Bullshit Joberのたくらみ:このまま楽して高給をもらい続けたい!?
昨日、「Bullshit Jober達が既得権益を守っているが為に、彼らは高給をもらい、社会に意味のある仕事をしている人は給与が低く抑えられているのではないか」みたいなことを書きました。
先日紹介した日経の記事では「人に仕事を割り振るだけのタスクマスター(中間管理職)」がBullshit Jobに分類されていますが、現場が上手く回っていれば何もすることがない管理者の人とかは、自分の既得権益(管理職という立場や、給与)を守るために、自分のBullshit Jobを正当化する傾向があるような気がします。
(本人が正当化しているならBullshit Jobじゃないでしょ、というBullshit Jobの定義に関する問題は、一旦曖昧なまま話を進めようと思います。)
子会社に対して異様に偉そうな態度をとる親会社の社員とかもその一種かもしれません。現場の実務はすべて子会社の人が汗水たらしてやっている(がゆえに上手くまわっている)のに、それを管理するという立場にあるだけで自分が価値のある仕事をしているように錯覚する人なんかは、自分のBullshit Jobをあたかも高い価値があるかのように見せかける技術に長けているような気がします。
こういう人たちは「汗水垂らして働くことは素晴らしい事なんだよ」という倫理観を社会に広めることで、自分は今の楽で高給をもらえるポジションに居続けることができます。現場で汗水垂らしてスムーズにオペレーションを回してくれる人が量産されることになるので。
また、当然ですが、Bullshit Jobに課税をしてエッセンシャルワーカーに所得移転をすることには反対するでしょう。
もしかしたら、多くのこういう人たちの自己正当化バイアスによってBullshit Jobが保存され、エッセンシャルワーカーに富が回らないのかもしれません。
ただし、ここには謎があります。
中間管理職は大事なんです。ベンチャーとかの経営をしたことがある人は分かるかもしれませんが、有能な中間管理職が組織にたくさんいるかどうかは組織の力を大きく左右します。
以下の本にも書いてありますが、中間管理職は企業の屋台骨です。
どういう中間管理職は必要不可欠で、どういう中間管理職はBullshit Jobなのかは考えてみるべき面白いテーマかな、と思っています。
つづく