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己のためと、誰かのため
僕はワンピースという漫画を47巻で買うのをやめた。
しかし今ワンピースは最新まで揃っている。
ワンピース展という展覧会が昔六本木で開催された。
ワンピース好きな友人が僕に声をかけてきたが、僕が47巻までしか読んでいないというと、展覧会は61巻までの内容だから行くまでに読めと、本をくれた。
それから毎年誕生日に一年間に出たワンピースをプレゼントしてくれるため、買ってもいないのに揃っている現象が起こっている。
それはひとえに同じものをみて、共に感動したいという彼の愛情そのものだ。
そんな彼とワンピースの映画に行った。
彼は二回目だった。
今回の映画は海賊王の元クルーが、自身こそが最強、強さとは孤高の中にあると、その鍛えた肉体と能力で海賊たちに襲いかかる物語だが、映画の核にあるのは、「利己と利他はどちらが強いのか?」ということのように感じた。
元クルーは自身の世界最強を求めて拳を、一方ルフィは仲間の誇りを、安全をかけて拳をふるう。
付いてこれるものだけ付いてこいという形で、出会うもの全てをなぎ倒した最後の一人が海賊王なのではなく、仲間を支え、支えられ、闘った進んできた結果が海賊王という称号なのであって、それははるか前方に立つ旗ではなく、振り返ったときの足跡だ。
映画の中でも語られる。
この海で一人で生きているやつなんているのか?
と。
僕らの今も変わらない。
一人で生きているやつなんていない。
支え、支えられ、飲んで、食べて、眠って、恋をして、歳を取って、死んでいく。
それは変わらない。
誰かと生きている以上、誰かのためになっていたらと思うし、じぶんのためだけに生きるのは、人生はいささか長い。
仲間は、人と関わるのは、めんどくさいこともあるけど、やっぱしいいぜ。
といつも教えてもらっているように思う。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
ルフィって、常に誰かのために闘ってますよね。