町政についての公開質問状 回答のお知らせ

町政についての公開質問状をすすめる会では大紀町にお住いの方を対象に、町政関係者への質問を募集しました。その結果を元に公開質問状を作成し、今回6名の方から回答を得ることができました。アンケートにご協力下さった町民の皆様、並びにご回答下さった6名の町政関係者様に心から御礼を申し上げます。
以下にその回答結果をお知らせ致しますので、ご参考頂ければ幸いです。《順不同・敬称略にて記載・回答は令和3年1月時点のものとなります》
発行責任者: 町政についての公開質問状をすすめる会  連絡先 大紀町野原64-1 田所 直 090-6112-6880


柏木 昭久(かしわぎ あきひさ)

質問1. 以下の項目から町政で優先的に取り組みたいものを3つ選択ください。またそれらについて、具体的な政策を教えてください。
①コロナ対策 ②高齢者・障がい者福祉 ③人口減少対策 ④教育 ⑤財政 ⑥防災 ⑦農林漁業 ⑧観光 ⑨女性の地位向上 ⑩自由回答
回答1. (選択項目すべて本気で取組むが、強いて3つに絞ると)
④教育 ●総合図書館の建設 ●学校応援団の設立 ●小中学校の給食費無料化 ●地元学、農林漁業体験のカリキュラム化 ●保育園での就学前教育
    ●教職員の資質能力の向上と勤務環境の改善 ●町営の無料塾の検討 ●小中学校の統合委員会の設置 ●子育て応援基金の創設
⑦農林漁業 ●町が第3セクター方式で農業生産法人を設立 ●活用できる遊休農地を町が町民より借受け、公共事業として整備し、町内外へ利用者を募集 
●集団営農化や農業生産法人化に取組む団体を支援 ●農業の担い手を町内外に広く募集、若い担い手には助成制度を設ける 
●食肉加工処理センターを設置 ●森林組合や森林事業者のICT化を支援 ●自伐型林業に取組む団体の支援 ●観光漁業、栽培型漁業の促進 
●町産材や町内事業者を活用する場合の住宅建築助成制度の新設 ●漁業者、企業、大学等と連携して漁業活性化プロジェクトを始動
⑩住民自治 ●町づくり基本条例の制定 ●町内6地区に地区運営協議会を設置し、それぞれの地域課題に主体的に取組む仕組みをつくる 
●住民自治を推進するため役場地区担当職員制度を設置 ●頑張る町民応援基金の創設

質問2. 長期化する新型コロナ問題について、業種あるいは家庭に合わせたガイドライン策定や特に医療・介護現場へのPCR検査導入支援など、行政が果たすべき役割が多々あります。どのようにお考えでしょうか?
回答2. 
●コロナ対策の基本は、うがい、手洗い、マスク、3密を避ける等の疾病予防が中心になる。習慣化するよう啓蒙キャンペーンを強化する(疾病した場合の人権問題を含めて)
●災害避難場所のコロナ対策強化(独自の運営マニュアルの作成、設備の充実) ●地域医療・地域介護の担い手である医療従事者・介護従事者へ様々な支援は当然実施する
●コロナ禍で影響を受けている経済的困窮者、町内事業者への独自の支援

質問3. 町民の高齢化が進む中、介護施設・サービスの充実や地域包括支援センターの強化、買い物弱者への支援など、解決が求められる課題が山積しています。町として優先的に取り組みたい施策についてご説明ください。
回答3.
●介護サービス関連部署が、社会福祉協議会は錦地区、ケアプランセンター、ヘルパーステーションは柏崎地区、保健師室が滝原の本庁、地域包括支援センターが滝原公民館内とばらばらに配置され、一貫したサービス体制がとれていない。これら部署を統合して健康福祉センターを設置し、高齢者福祉、障がい者福祉、児童福祉の拠点にする
●高齢者外出支援制度を新設(タクシー券の発行、デマンドタクシーの活用等) ●公共交通を見直し、買物支援も強化する ●認知症初期集中支援チームを強化
●地域福祉の重要な担い手となるNPO・ボランティアの育成、ネットワーク化 ●疾病予防の担い手となる保健補導員制度の導入

質問4. 空き家が多くなり、防災・防犯上も懸念されています。どのような対策をお考えでしょうか?
回答4. いわゆる特定空き家の対策は、町の緊急課題と位置づけている。特に津波避難の妨げになる錦地区の空き家対策は、早急に実施する必要がある。錦地区に限らず他の地域においても、所有者と相談し、町が補助をし、毎年度計画的に進めていく。

