捨てるべきエゴと守るべきプライド
捨てるべきエゴと守るべきプライドの違い、見極められていますか。そもそも明確な線引きはあるんでしょうか。これを見極めることができ、それに沿った行動ができれば、どんなに人生がうまくいけることでしょう。僕は最近ずっとこれに頭を悩まされています。
僕は今20歳です。大人の仲間入りをしたかとも思えるが、とはいえまだ大学生。20年間で培ってきた経験と知識もあり、自分の考えを持っている部分もある反面、20年じゃまだまだ未熟な部分もたくさんある。物事に対して何か自分の考えをもった時、その考えにどのくらい自信がありますか。僕はかつて、自分の考えにはかなり自信がありました。必ず根拠をもっていたし、広い視野で見れていたと自負していました。しかし最近、その自信が少しずつ薄れてきた気がします。
それは何故か。自分の未熟さに直面する出来事が多くなってきたからです。今までとの違いといえば、僕は今年になってビジネスの世界に足を踏み入れました。初めての経験です。当然分からないことがたくさんあります。正直ひろナビの活動を振り返ってみても、僕のやり方次第でもっとうまくいったなと思うことがたくさんあります。運営の仕方から営業の仕方など、知らないがゆえに上手くいかなかったことばっかです。初めてなんだから仕方ないじゃんっていう見方ももちろんありますし、僕自身もそう思います。でも悔しいじゃないですか。素人ながらに自信を持って進めてきたわけですから、それがダメとなるとちょっと落ち込むこともあります。
そこで僕はこう考えたんです。今までの僕の独自の考えでやっていこうとするのは、「捨てるべきエゴ」だと。ここはプライドを捨てて周りの人の意見を取り入れようと。一見いいムーブに思えるんですが、これがトラップなんですよ。失敗が怖くて周りの人の意見を信じすぎてしまうという現象が起こりました。完全に自分に自信を失っていますよね。そんな状態になった僕を見て周りはこう言ってくるんです。「丸くなったね」「ブレてきたね」と。黙れよと思いつつもそこで僕は気付かされました。芯を持っている僕というのも「守るべきプライド」なのだと。始めは訳分からなくなりました。じゃあ僕はどうすればいいんだよ。捨てるべきエゴもあれば守るべきプライドもある。とても頭を悩まされました。
でも今はちょっとだけ答えが見えてきた気がします。人の意見を聞くことはもちろん大事。でも結局行動をするのは自分だし、決定権も自分にある。納得いかないことはやらなくていいし、意見があるなら反論してもよい。たくさんの方といろんなラリーをしていく中で自分がやりたいと思ったことをやればいい。昔の自分なら当たり前だろって言ってきそうなことですけど、ここに戻ってくるまでちょっと時間がかかってしまいましたね。自分を出すっていうのは周りを遮断するっていうわけではなくて、たくさんの意見を聞いた上で自分の色を出すということなのかなと思います。
とはいえ、まだまだ捨てるべきエゴと守るべきプライドの見極めは練習していかなければなりませんね。今日書いてきたのは僕という一人の人間の捨てるべきエゴと守るべきプライドについてですけど、僕はひろナビという組織を背負っています。ひろナビとしての捨てるべきエゴと守るべきプライドがもちろんあります。捨てるべきエゴだと勘違いしてお金の相談をしたら、それは守るべきプライドで大人から叱られたこともあります。ひろナビとしての見極めはとても苦労することでしょう。しかし組織を束ねるってことは、これができないとやっていけません。血眼になってでもしっかり見極めて、ひろナビの発展のために頑張っていこうと思います。これからの課題です。