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「京都・拉麺小路」 食べある記F【麺家いろは】
京都駅のお隣りにあるJR京都伊勢丹。その10階に隣接する大階段南側にあるラーメン店の梁山泊「京都拉麵小路」に軒を並べるお店群は、日本のみならず世界中から訪れるラーメンファンの舌を唸らせています。今回「拉麺小路」に出店しているお店の中で唯一「富山ブラック ラーメン」が食べられるお店「麺家いろは」に試食へ行きました。その食レポです。😋
「麺家いろは」
「富山ブラック」とは 富山黒醤油ラーメンの愛称です。「麺家いろは」の黒いスープの秘密は スープに使う醤油。旨み成分を多く含みながらも塩分を控えめにする独自製法で醸造された「超濃厚魚醬」です。老舗の鰻店のように スープに使う醤油は創業以来 日々醤油を継ぎ足しながら使い続け、長~い年月をかけて熟成された秘伝の黒醤油です。😮ラーメンスープは、この秘伝黒醤油に 鶏ガラなどを使った食肉系スープと宗田鰹などで作った魚介系スープを併せて仕上げます。この「ダブルスープ製法」により、より豊かな味わいを生み出しているのです。😋
日本最大級のラーメンの祭典、「東京ラーメンショー」で5度(2009年~2012年、2014年)に渡り売上げ数第1位を獲得した「麺家いろは」。これはもーいやが上にも期待が高まります。券売機では 迷わず看板商品の「富山ブラック肉盛(味玉入) /1480円」のボタンを押し、出てきた食券を掴みおもむろに店内へ・・・。
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店内へ
店内全体の色調は シックな黒色で統一されています。そして 店内の壁中に所狭しと貼られている「富山県PRポスター」・・・郷土愛を感じさせます。🫡卓上の調味料&薬味軍団は、ブラックペッパー、柚子山椒七味、自家製ラー油、餃子のタレ。そして「紙エプロン」(黒醤油スープがはねて衣服を汚さないようにと、配慮されて置かれた気配りアイテムですね😌)。
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実食
店員に食券を渡し 席に着座して待つこと7~8分。トンと目の前のテーブルに置かれた「富山ブラック肉盛(味玉入)」。ブラックペッパーが振られた 山盛りの刻みネギ。厚切りのチャーシューがこれでもかと言わんばかりにラーメン鉢の縁に沿って重ね並びされ、その数なんと8~10枚! そして これまた黒く煮上がった艶やかな味付玉子がドン! スープは漆のごとく真っ黒・・・これぞまさに「富山ブラック!」😮
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先ずは、レンゲでスープを一啜り。おぉ!見た目に違い 口の中にふわっと広がる芳醇な魚介系の風味。そのおダシが利いた深いコクがありながらも、不思議と後味がさっぱりとした味わい。豚骨ベースのトロっとした粘度は無く、ひたすら秘伝醸造された魚醬本来の風味が どストレートに迫って来ます・・・そう、このスープの味こそが、秘伝黒醤油+食肉系スープ+魚介系スープのダブルスープ製法のなせる技。食肉系スープはおそらく鶏ガラスープがメインで、魚系の風味を絶妙に引き立て コクがあるのにキレがある奥深いスープの味を演出しているかのようです。🤤
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そして、麺は中太のちぢれ麺。表面はなめらかで適度なコシがあり、ほんのり黒く染まる程度にブラックスープが絡んだその麺身が するするっと口の中に吸い込まれていきます。麺はコシが命と言われる人もいますが、この麺で強調すべきは 口の中へするするっとなめらかに滑り込むその口当たり。これが機械のように無機質に麺を口の中へ送り込む操作を制御不能にするのです。正確に言えば、思考が停止し ひたすら口の中へこの麺を滑り込ませる箸の操作が止められなくなるのです。ハッと気づくと 既にラーメン鉢の中の麺の半玉分は、胃袋の中に吸込まれて消失しているではありませんか!🤤
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さらには、トッピングされた具材:艶やかに黒光りした味付玉子を・・・敢て丸ごとドン。中身の半熟具合をお客さんにあれこれ想像させながら、お客さん自ら齧ることで晒された中身で驚かそうとする遊び心を感じます。OK、それならばと勢いよく齧り付くと、期待通りの・・いや、その期待の上を行く 超絶な半熟具合。「おぉ、ここまで絶妙な半熟卵黄を私は見たことがない!」十分火が通った時のレモン色の黄身と絶妙に交ざりあった黄金色の黄身は、まるで黄色翡翠の水晶玉のよう・・・😍
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そして、圧倒的な迫力で民衆を沈黙させるチャーシュー軍団。少なくとも 肉盛り量は これまで食べたチャーシューメンの中でも5本の指に入るほどの物量感です。・・・ただ、ちょっと歯応えありますねぇ・・・。逆に「肉を貪り喰ってる」と言う点では十分な満足感が得られます。🤤
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圧倒的なチャーシューを平らげると、もはや 心もお腹も満たされてしまいます。😋すでに十分なブラックペッパーがふられているため、追加の調味料としては、目先の風味付けを変える柚子胡椒七味を好みでパらっと振る位で良いかと?スープ鉢の底に溜まった「溜まり醤油」には数多のブラックペッパーが沈んでいます・・・。😓「ごちそうさま~」
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感想
「京都拉麵小路」の食べある記。今回は「麺家いろは」にお邪魔しました。秘伝の魚醬スープを武器に5度の「東京ラーメンショー第1位」の触れ込みは伊達じゃない!こだわりのダブルスープ製法で生み出されたブラックスープ;ふわっとした豊かな魚介の風味、深いコクがあるのにキレがあるこの味やみつきになります。なめらかな中太ちぢれ麺は、この黒いスープを身にまとい 流れるように口の中へ吸い込まれまれ、それを抗う手段を私は知りません。そして、圧倒的な肉量のチャーシュー軍団と絶妙な半熟具合の味付玉子がドンドンドンと迫ります!この圧倒的なビジュアル、ユニークさ満点の味、そのボリューム感で、あなたもノックアウト間違いなしの「富山ブラック肉盛(味玉入)」でした。😋
麺家いろは/「富山ブラック肉盛(味玉入)」の評価は、3.5点(5点満点)です。(麺:◎、スープ:◎、具:◎)
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。😌
おまけ
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