質問5. 教育やスポーツ振興について、以下の声が寄せられました。子どもたちの多様性を認め育てる教育が求められる昨今、町としてどのような施策をお考えでしょうか?
・障がいのある子どもについて、他市町への通園通学を町公的機関からすすめられた ・登校通園していない子どもに対し、教員やケアを行うスタッフの配置をして欲しい
・駅伝で町外から選手を呼んで順位を上げることはやめて、スポーツ振興の土壌づくりをして欲しい
回答5.
●障がいのある児童が、できる限り町内で学べるよう、特別支援学級の充実を考えている ●専門的なカウンセラーの雇用は、今後、前向きに取組む課題である
●障がい者のスポーツ振興を進めるため、専門のインストラクターの育成を考えている ●スポーツイベントが実施できるよう、既存のスポーツ施設の改修を考えている

質問6. 進行中の錦地区防潮堤工事について、多額の公費投入に対して防災効果が少ない、環境悪化につながるなどの懸念や土木事業入札の不透明性の指摘が地区内外から寄せられています。中止あるいは一旦停止して住民参加で見直しすべきと考えますが如何でしょうか?
回答6. 公約で中止と掲げている。

質問7. 田畑活用について、営農組合や農業法人の組織づくり、家族農業に対してどのような支援を考えておられますか?新規就農や獣害対策についてもお聞かせください
回答7. (回答1.の農業のところもあわせて参照ください)
●獣害対策については、役場に獣害対策室を設置し、専門的スタッフを雇用し、一年中対策に取組む
●捕獲した野生動物をジビエとして商品化に取組む食肉加工センターを設置する ●罠猟の免許取得費を町が全額負担する

質問8. 山林の活用について、山林が放置されることで土砂災害につながる点も懸念されています。里山の様々な価値が見直される昨今、行政の責任や民間との協働も含めた施策をお聞かせください。
回答8. 
●まず、林業の再生が至上命題である。公約に掲げた林業再生プロジェクトを始動させる ●里地・里山保全に取組む町民・団体を強力に支援する

質問9. 町が関係する以下の施設について、今後の運営方針など教えてください。
【阿曽温泉、トロピカルガーデン、山海の郷 紀勢、大宮サイクリングターミナル、大宮青少年旅行村、笠木渓谷もみじ茶屋】
回答9. 
●公共施設の改廃は、町が独断ですべきでない。公約に掲げた通り、公共施設改善特別委員会で十分に議論をして頂く

質問10. 女性の地位向上について、政府でも目標を決めて取り組んでいます。町の幹部職員や町がかかわる協議会や審議会など各関係機関の役員に、期限と目標を決めて、女性の登用を積極的にすすめるお考えはありますか? 副町長に女性を採用するお考えはありますか?
回答10. 
●公約に掲げた通り、町関連の委員会の女性の割合を当初3割、最終的には5割にする ●優秀な女性職員は、当然、管理職として活躍して頂く、副町長も例外ではない

質問11. 町職員の採用について、不公平だという意見がありますがどのようにお考えですか?
回答11. これまでどういう基準で新規・中途採用したのか疑問がある。今後は公平・公正を保つため、役場だけで採用を決めるのではなく、第三者を入れて採用したいと思う。

質問12. アンケートでは「町職員は上司、町議会議員、町長の顔色を伺うばかりで閉鎖的な行政となっている」との声が複数寄せられましたが、若手や現場の声を吸い上げる風通し良い役場づくりに向けて取り組むお考えはありますか?また地区別の町政懇談会を実施するお考えはありますか?
回答12.  
●公約に掲げた通り、職員提案制度、職員政策コンペを制度化する
●公約に掲げた通り、6地区に地区運営協議会を設置し、住民主体の地域づくりに取組む。協議会での協議事項は、即、地区の広報誌、ホームページで広報し、町民の皆様に情報を共有して頂く。年に一度、各地区の地区運営協議会の活動報告会を開催する ●町民への情報公開を積極的に進める

