若いうちは、モノから入ったっていいじゃないか。
僕は昔からモノ(形)から入るタイプだ。
ベース、カメラ、スノーボード、ロードバイク、さらには仕事だってモノから入る。
あるアーティストのPVを見て、
なんだかよくわからないけどベーシストが、めちゃくちゃかっこよくて、
うわー。バンドやりてーなーと思った。
早速、渋谷の楽器店に行き、G&LのL2000というベースを買った。
当時、学生だったので、分割で買った。
しかし結局、ベースは三年も続かなかった。
続かなかった理由は、途中でベースシンセというビームレーザーのような音のエフェクターにハマりすぎて、バンドをクビになったからだ。
ベースでスラップをカッコよく決めるよりも、
棒立ちでKORGのkaossilatorをポチポチしてるほうが逆にカッコいいんじゃないかなんて思っていなければ、まだバンドをしていたかもしれない。
当時、新宿にあったジュンク堂で森山大道さんの写真集を手に取った。
あの時の衝撃は今でも忘れない。
モノクロの飾らない生々しい写真を見て、スナップをすぐに撮りたいと思った。
すぐにカメラを買ったのを覚えている。
RICOHのGR DIGITAL。
広角単焦点28mmのレンズを搭載したデジカメだ。
何がいいって、ポケットに入る大きさ。
そして、もはやスナップショット以外の用途を切り捨てたかのようなカメラ(もちろん様々なシーンを撮ることができます。)と当時は感じた僕はこのカメラを即決した。
当時、人と話をするのが人より苦手だった僕は、一人で楽しむ趣味がたくさんあった。
カメラも当時はビレバンが好きでトイカメラなんかも買っては、一人で散歩しながら撮っていた。
今でこそ、仕事で人を撮ることもあるが、当時は人を撮るのが嫌で風景ばかり撮っていた。
スナップ写真をバシバシ撮れるGRはそれこそ、僕の趣味そのものというようなカメラだった。
そんなカメラももちろん分割払いだ。
今なら一括で買うかもしれない。
でも、当時は月に1万。分割で払っていた。
金なしだけど、このモノさえあれば、これができる。あれができる。とイメージをしてはワクワクが止まらなかった。
MacBook Airなんかもそうだ。
パソコンは持っていたが、
とあるスタートアップのコンテストのイベントの見学に行ったときに、僕よりも少し年上の若者たちがみんなしてMacBookを持っていた。
単純に憧れ、MacBook Airの13インチを買っては、当時コワーキングスペースという言葉が生まれたてぐらいの時に、コワーキングスペースでノマドワーキングをしていた。
もちろんアプリ開発をすると言っては、プログラミングのできない僕はパチパチMacBookをいじっていただけだ。
ただただ、何もできなかったけど、とにかくその場所にいることが何よりも自分のモチベーションをあげた。
結局、それが今に繋がっている。
今でこそ、デザインをしてはいるが、
僕はもともとデザイナーではない。今も自分をデザイナーとは一切思ってないし、言わない。
ただただデザインが好きで、人よりもデザインの本やデザインのサイトを多く漁っているだけだ。
そして、空いた時間にAdobeのソフトをパソコンに入れては、色々いじってみた。
今でこそ、WEBデザインはXD一本化してはいるが、(実際ワイヤーラフぐらいまでを作る)
そんな感じで結局今僕のできることは、全てモノや格好から入っている。
やりたいけど、持ってないからできない。なんてのは経験したことない。
お金がなかった時は、親に反対されるのを無視して分割で買った。
モノの投資は誰でもできる。
家庭を持った今は、自由に使えるお金が昔よりは減ったが、
若いうちなら、貧乏金なしだろうと、できるんだ。
お金を貯めるのが苦手で、今やりたい!やりたくてググってたらワクワクが止まらなくなってしまって寝れない。なんてことがあったら、
明日思い切って、モノの投資をしてみたらいい。
と個人的に思う。