昇降デスクを自作した
引越しして机がなくなったので机を作った。既製品には少なめな1820mm*800mm*24mm。誰かの役に立つかもなので記録を残しておきます。
先駆者の記録
とりあえずこの記事が周辺知識よくまとまっているので一読おすすめ:
あとは「flexispot 自作」とかでググるとpros, cons含めていろいろ情報が得られる。
所感
昇降デスク: 同じ姿勢をするのは体に良くないという前提で考えると、取れる姿勢の選択肢が増えるのはアド
FlexiSpotの脚 E3: 電動は楽。メモリー機能は無いとボタン押しながら待つ時間が発生して上下させる回数が減りそう。FlexiSpotの作動感について、意外とやたら高級感があるので安い天板を載せてもいい感じになった。
天板自作: 手間は結構かかるので、減らせる出費と余計にかかる手間でまぁトントンか…?とぼくは思った。自作自体はいろんな経験ができて自分の引き出しが増えてよかったので、出費削減以外に純粋にもの作りをしたい向きの人は天板自作絶対楽しいと思う。あと自分で作ると愛着が湧いて、日々使うものに思い入れがある、というのは良い。仮に同じ意思決定の機会があった時は再度自作をする、という程度に良かった。
サイズ感: 奥行き800mmは自分の足が壁に当たらなくなるので、この長さにしてよかった。幅は完全にユースケースによる。この机を使ってみて2000mmとかでも使い切れそうと感じるので、自分の使い方だと幅はあればあるだけ良い感じ。厚さ24mmは薄くて当初の懸念事項だったけど、今の所全然余裕そう。
必要な出費: 脚抜きで、すでに持っていたものも購入するという前提で、だいたい1.5万くらい。脚がセールで3万だったので4.5万円くらいで作れた。
記録
自分はとりあえず大きい机がほしくて、最初はIKEAあたりで1〜2万くらいで普通の机を調達しようと思っていた。が、友人宅でFlexiSpotで作った昇降デスクを触ってみて、グラグラあまりせずに意外としっかりしていたので昇降デスクにポジディブな印象になったのと、自作すればそこまで高くないことがわかり、それくらいなら健康に投資しておいたほうがいいか…と思いFlexiSpotの脚を買って天板を自作して机を作ることにした。
FlexiSpotの脚はE3がプライムデーで安くなってたのでそこで調達。
天板の調達はIKEAとかでありものを買うのが一番手軽でそこそこ安いんだけど、大きめサイズ(1800*800とか)だと逆に高くなってしまうみたい。なので自分で木材を調達して加工することにした。
木材はマルトクショップで調達するのが王道っぽい。木材については値段はピンキリで、高めの木材の無垢板を厚めに発注とかするとすごいお値段になる。あくまでメインは健康に投資したいだけだったので、木材の種類にはこだわらずかつ集積材で作ることにした。
それでも送料とかで中々かかりますなぁと思っていたところ、スーパービバホーム豊洲というスーパーなホームセンターを物色し、自分の目的にピッタリな木材を見つけた。
厚みが24mmででかいサイズの机を作るにはちょっと不安だけど、まぁ壊れたらまた作るかと思いこの杉ムクボードさんを購入することにした。スーパービバホームでは木材のカットは1カット80円でできたので奥行きだけ800mmにカットしてもらって後はそのままで使うことにした。やりたい人はコードを通す穴のカットとかもしてもらえる。あと、ものによっては割れてたり大きくヘコんでたりするので、1枚1枚重量級の板を上げ下ろしして状態を確認するのが大変。手が痛くなったので、100均で作業用手袋を買って持っていくと良い。
重要なのがこの木材をどうやって持ち帰るかで、1時間プラスαで持ち帰ってお店に戻れるなら、無料の軽トラ貸し出しサービスが使える。スーパービバホーム、神です… 注意点としては軽トラにナビがないので道はよく調べておくこと。1時間圏内以外の場合は、自分で車を調達する以外にも、配送サービスがあったがお得かはわからない。