質問13. 大紀町は過去に原子力発電所建設を巡って住民同士の激しい争いが起こった歴史があります。この教訓も踏まえ、原子力発電所や放射性廃棄物処理場に対して町が断固拒否する姿勢を明らかにして欲しいと思います。もしこれら原子力関連施設の建設を打診された場合、どのように対応しますか?
また再生可能エネルギーについて太陽光パネルの所かまわずの設置や風力発電の低周波が及ぼす健康被害や獣害助長など懸念されています。考えをお聞かせください。
回答13.
●原子力関連施設の誘致は全く考えていない。世界の時流に反する。
●太陽光発電の設置は、再生可能エネルギーの推進、民間の経済活動の一環ということで、国にも県にも規制する法律はないが、町として、住民の皆様に被害が及ばないようにガイドラインを作成する予定である。

質問14. これまでの谷口町政について、評価できる点や改善すべき点をお聞かせください。
回答14.
●評価できる点
 ・元々土建屋さんなので、災害対応のスピード感があった ・エンゼル手当て等の子育て世代への経済的支援
●改善すべき点
 ・一言でいうならば、ワンマン、不公平・不公正、利益誘導



服部 吉人(はっとり よしと)

質問1. 以下の項目から町政で優先的に取り組みたいものを3つ選択ください。またそれらについて、具体的な政策を教えてください。
①コロナ対策 ②高齢者・障がい者福祉 ③人口減少対策 ④教育 ⑤財政 ⑥防災 ⑦農林漁業 ⑧観光 ⑨女性の地位向上 ⑩自由回答
回答1. 
② 高齢者・障がい者福祉 
1 見守り体制の充実・・・インターネットやタブレットを利用して、高齢者世帯の安否の確認、介護要請、日用品や食料品の配達などの手助けをシステム化したいと思います。
このシステムを役場で集中管理し、社会福祉協議会・商工会・JA伊勢などと連携し、スピード感をもった手厚い見守り体制の組織として整備できればと考えています。
2 障がい者世帯についても同じに対応し、更に住宅の改修や通院等への支援も充実したいと考えております
3 高齢の方や傷害のある方への手助けとして、現在運行中のCバスの休日運行、増便、運行時刻見直しや町内巡回バスなど、より利用しやすい方法を生み出したいと思います。
④ 教育
 子どもの人数が減ってきている現状の中ですが、
1 各学校では少人数学級のメリットを生かした、手厚い授業の実施やIT関係の教材の充実と専門的講師による教育内容の充実と向上をめざします。
2 5年後・10年後を見通した小・中学校の統合や、通学バスの運行体制の充実、老朽化した教育施設の改修に取り組みます。
3 給食費や修学旅行、社会見学への補助の充実で、ご家庭の教育費負担の軽減を図ります。
4 体験学習の充実による社会性の向上にも取り組みたいと思います。
⑤ 財政
 ご家庭の家計にあたる、町の予算を組むにあたっては、大紀町の背丈にあった収支をめどに
1 前例にとらわれず、無駄のないお金の使い方を第1に考えます。
2 国や県の補助金制度を有効に活用し、町の借金である起債を見直します。
3 ふるさと納税をより一層周知・充実させて収納の増加を図ります。
これらをはじめ健全財政への道のりを着実に取り組む必要があります。

 この3つの取り組み以外の政策についてもすべて大事な政策であり、順位付けは難しかったです。すべての政策において教育長・副町長の行政経験を活かし、町民の皆様のご意見を拝聴しながら職員と一丸となって『笑顔を絶やさない町づくり』に取り組んでいきます。

