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アジアな雰囲気

この映画はややポリティカルなところもありつつ、どこか世の中の現状に陸続きにはならない雰囲気もある。
最近見たフランス映画の「助産師たちの夜が明ける」と違い、自分自身の問題が社会と直結しない感じがする。
(フランス映画「BPM ビート・パー・ミニット」みたいなドンチャ騒ぎのあと、誰かの死が待ってて、皆んなでプラカードか黒い画面に白いメッセージみたいな……とはまたハッキリと違う。)

あくまでもポリティカルなところがどうこうというよりは青春に幕が閉じてって感じ。
そこには皆んなのと旅立ちを応援したくなる気持ちもありつつ、どこか一抹の寂しさを覚える。

画面にはアジアっぽさが至るところに感じ取れる
例えば、ルーツの違い、食べ物、あとは90年代のアジア映画にある雰囲気とか……

他の映画にはみられない独特な雰囲気を感じつつも、一番印象に残るのは「引きの」絵の多さと卒業式のリハーサルシーンのユウタとコウの「寄りの」絵。
割と「引きの」絵が多くて俯瞰で人間関係が伝わってくるんだけど、「寄りの」絵のときの強さは観てるこっちを圧倒してくれる。
あのシーンだと他の誰かはほとんど気付くことはないけど、ユウタとコウの間で強烈な出来事が起こってることは容易に想像出来るし、突然の早い別れを告げるよでこっちの気持ちも追いつかない……
けれども、ユウタはどこか清々しい。

最近、色々邦画も出てきて面白い。
「ナミビアの砂漠」「HAPPYEND」つぎは、「若き見知らぬ者たち」とここ1ヶ月は邦画も色々あって良かったなぁと!

「Joker: Folie à Deux」「The Novice」「Mufasa:The Lion King」が洋画だと今年は気になる!

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