ブラックニートの徒然日記 地獄の片付け編 後編

ひとこと

私生活が忙しく、投稿に少し間が空きました。
と、言いますのも父が占いやら御札やらでイベントに出店することになり、その準備に追われている状況です。
今月から来月にかけてイベント類も多く、私の翻訳の仕事も件数が増えているのに加えて親類の法事等も重なっているため、中々投稿出来ないかも知れませんが、ご容赦下さい。
前置きはさて置いて、「地獄の片付け編」後編、本編をどうぞ。

いざ腐海の奥へ

  前回の投稿で述べた通りの波乱万丈の日々を乗り越えて、今年の四月に漸くリビングの片付けに着手することとなりました。
部屋の配置としては、ベランダへの出入り口になっている大きい窓にベッドをべた付けする形で置き、その上に色んな荷物が山と積まれているような状態です。
ところで、特にここ数年我が家においては冬場の湿気と結露がとんでもないことになっております。
少し目を離すと家中の至る所からカビが生えてくるような有様です。
母の退院以降はゴミ屋敷状態からはだいぶ脱却し、かなりマメに消毒と、セスキやカビ取りシートでの拭き掃除をしているにも関わらずです。

  さて、そんな中で10年近くも窓に密着して全く手付かずだったカーテン、ベッド本体及び周辺の荷物が一体どんな様相を呈しているか想像できますでしょうか。
端的に申せば、正に風の谷のナウシカに出てくる腐海といった有様です
正直、床が抜けていないのが奇跡だと思えるレベルの地獄でした。
全ての荷物を選別、処分し、ベッドを解体してカーテンなども全て捨て、床と窓周辺を含めた壁一面を磨き上げる。
メタルラックを組み立て、残った荷物を全て徹底的に消毒して収納する。

正直なところ、それらを一日で終わらせるなんて正気の沙汰じゃありません。

普通に考えれば、絶対に無理な作業量です。
しかしながら、父の寝床を潰しての作業になりますし、そもそも本当に狭い家なので数日掛けてしまうとその間全く何も出来なくなります。

そんなわけで、無理やり終わらせました。

昼過ぎから始めた作業は、翌日のゴミの回収時刻である午前8時半ギリギリまで凡そ20時間掛けて何とかやり遂げることができました。

その間ほぼノンストップです。何度か亡くなったばかりの祖父がこちらに手を振っている姿が見えた気がします。

長く険しい戦いの末、遂に窓付近を普通の家に近い状態に持っていくことが出来ました。

腐海が普通の家ですから、とんでもなく大きい進歩です。
気分は初めて月に降り立ったガガーリンです。
「地球は青かった」ならぬ「床は茶色(フローリング本来の色)かった」です。

期せずして全四回でお送りすることとなった片付け編も、取り敢えず今回で完結を迎えることとなりました。
御付き合い頂けた方がいらっしゃるかは存じませんが、もしいたら、よくぞこんな長ったらしいものを読んでくださったものだと驚嘆の意と共に厚く御礼を申し上げます。
では、また次回お会いしましょう。
Taiki

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