【タイ日記】2024年11月16日(土)
この日記は個人的な文章力のアップ、描写のスキルアップのために書いてます。文章の筋トレなので、基本的にオチはなく、ただ日常を切り取って描写しているだけです。フィクション、ノンフィクション混ぜてます。
自分の周りの人や物が合わなくなる時というのは人生で何度かある。それはふとした時に分かる。ちょっとした気のせいが段々違和感を形作っていく。今までは楽しかった会話も話す内容に関心が持てなくなったり、LINEが続かなかったり。
決定的に嫌なことがあったわけでもないのに、その人に会うのが億劫になり、そこから離れたくなる。できる限り距離をとりたくなるのだ。
しかも私はそれを隠すのが下手な人間だ。隠そうとしても声の調子や態度に出てしまう。決して嫌いではないのだ。ただそこにいたくない、自分一人で過ごしたいのだ。
肩掛けカバンの金具が突然外れた時もそうだ。愛用のカバンだったが、洗っても落ちない汚れが目立つようになってきた。そろそろ買い替えかなぁと思っていた時に壊れた。金具は何度はめてもすぐに外れてしまい、まるで私に買い替えを決心させるかのようだった。
新しいステージへ向かう前兆と言われれば聞こえはいいが、合わなくなってしまった人やものを手離す怖さや淋しさをどこに置けばいいのだろうか。