質問2. 長期化する新型コロナ問題について、業種あるいは家庭に合わせたガイドライン策定や特に医療・介護現場へのPCR検査導入支援など、行政が果たすべき役割が多々あります。どのようにお考えでしょうか?
回答2. 全国的に感染拡大が広がっている中、国においては緊急事態宣言を発出して、感染の歯止めに取り組んでいることを受け、大紀町においては国・県の動向に注目しつつ、感染防止と地元業者の支援など、町独自の対策も講じていかなければならないと考えます。
ガイドラインの策定
ア・感染防止対策
1 各家庭においては、町外、特に県外への不要不急の外出の自粛、帰省等の町外からの来町の自粛を強く要請してゆきます。
これは広報・ケーブルTV・ポスター・ちらしなどあらゆる手段を利用して徹底を図ります。
2 症状がなくても、陽性者の方と接触し心配な場合は、抗原体検査又はPCR検査を積極的に受けるよう体制の強化・周知し、濃厚接触者以外の方のPCR検査は基本的に費用が自己負担での受診(15,000円~20,000円)になるので、町から半額以上を補助することにより受診を受けやすくし、早期発見と感染予防の強化を図ってゆきます。
3 それぞれの検査の医療機関への導入支援については、医療機関の状況にもよるが、保健所・医師会との連携、各自治体・民間の検査機関との協議などその状況を踏まえて体制の強化を図ってゆきます。
4 飲食・サービスなどの人の出入りのある職種には、休業・時間短縮などを感染状況や県の動向に合わせて要請してゆくことになると思われます。
5 ワクチンの接種についても、国・県の動向を注視しながら全町民がスムーズに接種できるよう、役場職員の配置も考慮して積極的に推進してゆきます。
イ・事業所支援(飲食関係)
1 休業や時間短縮営業の要請を受け入れた事業所には、令和2年度に実施した例をもとに国や県の支援策に合わせた補償制度を設けていきます。
2 町単独の商品券発行(1世帯当たり5,000円で、町内での飲食・食品・食材の購入に利用できる)により町民の皆様と事業所の方々の支援対策を講じていきたいと思います。

なお、この項については国・県の対策も日々流動的であるので、町民ファーストを心掛け柔軟に対応してゆくことが大切だと考えます。

質問3. 町民の高齢化が進む中、介護施設・サービスの充実や地域包括支援センターの強化、買い物弱者への支援など、解決が求められる課題が山積しています。町として優先的に取り組みたい施策についてご説明ください。
回答3.
 高齢者(交通弱者)対策についてはそれぞれの取り組みについて、大きく2つの施策の構築をめざします。
1 町内巡回バス(Cバス)の運行の拡充。休日運行・増便・運行時刻の見直しなどにより、利用しやすい巡回バスをめざします。
2 空き家を利用した居場所づくりにより、高齢者の皆さんが普段から楽しく過ごせる地元での憩いの場を設け、またグランドゴルフなどの交流機会の充実、生涯学習(物づくりや芸術)の充実やそれに参加しやすい交通体系を図ってゆきます。

質問4. 空き家が多くなり、防災・防犯上も懸念されています。どのような対策をお考えでしょうか?
回答4. 空き家の状況は、大紀町全般に増えてきていますが、空き家バンク制度の活用を図り、持ち主による適正管理をお願いしていきます。
1 危険と判断される空き家については、取り壊し費用に補助金を出し、防災・防犯対策を図っていきます。
2 危険と判断される空き家については、危険家屋のランク付けや支援限度額を定め、取り壊しが必要な持ち主のわからない家屋は、計画的に撤去してゆきたい。
3 錦地区は津波対策の一環として家屋調査を行い、近隣に影響を及ぼさない対策を図っていきます。

質問5. 教育やスポーツ振興について、以下の声が寄せられました。子どもたちの多様性を認め育てる教育が求められる昨今、町としてどのような施策をお考えでしょうか?
・障がいのある子どもについて、他市町への通園通学を町公的機関からすすめられた ・登校通園していない子どもについて、教員やケアを行うスタッフの配置をして欲しい
・駅伝で町外から選手を呼んで順位を上げることはやめて、スポーツ振興の土壌づくりをして欲しい
回答5.
1 障がいのある子どもの教育施策については、障がいの状況を把握し、県の就学指導委員会の意見や学校施設の状況を考慮し、保護者の方との意見交換を積極的に行い、子どもの安全を最優先に考え、教職員やPTAの理解と協力のもとに、町立学校での就学体制(支援員の配置、特別支援学級の設置等)の整備を目指します。
2 登校・通園していない子どもについての対策としては、
A.学校の場合は県教育委員会との連携のもと、スクールカウンセラーによる家庭や学校の支援体制強化に加え、町独自の学校支援員による学習体制支援強化を図ってゆきます。
B.保育園の場合は、家庭環境も考慮し、県こども福祉部との連携により、福祉課・保育士がきめ細やかな対応を実施していくように図っていきます。
3 市町対抗駅伝大会の出場については、大紀町内関係者によるチーム作りを優先的に考え、大紀ランニングクラブの活動の活発化を図りますが、その年の状況によってはどうしても人材が不足する区間ができてきます。大会規定に準じてなるべく参加できるように考慮していきますが、順位を上げる目的ではなく、あくまでもスポーツ振興の一環として取り組んでいきます。

