Bullshit Jobの今までとこれから
おさらい:豊かな社会では「ぶっちゃけなくてもそんなに困らない仕事」が多くなる
Bullshit Job(クソどうでもいい仕事:なくなっても誰も困らず、本人もそれを自覚しながらやっているような仕事)について考える中で、「豊かになった社会では必然的にBullshit Jobがおおくなっていくんじゃないの?」みたいなことを先日書きました。
衣、食、住、といった人間の基本的な欲求を満たすものの生産はどんどん自動化されており、僕らの周りは「ぶっちゃけなくてもそんなに困らない」サービスで溢れてると思います。
そして、周りを見渡せば、ほぼ皆「ぶっちゃけなくてもそんなに困らない」サービスを提供する産業で働いているような気がします。そしてそういう人達が最も高給取りだったりしています。
歴史的にも、一部の豊かな階級においては「Bullshit Job」は存在していた
そして、それは現代の豊かになった世界だけで起きている現象ではなく、歴史的にも常に起きていたことだと思います。富が偏って存在している空間ではBullshit Jobが発生しやすいように思います。中世ヨーロッパの王宮とかではそうでしょう。一般市民は餓死しているのに、王宮の中だけでは酒池肉林が行われている。美味を味わう為に、吐いては食って、吐いては食ったりしている。そして、「王様にこびへつらうのが仕事」みたいなBullshit Jobが生まれる。
こんなイメージでしょうか?
この富の偏在が、富の分配によって是正されて、ヨーロッパの国々では今では誰でも餓死せずにそれなりの人生を歩める土台が整った、ということでしょう。そして、王宮の中にあったようなBullshit Jobが少しだけ減ったのかもしれません。
富の偏在はグローバルになってきている
上の図を見て最初に思ったのは、ああ、今の世界でも全く相似形があるなあ、ということです。
こんな感じでしょうか。昔は一国内で起きていた富の偏在が、グローバルレベルで起きている、ということでしょう。
今考えると、一般市民が餓死している中で王宮の一部の特権階級が美味を吐くまで食ってた、という事実は極めて非人道的なことだと思います。どうしてこんなことが起きていたのか理解できない、残酷すぎる、という人が大半だと思います。でも、今の世界でも同じことが起こってると思います。
富の分配強化はBullshit Jobをなくせるか?
なので、もし歴史に学ぶとするならば、富の分配を再度強化することでBullshit Jobは少し減らせるのかもしれないなあ、なんて思いました。
が、ことはそう単純そうでもないので、もう少しこの問題について深く考えてみたいと思います。
明日に続く
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