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【タイ日記】2024年11月14日(木)

この日記は個人的な文章力のアップ、描写のスキルアップのために書いてます。文章の筋トレなので、基本的にオチはなく、ただ日常を切り取って描写しているだけです。フィクション、ノンフィクション混ぜてます。

 治療室から待合室へ行くと、ガラス張りのドアの向こうの景色が見えた。すでに外は暗くなっていたが、よく見ると道路が濡れている。顔を上げると傘をさした人たちが通り過ぎていく。乾季に入ったというのに雨が降るなんて珍しい。
 会計を済ませ、外に出る前にカバンから傘を出す。いつもは日傘として使っているが、雨でも使える。軒先で傘を広げ、家路に向かって歩き出す。突然の雨のようで、傘をささずにすれ違う人も多い。シャツが濡れて身体にぴたりと張りついていたり、髪から雫が伝い肩を濡らしている。傘をさしていても風があるため、横から細かな雨が降りかかる。でこぼこな道にはあちこちに水が溜まり、履いている靴下が冷たくなることで靴に水が染みてきているのが分かった。
 時々雨が強くなると、近くで雨宿りできそうな場所に身を置く。そこには傘を持っていない人たちがたむろしながら空を見上げていた。雨はしばらく止みそうもない。
 車やバイク、電車の音と雨の音が混ざ合う喧騒の中、私はまた歩き始めた。

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