質問6. 進行中の錦地区防潮堤工事について、多額の公費投入に対して防災効果が少ない、環境悪化につながるなどの懸念や土木事業入札の不透明性の指摘が地区内外から寄せられています。中止あるいは一旦停止して住民参加で見直しすべきと考えますが如何でしょうか?
回答6.
錦地区に建設中の防潮堤工事についてですが、錦地区には避難タワー2か所を含めて30か所の避難所が整備され、現在も河川の堤防のかさ上げ工事が進められています。
この現状を踏まえて、町が行う防潮堤工事の取り組みは、一度立ち止まり、学識経験者の意見(防災効果や環境への影響の調査研究)や、住民の皆様のご意見を十分お聴きし、その方向性を決めていきたいと考えます。
また、土木事業入札の不透明性のご指摘につきましては、公開の場で実施されている入札制度であり問題はないと思いますが、業者選定の方法等については検討する余地はあるかと思います。

質問7. 田畑活用について、営農組合や農業法人の組織づくり、家族農業に対してどのような支援を考えておられますか?新規就農や獣害対策についてもお聞かせください。
回答7. 
1 大紀町の農業施策について、現在は中山間地域支援事業や多面的事業交付金等の国・県の補助制度による農家の支援制度があります。これらの制度による補助金・交付金が受けやすいよう相談や協議等を進めて人的支援を図ってゆきます。
2 新規就農対策についても年間150万円を5年間補助する国の制度がありますが、5年間経過後の支援策として、年間50万円を5年間町独自で補助する制度を設け、10年間の支援体制を整えてゆきたいと思います。
3 獣害対策として、引き続き電柵の設置にかかる補助、獣の進入を防ぐべき罠等の仕掛人の増員を図るための啓発活動や狩猟免許取得や経費への補助を行うとともに、猟友会育成強化を図るための支援策を講じてゆきます。
4 余暇時間を利用して自分の食べるものは自分で作りたいという「小さな農業」を推進し、食の安全、遊休農地の活用、自然体験活動による健康生活の向上と農地の保全を図ります。

質問8.  山林の活用について、山林が放置されることで土砂災害につながる点も懸念されています。里山の様々な価値が見直される昨今、行政の責任や民間との協働も含めた施策をお聞かせください。
回答8. 
1 大紀森林組合への支援強化(技術と機械設備)と県からの支援(みどり税の活用)により、間伐や植林事業を充実し荒廃を防ぐとともに、「JAバンクの森」プロジェクトなど民間の事業活用も視野に入れて取り組んでいきます。
2 里山づくりについては、地元住民や移住者を対象に、環境整備(天然林の保護・針葉樹と天然林の混合林化)と観光開発を目的に、どのようにコラボレーションしてゆくか検討を進め、またすでに里山事業で成果を上げている先進自治体や組織を参考に、大紀町に適した里山づくりを推進していきます。

質問9. 町が関係する以下の施設について、今後の運営方針など教えてください。
【阿曽温泉、トロピカルガーデン、山海の郷 紀勢、大宮サイクリングターミナル、大宮青少年旅行村、笠木渓谷もみじ茶屋】
回答9. 
1 阿曽温泉
  施設の老朽化や温泉の成分(石灰化)による機械設備の保守・修理が必要となってきますが、地域の総合的な憩いの場所として整備し、雇用の場と町の情報発信の施設としての役割を果たす目的で、将来的に周辺の伊勢農協・郵便局・交流センター・旬彩と一体化した複合施設として、財政を考慮しながら整備していくとともに,第三セクター方式も視野に入れて検討していきます。
2 トロピカルガーデン
  プールについては、町民の健康維持施設として継続していきます。営業時期や時間の見直しにより経費節減に努めます。
  海水浴場は観光と遊行の場として町発展の情報発信施設として整備していきます。
3 山海の郷紀勢
  地域の生活拠点として、文化施設や伊勢農協・郵便局・森林組合・商工会・大内山川漁協組合などの施設と一体化した商業施設として、また巡回バスの起点として人の集まりの場としての整備を推進していきます。
4 大宮サイクリングターミナル
  滝原宮周辺整備の隣接施設として、サイクリングターミナルの位置づけが必要であり、セラピーロードとして、都会からの誘客をねらう施設として整備していきたい。
5 大宮青少年旅行村
  施設の改修作業と利用者の意見、利用者の動向を見極め、周辺一帯を学びの教育施設として見直し、町内外の子どもたちの野外教育の一環やスポーツ・文化の体験施設としての利用を図ります。
6 笠木渓谷もみじ茶屋
  工夫を凝らした宣伝活動(TV・新聞広告・ポスター掲示)の実施により誘客を増やす努力をします。
  活性化協議会や商工会との連携をはかり、秋には紅葉ツアーと称し、何らかの特典を設け来場者を増やす努力をします。

