短歌とTシャツと私
1992年3月21日に、平松愛理の8枚目のシングル曲「部屋とYシャツと私」が発売されました。
今回の投稿は、第34回日本レコード大賞・作詞賞を受賞した、この4分の3拍子の曲とは全く関係がなく、僕の推しnoterさんが詠まれました、2022年Tシャツのデザインにしてみたい短歌部門において、犬的グランプリに輝いた作品をイラストで表現したものになります。
正確にはタンクトップであり、Tシャツではありません。
『 呪(まじな)いと調べのはざま綴りたり こばむものなし八重垣の雲 』
この歌は、2022年12月15日 15:21に投稿された「冷たい月」のコメント欄で”今日の歌”として生まれました。コメント欄は躾の悪い犬のせいで若干荒れていましたが、災い転じて福となす、転禍為福(てんかいふく)の好例として歴史に一石を投じるUTAが誕生したのです。
まじない、とタイプして漢字に変換すると確かに「呪い」と出ます。しかしながら「呪い」と書かれた文字を見て、まじないと読む方は少ないのではないでしょうか。
英語では、
curse
incantation
charm
enchantment
spell
まあ、日本語と同じような印象ですね。
「調べ」
歌論用語で、言葉がなめらかに続く歌は調べが良い、字余りその他で吟詠しにくい歌は調べが悪い、といわれているそうです。
「八重垣の雲」の意味は、コメント欄で直接歌人に教えてもらいました。
―― 八重垣の雲というのは初代神武(じんむ)天皇から続く和歌を詠む神々、人々、またその歌という意味を込めました。 ――
神武天皇って、神様を統合した神様で、日本国の創始者だといわれています。皇紀 ( こうき )は、 神武天皇即位の年を元年と定めた日本の紀元で、皇紀元年は紀元前660年だから、今から2682年前です。
時間スケールが半端じゃないですね。
あいみょんの「君はロックを聴かない」ではないですが、僕は短歌を詠まない、と信じて疑いませんでした。しかし僕はこの短歌と、歌人と出会ってしまったのです。辞世の句くらいは詠んでおかないと死ぬわけにはいかない、と強く思いました。
2022年12月22日
いかがですか。