブ」です。(ファンクラブという表現をして本当にごめんなさい。)
その神社がこれからもこの地で訪れる参拝客のみなさんのことを見守ってくれるように「会員」を募集していたりするんですね。神社さんにとって「氏子さん」や「崇敬会に入っているかた」の存在ってとても大切なんです。
4.授与品や御朱印をいただいて楽しむ
こちらのニーズが一番多そうですね。
ちなみに僕はお守りも御朱印もいただくことが多いです。
熊野本宮大社の「本宮勝守」。一生に一度は行ってみたい世界遺産「熊野」に行くときは本当に参拝してこのお守りはいただいてほしい!
先ほども紹介した島根県の出雲大社の「神在祭」の時にいただける「神在祭御守」。「大国主命」と「八百万の神様」全員の力が込められてそうです。
同じく島根県ですが、この玉作湯神社は参拝しながら自分だけのお守りを作っていける変わった神社なんですね。こちらの神社もとても興味深い由来があります。
縁結びのお願いをする女子に人気みたいですね。
女子に人気といえば、京都の下鴨神社もとても大人気です。「媛守」も有名ですが、こちらのレース生地でできたお守りはとても綺麗だったので授与していただきました。
お守りはちょっと紹介したいの多すぎて、キリがないのでここらへんにしときます。
ちなみに「お守りって一年で返さないといけないんじゃないの?」という質問もすごく多いです。僕の場合は「必ずお返しください」といわれているものじゃない限りはずっと大切に持ち続けています。
あとはカバンや財布などに入れて持ち歩いているものはお返しして、また新しく次の年にいただくようにしています。
賛否両論ありますが、一年で返さなくてはいけない。というのは必ずしもそうではなく、一年ずっと持ち歩いていると御守りも汚れてしまいますし、新しく綺麗に大切に扱いましょう。という考え方もあるわけです。(それぞれなので断言はできません。)
なので、いただくお守りはめちゃくちゃ大切に保管しています。
だって、一生に一度しか行く機会がない場所の大切な思い出にもなるお守りならずっと持っていたいですもんね。
ちなみに御朱印は僕の場合、都道府県ごとに御朱印をいただく御朱印帳を分けています。
こちらは奈良県の等彌神社の御朱印帳です。本殿にお祀りされている「ヤタガラス」のご神像がデザインされています。個人的にはとても好きなデザインです。
東京の高円寺氷川神社の境内にある気象神社のデザインの御朱印帳です。気象神社といえば映画「天気の子」の聖地にもなり最近人気の神社のようです。
こちらは和歌山県の熊野那智大社の御朱印帳。7月に開催されている「那智の扇祭り」がデザインされています。このようにその神社や地域の文化や行事があしらわれている御朱印帳はとても素敵です。
御朱印自体も最近は神社もすごく力を入れているようです。御朱印も様々ですが変わった御朱印を紹介します。
京都の豊国神社の御朱印帳は豊臣秀吉公が描かれていました。
同じく京都の御金神社の正月限定御朱印はキラキラすぎて衝撃でした。
御朱印ブームで月限定御朱印など最近はすごく御朱印で並ぶ神社も増えてきていますが、まずは参拝をして神様に感謝の挨拶をしてからだと気持ちがいいですね。
ちなみに伊勢神宮内宮の御朱印はこちら。印が押されていてシンプルだけどこのような御朱印が本来の形なのだろうなと感じることができます。(個人的な見解です。)
ちなみに僕は御朱印帳を広げながら、「この神社ではあんなことがあったな〜。こんなことがあったな〜。」とウイスキーを飲みながら語れるバーとかがあれば本当に行きたいです。そんな感じでお酒が飲みたい。
5.神社参拝後にはやっぱり地のものを味わう
参拝後を終えたら、本当に良い気持ちになりますよね。
そしたらやっぱりその土地のものを味わいたくなっちゃう。
出雲大社、美保神社への参拝後に訪れた、境港市の漁港で食べた海鮮丼はもう別格の美味しさでした。また島根や鳥取の神社に行く時には食べに行きたいな。
最後に:神社の参拝や楽しみ方は多様であっていい
以上、100倍楽しむ方法という形で紹介してきましたが、100倍という数字は特に根拠はありません。全国8万社以上ある神社旅の楽しみ方は本当にそれぞれだからです。
地方には宮司さん不足や、氏子さん不足など様々な課題があり、僕自身もどうにか力になれたらななんて日々考えていたりするのですがまだまだ答えは見つかりません。
でもきっとまずは参拝してお賽銭を投げて、御守りや御朱印をいただく、それだけでもきっと何かできているはず。
神社旅は心も身体も舌も満たされる最高の旅なので、ぜひみなさんも楽しんでくださいませ。あっ、みなさまマナーだけは守りましょうね。
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