  各施設ともコロナ禍の状況下でもあり、厳しい上にもさらに厳しい運営となっておりますが、情勢の好転を待って各施設のつながりを強化し、単独の運営ではなく町全体の活性化のための一つの役割を持った施設として模索し、世界遺産熊野古道。瀧原宮、頭の宮四方神社、道の駅木つつ木館などと一緒に大紀町の情報発信をしていきます。

質問10. 女性の地位向上について、政府でも目標を決めて取り組んでいます。町の幹部職員や町がかかわる協議会や審議会など各関係機関の役員に、期限と目標を決めて、女性の登用を積極的にすすめるお考えはありますか? 副町長に女性を採用するお考えはありますか?
回答10. 
1 社会福祉を充実することや、子育て事業を充実するためには女性管理職も必要になってきますので、その目的達成のため職員研修、人事配置を考慮していきます。
2 副町長や教育長などの特別職は、社会情勢を考慮し、適任者と認められれば、男女を問わず登用していく考えです。

質問11. 町職員の採用について、不公平だという意見がありますがどのようにお考えですか?
回答11. 職員の採用については、一次試験は県が実施する一斉試験にて、第一次の合格を決めるので公平性を保っています。
二次試験の面接についても、経験を持った面接官のもと適正に審査し合否を決めているので不公平はないと思いますが、誤解を招かないように審査基準の徹底を図ってゆきます。

質問12. アンケートでは「町職員は上司、町議会議員、町長の顔色を伺うばかりで閉鎖的な行政となっている」との声が複数寄せられましたが、若手や現場の声を吸い上げる風通し良い役場づくりに向けて取り組むお考えはありますか?また地区別の町政懇談会を実施するお考えはありますか?
回答12. 
1 『町民総意の町づくり』を信念に地域はもちろん、企業や各種団体単位での開かれた懇談会の開催により、町政に町民の皆様の声を反映できる意見交換の場を設けます。
2 役場の働き方改革を推進するため、役場内で「創意工夫推進委員会(仮称)」を立ち上げ、随時職員との交流を深め、職員研修の実施、住民サービスの向上(窓口時間の延長も含む)をめざし、地域に密着した町役場にしたいと考えています。

質問13. 大紀町は過去に原子力発電所建設を巡って住民同士の激しい争いが起こった歴史があります。この教訓も踏まえ、原子力発電所や放射性廃棄物処理場に対して町が断固拒否する姿勢を明らかにして欲しいと思います。もしこれら原子力関連施設の建設を打診された場合、どのように対応しますか?
また再生可能エネルギーについて太陽光パネルの所かまわずの設置や風力発電の低周波が及ぼす健康被害や獣害助長など懸念されています。考えをお聞かせください。
回答13.
1 原子力発電関係の建設事業については、過去の事例や東北大震災などの状況から、建設することはありません。
2 再生可能エネルギー施設の設置には、電力事情を考慮し、住民の皆様の身体や生活に対する影響や環境に対する影響を調査研究し、対応していかなければならないと考えています。

質問14. これまでの谷口町政について、評価できる点や改善すべき点をお聞かせください。
回答14.
1 現町政では、エンゼル1・2・3・4手当やドリーム手当、ベアーズ助成金などによる県下でも先進的に子育て支援策や福祉施策を実施し、さらに農林水産業でも獣害対策や各種事業団体への事業支援も行い、産業発展に取り組んできた経緯があります。
2 近年懸念されている南海トラフ地震などによる防災対策や、事業推進に伴う過程での情報共有や手法に町民が考えさせられることがあるので、その経緯を糧として町民の皆様に対しての説明責任や意見交換、ガラス張りの情報公開、町職員との濃密なコミュニケーションなどを大切にして町政運営にあたりたいと考えています。


大東 政司(おおひがし せいじ)

