【タイ日記】2024年11月13日（水）

この日記は個人的な文章力のアップ、描写のスキルアップのために書いてます。文章の筋トレなので、基本的にオチはなく、ただ日常を切り取って描写しているだけです。フィクション、ノンフィクション混ぜてます。

　日本から来た同僚からのお土産はお茶の詰め合わせだった。一袋に一つ、ティーパックが入っており、緑茶、煎茶、ほうじ茶の3種類が３つずつ箱に入っていた。
　その日の室内はかなり寒かった。タイは外は暑いが建物内はクーラーがかなり強く入っている。しかもビルで一括管理のため、各部屋で温度を調整することもできない。普段は暑がりな私でも寒さを感じストールを肩にかける。
　ふと、もらったお茶を思い出し、引き出しから箱を取り出す。ほうじ茶のパックをつまみ出すと、封を切る。開いたところからお茶のいい香りがしてきた。棚から小さな白いティーカップを出し、ティーパックを中に入れる。ポットの下にカップを置くとボタンを押す。コポコポと音をしながらお湯が注がれる。カップから湯気が立ち込め、同時にほうじ茶の香りが強くなる。透明なお湯が少しずつ茶色に変わっていくのを眺めながら、カップにお湯が溜まっていくのを待つ。
　カップの取っ手を持つとほんのりとしたぬくもりを感じる。このお茶はきっと私の身体を温めてくれるだろう。