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「最強どん兵衛(カレーうどん)」は、どん兵衛最強帝国の異端児か?
2024年2月19日、日清食品どん兵衛シリーズに新たなラインナップが加わりました。満を持して参戦を果たしたのは「最強どん兵衛 すべてが主役カレーうどん」です。2月下旬とは言えば まだまだ寒い日も多い時期、あつあつのカレーうどんは正に旬の商材。「最強シリーズ」と言えば、昨年(23年)末にCM起用したタレントの問題で株価下落の憂き目に遭った日清食品。とは言え、やっぱり「うどんと言えばどん兵衛」。中でも根強い人気の「カレーうどん」の最強化に踏み切った日清食品の判断は吉とでるか凶と出るか?今回の食レポはその日清食品の最強イズムを継承する「最強カレーうどん」の試食とその考察についての記事です。😋
最強どん兵衛・カレーうどん
「最強どん兵衛シリーズ」は、「このどん兵衛すべてが主役」と謳われているように 麺、スープ、具材のすべてにおいて、従来どん兵衛の上位互換商品として、日清食品が力を入れている商品です。既に「きつねうどん」、「天ぷらそば」、そして 昨年末には「鴨だしそば」を市場投入し、徐々に最強帝国の礎を築きつつある中。今回ラインナップに加わった「カレーうどん」の実力はいかに?🤔
この商品のセールスポイントは以下の4つ:
[1]香りと旨み6種の合わせだし※1
※1:鰹、宗田鰹、サバ、干し椎茸、昆布、煮干し
[2]どん兵衛中最多 30種のスパイスの旨み※2
※2:当社調べ(現行品中で比較)
[3]どんっと存在感 一枚お揚げ
[4]もちもち、のどごし極太うどん
では早速これらの「最強どん兵衛・カレーうどん」の訴求ポイントについて、試食から得た情報を基に考察を加えて行きましょう。🤔
実食準備
先ずは実食の準備・・・調理開始!
・蓋を開け、中から「特製カレー粉末」と「6種の合わせだし粉末」を取り出します。
・沸騰したお湯をゆっくり注ぎ、蓋をして待つこと8分間。
※スープは粉末です。いずれも8分後に投入しますが 画像のように蓋の上で温める必要はありません。😅
・特製カレー粉末スープを投入して、混ぜ混ぜしてください。
・6種の合わせだし粉末を投入して、混ぜ混ぜしてください。
・好みで刻んだ分葱を自前トッピングして・・・調理完了!🤤
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実食
では早速、「いただきま~す💛」
スープ(カレーつゆ):
先ずはカレーつゆを一啜り。・・・たっぷりとしたトロみのあるカレーつゆ。特製香辛料独特の香り、そして、スパイスの辛さが残る後味感。辛い・・・でもそれ程の辛さではなく、この辛さ・・・次の一口を啜りたくなる口にする濃厚でコクのある深い味わい😋・・・あれ、ちょっとまてよ!旨みの源となる6種のダシの行方は?まるで30種のスパイスの中にステルス的に潜み、この複雑な旨さを黒子としてバックアップしているかのよう・・・「これは・・・かなり通向けの味なのかな?」🤔
今回のセールスポイントから容易に推測できることは、差別化のポイントを「カレーつゆ」に置いている点に間違いありません。
セールスポイントの文言には;
[1]香りと旨み6種の合わせだし※1
※1:鰹、宗田鰹、サバ、干し椎茸、昆布、煮干し
[2]どん兵衛中最多 30種のスパイスの旨み※2
※2:当社調べ(現行品中で比較)
と、いずれもカレーつゆに関する強化点を高らかに謳い上げていることから明らかです。ここで、スパイスに関する文言に再度注目してみて下さい。
「どん兵衛中最多 30種のスパイスの旨み」・・・あれ、スパイスって多ければ多いほど旨みが増すものでしょうか?勿論、ダシであれば異なる種類のダシを組み合わせることで、相互の相乗効果的に複雑な旨みを醸し出すのは分かります。でも、「スパイス=旨み」でしたっけ?今一度、スパイスについての説明を以下の文献から引用します。
spice、食品の調味料としては好ましい強い芳香をや辛味を持った香辛料植物の種子、果実、花蕾、葉、樹皮、根茎などを乾燥したもの。
スパイスは食物の味を調え、少量で食品素材の品質を高めたり変化を与えたりする薬味である。味や香りの多様性、多面性がスパイスの持ち味である
即ち、スパイスは 香り、風味、辛味、味を調えることが本来の役割です。日本では 芳香、風味付けのためのもので、香味料、調味料、薬味の意味も包括した香辛料と言われるように、香りと辛さが(主権が及ぶ範囲)のはずです。なので、「30種のスパイスの旨み」と言うフレーズには ちょっと違和感があります。🤔
けだし、今回の商品がカレーと言うことで 日清食品としてもスパイスには大いに拘ったことと想像します。その結果30種のスパイスを調合して「特製カレー粉末」を完成。この強力なスパイス連合に併せるダシとして 候補として挙がったのは、当然最強きつねうどんの6種の合わせダシだったはず。ただ、強力な30種のスパイス連合に併せるならと、オリジナルの6種の合わせダシの中からすっきりで上品な味わいの「あご」を鰹節より旨み、香りがより強い「宗田節」に変更したのは、この強力なスパイス連合との併せダシとして、旨みと香りの強化をより強く意識したからではないでしょうか?🤔
