【タイ日記】2024年11月28日（木）

この日記は個人的な文章力のアップ、描写のスキルアップのために書いてます。文章の筋トレなので、基本的にオチはなく、ただ日常を切り取って描写しているだけです。フィクション、ノンフィクション混ぜてます。

　タイに来てから果物をよく食べるようになった。なんと言っても日本よりも安価であることが一番だが、年中色とりどりの果物が店先に並んでいるので自然に手が伸びてしまう。
　特に好きなのはパイナップルだ。日本では缶詰に入っているものしかほとんど食べたことがなかったが、こっちではスーパーでは食べやすいように予めカットしてあるものがプラスチックの容器に入れられて売られている。親指から人差し指を伸ばしたくらいの長さに揃えてあるパイナップルを容器越しに見つめる。表面が白っぽいものはまだ少し固い気がする。黄色がより濃くなり、全体的に果汁が滴り落ちそうなくらいのものが一番好きだ。
　パイナップルは噛んだ側から果汁が溢れ出し、果肉を噛めば噛むほどその味は濃くなる。時々、小さくなった果肉の繊維が歯に引っかかるのが気になるが美味しさの前では取るに足らないことだ。甘酸っぱい味が口に広がり、食べるたびに南国にいるという意識を強くさせる。
　それにしても、果物を食べると少しだけ健康になったような気になるのはなぜだろうか。