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読み聞かせボランティア1年生①

1.読み聞かせってなんだろう
2.なぜボランティアをしようと思ったのか

1.読み聞かせってなんだろう
 読み聞かせと聞いて、何をイメージするだろう。幼い頃、親や祖父母に絵本を読んでもらった人もいるだろう。学校で先生が本を読んでくれたかもしれない。自身が親で、子どもに読んでいる人もいるかもしれない。

 それでは、読み聞かせとはなんだろうか。読み聞かせはただ単に本に書いてある文章を読むことでは決してない。私が読み聞かせボランティアをするにあたり、参考にさせてもらっている書籍『今日から使える読み聞かせテクニック』(景山聖子著、(株)ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス)には、こう記してある言葉が心に響いた。

つまり、絵本の読み聞かせは一生分のさまざまな「人生のリハーサル」を、お母さんやお父さんの手でさせてあげられるのです。
アメリカの有名な漫画家アシュレイ・ブリリアントは、「人生は、一度もリハーサルのチャンスをもらえなかった公演のようなものだ」と言いましたが、絵本で「人生のリハーサル」を繰り返すことで、子どもは強くなり、困難を自然に乗り越えるための「生きる力」や「折れない心」を手に入れます。

 確かに私は、これまで読んできた数え切れないほどの本によって、同じくらい数え切れないほどの人生を味わってきた。そしてこれからもそれは続いていくだろう。きっと本が好きな人は同じような感覚を感じているのではなかろうか。読み聞かせを通じて、「人生のリハーサル」を子どもたちにもたくさん経験してほしい。本の素晴らしさを知ってほしい。そんな想いで、読み聞かせボランティアをしている。

 このnoteは、私が読み聞かせボランティアを始め、恐らく成長していくであろう過程を記していくものである。基本的に独学なうえに試行錯誤しながらやるため、あくまで参考程度に気軽な気持ちで読んでいただければ幸いだ。

2.なぜボランティアをしようと思ったのか
 
まず、なぜボランティアをしようと思ったのか。そして、なぜそれが読み聞かせボランティアだったのか。
 理由は全く大したことはなく、ある方々に「徳を積め」と言われたからだ。しかも全く違う人から同じことを言われたのだ。
 まずは2019年、今をときめく星詠みヒーラーのyujiさんから「NPOやボランティア、地域貢献した方がいい。それをすることによって運勢が変わってくるから」と言われた。しかし腰の重い私は、仕事の忙しさを理由になかなか動けないまま2年近くを過ごしてしまった。心の隅っこで何かしなければとは思ってはいたものの、何をすればいいのか、どう動けばいいのか、とにかく「ボランティア」というものに対して、訳の分からない大きな壁を感じていたのだ。しかし同時に、何かを変えたい。自分を表現したいという想いも募らせていた。

 そんなある日、知り合いの方にこれからの人生の方向性について相談をしていたところ、yujiさんから言われた言葉と同じことを言われたのだ。「徳を積め」と。その瞬間、この宿題をクリアしないと次に進めないと感覚的に悟ったのだった。

 それでは具体的に「徳を積む」とは何をすればいいのだろうか。その結論がボランティアだった。それではどんなボランティアをするか。これは2年前にも悩んだ点だった。やったことのないことや知らないことはまず無理だ。ただ単にお金を寄附するだけのものも避けたかった。
 自分が経験したことがあり、知識や関心があるものは何だろうかと思い返してみた。すると「本」というキーワードが頭に浮かんだ。本や絵本を書くまでには至らないが、本を読むのはどうだろう。読み聞かせなら、姪っ子や甥っ子にした経験もある。人前で話すこともそれほど苦ではない。何より、私は本が大好きだ。本の面白さを多くの人に伝えたい。

 私の心は決まった。 
 こうして私は自分が大好きな本に携わるボランティアをすることを決めたのだった。

                     続く

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