これまでと違った世界観に感銘
現在、テレビ朝日系列で放送中の池井戸先生原作のドラマ「ハヤブサ消防団」
私はドラマ化される前からこの原作の大ファンで、
ドラマ化が決まってから楽しみにしておりました。毎週楽しく拝見しています。
本作はスランプ気味のミステリ作家、三馬太郎が、
あるとき東京から亡き父の故郷・ハヤブサ地区に移住するところから
話が始まります。
このハヤブサ地区というのが奇妙な伝承もあるところのようで、
どこか私の好きな「遠野物語」を感じさせるところがあります。
ここで起きる連続放火や殺人…
のどかな田舎だからこそ感じる不気味さが読んでいて伝わってきます。
どうしても池井戸作品の中では「オレたちバブル入行組」や
「下町ロケット」「陸王」といった企業同士での小説イメージ強いですが、
こちらの田舎を舞台とした、ある小説家の物語も、
新たな池井戸潤作品の世界観に引き込んでくれるそんな物語です。