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恐るべし紫微斗数

7月、陳俊龍先生が「紫微斗数」(しびとすう)の本を出版されました。

紫微斗数は今や香港や台湾などの占術の本場における
「子平八字」(四柱推命)と並ぶ命占として人気を博している占術です。

私は陳先生が専門に教授している「妙派風水」の
第三期教室に参加させていただき、
活きた実践的風水を学ぶ事ができまして、
現段階で自分自身、実践してその効果を得ている所です。

一度、仕事の都合で参加できず、その事にまつわる不義理を働いてしまい、
大変ご迷惑をおかけしたにも関わらずにご寛容いただけた事、
誠に深謝の至りです…。

その陳先生の紫微斗数の本、私個人的に白眉だと感じたのは
「流年」「流月」「流日」「流時」といった細かい「行運」の判断手法が
具体的に掲載されている事でした。

特に最近、「命占」の醍醐味は、性格診断のみならず、
その人の人生上で何が起こるのか、過去、現在、未来の基本的な
イベントスケジュールをどれだけ具体的に判断する事ではないか、と
思うようになりました。

それを踏まえ、最近知った崋山派紫微斗数の行運予測も含めて
私が去年2023年の8月上旬にコロナに罹患した時の事を看てみると、
これがドンピシャでして…。

ざっと調べても6つくらいの要因が重なっている。

そして驚くべき事に、陳先生の本の「流日」判断によって、
コロナウィルスが体に入り込んだであろう日付も判明したのです。

具体的には発症の一週間くらい前に訪れた近所の夏祭り当日。

コロナが収束に向かっているだろう、という事で、
2年ぶりくらいに行われた夏祭り。
そんなに広くない会場には人がごった返し、
正直言うとその当時、コロナに罹った原因はこの時だろうな、
と薄々感じていましたが、ここまでちゃんと出て来るとは…。

改めて、流年(毎年)の疾厄宮に6つの要因が重なる事、
そして現実で起こった事を考えるとその的中具合に驚きを隠せません。

ただ、注意しないといけないのは、
いわゆる「それありき」。
コロナ罹患の事実に寄せすぎてこじつけてしまう恐れもあるので、
もしかしたら6つのうち2つくらいは偶然なのかも知れません。

これはもっともっと検証して行く必要があるものと考えています。


陳先生の御本、アマゾンのレビューでは
「初心者向きではなく、どこの層に向けて書かれたのかわからない」
という手厳しいものがありました。

確かに全体的に余計な事を省いており、
本当に右も左もわからない初心者向けの本ではない気はします。

しかし、大石眞行先生にして「簡にして要」と言わしめ、
冒頭にコメント寄せた松岡秀達先生にして
「初心者からプロまで、本書のすみずみまで熟読される事をお勧めします」
と書かせたこのようなスタイルの本は、
思うに「紫微斗数の深奥への最初の扉」である、と考えられます。

「扉」。つまり、この扉を開けて、「自力」で中に入って行くか、
「わからない」と言い、中に入らずに終わるのか。

「ただ口を開けて待ってるだけで紫微斗数をマスターできる」式の
本ではない事は確かだと言えます。
扉を開け、中に入り、わからない事、疑問を感じた事は
その後「自力で調べて行く」という姿勢が大切であり、
「どこの層に向けて書かれたのか」とかいったマーケットリサーチなんぞ
縁のない世界と言えましょう。

特に後半を占める「実例」。
ここに前半で学ぶ要素が凝縮され結実しており、
単なる「付録」ではない。

私は、自分のコロナ罹患について調べ、度肝を抜かれました。

紫微斗数おそるべし…。

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