質問1. あなたの最近の在任期間(4年間)の本議会での一般質問の件数を教えてください。
回答1. 35件

質問2. あなたは最近の在任期間(4年間)で町政の報告を何回行いましたか?
回答2. 紙面で85回、町政報告会などで13回

質問3. 以下の項目から町政で優先的に取り組みたいものを3つ選択ください。また具体的な政策あるいは行動計画など教えてください。
①コロナ対策 ②高齢者・障がい者福祉 ③人口減少対策 ④教育 ⑤財政 ⑥防災 ⑦農林漁業 ⑧観光 ⑨女性の地位向上 ⑩自由回答
回答3. 選択を3つにしぼることはできません。その時の状況によって取り上げるテーマは自ずと変わってきますから。挙げられている項目はすべて重要なものだと思います。



北出 幸一(きたで こういち)

質問1. あなたの最近の在任期間(4年間)の本議会での一般質問の件数を教えてください。
回答1. 4件

質問2. あなたは最近の在任期間(4年間)で町政の報告を何回行いましたか?
回答2. 紙面で 回、町政報告会などで6回

質問3. 以下の項目から町政で優先的に取り組みたいものを3つ選択ください。また具体的な政策あるいは行動計画など教えてください。
①コロナ対策 ②高齢者・障がい者福祉 ③人口減少対策 ④教育 ⑤財政 ⑥防災 ⑦農林漁業⑧観光 ⑨女性の地位向上 ⑩自由回答
回答3. ①コロナ対策、②高齢者・障がい者福祉、③人口減少対策
色々あるが高齢者・障がい者の福祉 年々高齢化が進み私たちが住んでいる地区は駅とか国道42号線にはほど遠く病院、スーパー等に気がねなく行けるCバスの更なる充実とタクシー券の発行。そして若者が定住できる環境づくりと働く所の誘致そして場所の提供を進めるように頑張りたい。
そしてもう1点、コロナ対策、住民が一番現在こまっていることであり国と県に早急に町が一丸となり求めていく考えである。



中桐 周平(なかぎり しゅうへい)

質問. 以下の項目から町政で優先的に取り組みたいものを3つ選択ください。また具体的な政策あるいは行動計画など教えてください。
①コロナ対策 ②高齢者・障がい者福祉 ③人口減少対策 ④教育 ⑤財政 ⑥防災 ⑦農林漁業 ⑧観光 ⑨女性の地位向上 ⑩自由回答
回答. 
①コロナ対策:県の権限対策のもと、大紀町新型コロナウイルス感染症対策本部を核に、感染予防に努め、不織布マスクの配布、個人で受信するPCR検査の費用の助成等を検討し、住民が安全で安心して暮らしていける町づくりを進める。
②高齢者・障がい者福祉:タクシー券等の導入を検討し、日常の交通移動手段の充実を進める。地域包括支援センターを役場に含め、保健、医療、介護の受付窓口を一本化し、住み慣れた地域で人生最後まで安心して暮らしていける福祉医療サービスの提供体制を検討します。赤字続きの健康、観光施設の廃止や有効利用から阿曽温泉の施設の充実を図りコロナの収束後の賑わいに備える。
④教育:学校、地域、家庭の連携により次世代を担う子供たちを育て、持続可能な町づくりを進める為、文化的交流の拠点として、個別学習コーナー、多目的スペース等を備えた町立図書館の建設を検討するとともに、少子化による小中学校の統合や教師の負担軽減を図る為、クラブ活動に、外部指導員を導入するなど、子供たちの義務教育の環境について検討する。



山川 和基(やまかわ かずき)

質問1. あなたの最近の在任期間(4年間)の本議会での一般質問の件数を教えてください。
回答1. 12件

質問2. あなたは最近の在任期間(4年間)で町政の報告を何回行いましたか?
回答2. 紙面で0回、町政報告会などで0回、2021年1月予定1回、webページ制作中

質問3. 以下の項目から町政で優先的に取り組みたいものを3つ選択ください。また具体的な政策あるいは行動計画など教えてください。
①コロナ対策 ②高齢者・障がい者福祉 ③人口減少対策 ④教育 ⑤財政 ⑥防災 ⑦農林漁業 ⑧観光 ⑨女性の地位向上 ⑩自由回答
回答3. ⑩自由回答
1. 議会改革(広報の発行、議会基本条例の制定、政務活動費の補償)
2. 地域公共交通ほか、アメニティ改善 
3. 住民投票条例の立案・制定

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