【泉谷閑示】仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える【読書感想文】
こんな時代を生き抜くための方法を知ることができます。
豊かだから働く意味を考えてしまう。
なぜ私たちが生きる意味を考えてしまうのかというと、ある意味満たされているからです。
昔は、生きるため、食べるため、安全な場所で寝るために必死で働いていました。
そんなときには、今を生きることに必死で仕事の意味なんて考えていなかった。
だが今は、働かなくてもぬくぬく生きていく時代になりました。
ある意味、私たちは働かなくても死ぬことはなくなった。
そして、しかも頑張って働いたところでたいして給料は増えないでしょ?
だったら、このまま楽に生きたい。そう感じる若者が多いのもよくわかります。
そこで、こう思うわけです、「働かなくても、ぬくぬく生きていけるのになんで嫌な仕事をしているのだろう?、働く意味ってなんだろう?」と。
しかし、世間体で仕事はやめられない。仕事をやめたら「働かざるもの食うべからず」とか「怠け者」「底辺」と言われてしまう気がするからです。
だからこんな状態だから「仕事の意味」を考えてしまうわけです。
毎日同じことの繰り返しで仕事がつまらない
仕事というのはそもそも非常に楽しいものでした。
昔の仕事狩りでした。動物を追いかけて移動し、武器を持ち、ゆっくりと近づき、獲物を仕留める。そして仕留めた獲物を持ち帰ればみんなが喜んでくれたわけです。
しかし、今のほとんど仕事は、同じ商品を大量生産するために、同じ時間に同じ場所で毎日同じ作業を繰り返すだけのまるで歯車みたいなつまらない仕事ばかりです。
そこには狩りをするときにあったような創造性もなければ、刺激もない。
つまり私たちは労働の奴隷になってしまったというわけです。
ほとんどの人は仕事を楽しめなくなっています。
そんな仕事を繰り返していれば、当然、「なんで生きているんだろ?」と感じるわけです。
時間を有意義なものに使わなければならないと思い込む
最近は、SNSが普及したことで、自分がぼーっとしている間に頑張っている人、仕事をしている人、受験勉強をしている人を目のあたりにするようになりました。
そのため私たちは「今やっていることに価値があるかないか?」を頭で考えてしまうようになってしまいました。
そして結局、価値があるけどつまらない労働ばかりやることになります。
特にうつ病の患者にはこういう考え方の人が多い。
無計画に遊ぶ
価値があることは仕事だけにして、プライベートはあえて無価値だけど心がワクワクすることをしてみることです。
このとき大事なのは「準備せずに無計画に遊ぶ」です。
そもそも子供の頃は無計画に遊んでいたはずです。
作ることは最大の遊びです
レゴブロックで城を作っている子供が「なんで生きるのか?」なんて考えるのか?
ここでポイントなのは「自由に何かを作る」ということです。
作ることは最大の遊びです。なぜなら「ワクワク」しながら「頭を使っている」わけだからです。
つまり心と頭の2つが喜び合っている状態です。
こんなふうに自分たちで何かを作って遊ぶことは、最大の娯楽です。
これがより人生をたのしくするわけです。
食事を楽しむ
おいしい食事を食べると誰だって幸せな気分になるはずです。
もし食事がつまらないものであれば、それは「人生がつまらないもの」になっている可能性が高い。
もし食事をただの栄養補給にしてしまっていると、感動は薄れ、人生はすっかり味気ないものになってしまっています。
たまには頭で考えすぎずに、素直に食べたいものを食べて心をワクワクさせてやらなければならない。
面倒くさくてもやりたければやってみる
山登りに気が向いたら多少面倒くさくても富士山に登ってみることです。
山に登る意味とか考えずにただ壮大な人生の暇つぶしとして遊んでみることです。
だから多少めんどくさくても、そこで諦めずに行動することです。