このカレーつゆ・・・確かに濃厚でコクがあり美味しい😋のですが、スパイスとダシの組合せでスパイス側の強さにダシがステルス化している感じ・・・両者の良さを相乗効果で高め合うと言うwin-winの関係にはなっていないように思われます。とは言え、「洋のスパイスと和のダシ」ってほとんど無限の組合せが考えられ、今回の試みを起点とした新たな可能性を感じさせる潜在能力の高いカレーつゆであることに疑いの余地はありません。🫡
麺(極太うどん):
湯戻し時間8分と「最強どん兵衛きつねうどん」のそれを継承する極太うどん。やはり「もちもち、のどごし」がセールスポイントの文言通りの食感に異論なし。ただ・・・コシと言うか弾力性の観点ではやや弱いと感じました(これは乾麺を湯戻しする調理方法上の制約では高いハードルなのかと思います。もし粉末スープを入れて混ぜ混ぜする時間も含め、7分位から調理開始すれば うどんのコシはもう少しは残るのでは?と考えています🤔)。上述の通り本品は「カレーつゆ」が一推しの商品だと考えると、実はカレーつゆとこのもちもちうどんとの相性は抜群で、うどんに絡むトロっとしたカレーつゆを併せて掻き込むと素直に美味しい。コシのある生麺とは違ったカレーつゆとの一体感が楽しめる麺として、別の「麺観」があることに気付かされます。これも「あり」かと。🤤
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具材:
ネギも多少あるものの、基本、大きなお揚げ一枚です。従来の「どん兵衛カレーうどん」の具が、肉、刻み揚げ、人参、ネギであったことから 最強では「カレーきつねうどん」に大きく方向転換したことになります。🤔うたい文句は「どんっと存在感一枚お揚げ」・・・確かに丼上面に占める面積の大きさに存在感を感じます。目視後・・・カレーつゆに浸してガブッと一齧り。「ん!こ、これは!?」そうです「最強どん兵衛きつね」のお揚げに比べ、明らかに薄っぺらになっているではありませんか!?😮
「最強きつね」ではある意味「お揚げ」の厚みを増したことも含め「すべてが主役」と豪語していたわけですが、では、カレーうどんの「お揚げ」についてだけは 上位互換ではないと言うことですか?いやいや、このカレーうどんだって最強なら、具も含めて「すべてが主役」なんじゃないの?これって、消費者に対する背信行為ではないですか!?🤔
いやちょと待て!カレーうどんのお揚げを薄くしたのには何か理由があるはず!これはあくまでも推測ですが、やはり 本品が「カレーつゆが一推しの商品」だと考えれば、カレーつゆがしみこみやすく 齧るたびにカレーつゆの旨みを楽しめるように、あえて「薄目のお揚げがベターである」と日清食品内の議論で決定したのかもしれません。ぶ厚いお揚げのままでは カレーつゆとけんかして、商品全体のバランスを崩してしまっていたかもしれません。つまり、トロみの無いスープなら たっぷりスープを吸わせて噛むたびに得られるジュワ感を楽しめるのですが、これだけトロみが強いスープとなると、お揚げがぶ厚過ぎると浸しても十分吸わない、無理に吸わせて齧っても口の中はつゆびたしの大洪水・・・そんなお揚げとカレーつゆとのバランス欠如を嫌っての判断だったのではないでしょうか?(・・・それってあなたの感想ですよね?by hiroyuki)😓
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「ごちそうさま!」 いや~いろいろと考えさせられる一杯でした。😋
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まとめ
「最強どん兵衛・カレーうどん」を試食した感想:
・カレーつゆ:最強きつねの6種の合せダシに更に改良を加え、カレーの香り・辛味を決める30種のスパイスとが配合されたカレーつゆは濃厚でコクがあり、複雑で奥深い旨さには新たな可能性を感じさせてくれます。
・極太うどん:もちもち喉ごしの極太うどんとカレーつゆとの絡みは超絶で相性抜群です。
・具材:カレーつゆをたっぷり吸った薄目のお揚げも、この「最強・カレーうどん」だけでしか味わえない食感です。
トータルの評価としても、最強の称号に相応しい味と品質であることに間違いありません。ただ・・・付加価値・差別化の観点でややインパクトに欠け、最強シリーズのコモディティ化を匂わせる一品だったようにも思われます。最強帝国の礎を盤石にするためにも、更なるテコ入れが必要かもしれません。いや~、カレーうどんだけあって、ちょっと辛口になってしまったかしら?😓
拙い戯言記事にお付き合いいただき 真に感謝いたします。😌
おまけ
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