一曲を聴き続けることをオススメしています--練習の考え方篇
どうも、ギター演奏家や講師を行なっております、むらかみたいちと言います。普段は都内でジャズ系の演奏を行ったり、ギターを教えたりしています。こちらのnoteでは、音楽という抽象的な存在を頭でしっかりと理解するために、あえて文字だけで練習方法や考え方などをつらつらと記載していきます。
昨日、原曲をちゃんと聴きましょうという内容の記事を書きました。
それにちなんでですが、最近、MOROHAというアーティストさんにハマっていてずっと聴いています。特に、「バラ色の日々」という曲がとっっっても良くて、リピートしまくっています。
すでに30回くらいは聴いてるかなー。僕は何かにハマると集中的にのめりこんでしまうタイプなので、そうなってしまうところもあるのですが、一曲を聴きまくることが自分にとってもすごく良い調子なので、このことについて考えてみます。
そもそも1回聴いただけで、全てを理解できない
1度聴いた時に、この曲何かいいよね!と思うことがあったとします。ただ、自分を含む多くの方にとって、その瞬間に考えられるのは、何かいいよね!以上のことはありません。歌詞を全部覚えたり、楽器のフレーズをすべて覚えたり、その他詳細まで理解することは到底不可能です。だからこそ、自分の中で「何が、どう刺さってくるのか」がある程度見えてくるまで、ループしまくった方が良いと思うのですね。それは結局歌詞の言い回しであったり、ギターのフレーズだったり、全体的な構成が産み出す波であったり、様々です。何なら、同じ曲を流しても人によって耳に入ってから頭で処理される情報は変わります。これまでの経験だったり、触れてきた量が変わるので、音楽的な解像度に差が産まれるからですね。ある1曲やアーティストに対して好き嫌いが発生するのもこのあたりが要因だと思っています。
というわけで、知っている曲数を増やさなければ理解できていない!とか、そうしないといけない!なんてことは全くなく、寧ろ1曲をかつてなく深いところまで感じ取っていくことも、音楽というものを理解するための手助けになるものです。
解像度を上げると自分を救える
これはちょっとあるあるなのですが、どうも音楽という分野は知識マウントが自然と発生しがちで、たまーーに「え、◯◯も聴いてないの!勉強不足だよ」みたいなことを仰ってくる方がちらほら発生します。そういった人は正直無視でオーケーです。けれども、実際にそういう場面に出くわすと「うわぁ・・・」みたいに気持ちがやられてしまう事もあります。ただ、自分の中で、確固たる考えや理解があればそれが自信にもなりますし、結果として上記の様な人に対するスルースキルも養えます。副次的な内容ですが。何かを知っている、ということは知識の量だけではなく、それに対する考えの深さでもあるのですね。
以上です。今まで聴こえてこなかった音まで拾えるように、1曲をガンガン聴きまくってみましょう。
もし個人的にレッスンを受けてみたいなどございましたら、taichi.m.pgt@gmail.comへご連絡ください。1時間5000円で、練習方法や練習曲、音感トレーニングなどをお伝えしていきます。これからギターを始める方については、楽器屋に行って一緒に選ぶサービスもお付けします。(都内近郊限定)ではでは。
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