さて、木材を調達できたらインターネットで先駆者たちがやっているようにヤスってワトコオイルを塗って組み立てるだけ。ヤスリは自分は240番からかけてみたけどあんまり意味がなかったので、ガチでやる場合はもっと粗い番からかけて表面の傷を取るか、最初から400番でかけ始めていいと思う。机として使うなら糸面加工(横の角を取るやつ)はめちゃめちゃ重要だったので、「NTドレッサー 中目 L-30P」とかで丸くなるようにヤスるのは必須だと思った。あと紙やすり系はホームセンターで手頃な大きさで安く(100円切る)売っているのでアマゾンで買わないほうがいい。あと紙やすり品切れの時は耐水ヤスリで代用になるとのこと(店員さんに聞いた)。
あとワトコオイルのいいところとして、塗って乾いた後もまたヤスって再度塗ったりできるっぽいので一発勝負にならないのが良い。後は全て「味」という言葉でうやむやにするのがいいと思う。実際自分の机も多少ヘコんでいるところもあるが、「俺はこの板の記憶と共に生きていく」という気持ちでやっていっている。
ワトコオイルは人気なのか品切れがちで、色によってはアマゾンよりホームセンターで買ったほうが安かった。必要量はワトコオイルの公式でも案内されているが、自分の経験として1800mm*800mm*24mmの板に薄めに塗って250mlくらい使った。色は安定のダークウォルナットにした。
ネットの他の記事に書いてないおすすめ情報として、ホームセンターで小さいブルーシートは実は安くて(180円くらい)、これを買っておくと作業しやすかった。
天板ができたら後は組み立て。硬い木材だとちゃんとしたインパクトドライバーが必要っぽいけど、杉集積材だとアマゾンで3000円くらいで買った雑ドリルドライバーでも余裕を持って木ネジが入っていった。最初は念の為下穴も開けてみたが、結局下穴はなくてもうまくネジ留めできた。直接木ネジで止めずに鬼目ナットを使って分解・再組み立て可能にすることも考えたが、鬼目ナットの埋め込みに高い精度が必要そうなので、天板作成が低コストなこともあり鬼目ナット方式は一旦止めて引越しのタイミングでまた考えることにした。
昇降デスク特有の問題として、あとはケーブル管理がある。天板位置が上下するのでケーブルの長さを気にする必要がある。自分の戦略としては、a.) まず長めの電源タップを天板裏に設置してそこに天板上に置く全ての機器の電源を集める、b.) 地面に置くPCと天板上の機器をつなぐケーブルは最小限にする、という2軸にした。大きい電源タップにマグネットシートを貼り付けて脚にくっつけるのがよかった。
ケーブル管理で言うと、自分の環境だとディスプレイの裏が目線から隠れるスペースになるので、コストの観点から、ケーブル配線トレーの導入を見送って、普通のケーブルボックス(バッファロー)でケーブルを収納することにした。脱線すると、LGのディスプレイは弁当箱サイズのACアダプターがついてきてケーブル管理が大変なのでDELLのディスプレイのほうが良いです(突然のステマ)。
あと廉価なLEDテープを買って天板横に貼り付けてキラキラさせた。LeproというメーカーのGoogle Home対応5mを貼った。廉価なLEDテープは、原色以外は色が綺麗に出ないという点を除けば、スマートホーム対応もまともでわりといい感じだった。
最後に、いろいろ記事を物色した中で心に来た一節を引用して締めたい。
『ドラえもん』という漫画の中で、主人公のび太氏が授業中に居眠りをした罰として廊下に立たされるシーンがあったと思う。いま、自分は居眠りどころか、実費で8万以上金を払ってまで立つことに執着しており、更にはそこにありがたみを感じている。全く未来というものはどうなるかわからない。
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