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【松下幸之助】道をひらく【読書感想文】
この本は「 仕事や人生で壁にぶつかったときの教訓 」を教えてくれる本です。
素直な心で物事をみる
この本には 素直 という言葉がたくさん出てきます。
そのくらい松下幸之助は「素直でありたい」と思っていました。
素直とは、ありのままの物事を見る、受け取ることということです。
私たちは、物事を見るときに何かしらのバイアスがかかって、素直になれないことが多いわけです。
素直であれば、自分の視点だけではなく、周りの人々の多様な視点で物事を見たり試すことができ、より早く改善策をみつけたり
うまくいかない原因をつかみやすくなります。
人は、自分のだめな部分、情けない部分、至らない部分を見るのが怖いからです。
だがビジネスでも人生でも飛躍していくためには、きつい現実を直視して素直に受け入れて、人の教えに素直に謙虚に耳を傾けることが大事となります。
全ては志を立てることから始まる
どんなことであれ、何かを成し遂げようとすれば必ず何かしらの壁が立ちはだかります。
実際に、起業家は資金調達、人材不足、赤字、競合との競争など、さまざまな壁に直面することになります。
だから心が折れないために「志を立てる」ということが大事になります。 大事なのは揺らぐことのない強い志となります。
60%の見通しがつけば、勇気をもって行動してみる
ほとんどのことは、実際にやってみないとどうなるかわかりません。
そのため、60%の見通しと確信があればその判断が妥当と考えて実行することが大事だということになります。
どこまで準備しても、絶対に失敗しないということはありえないし、むしろ検討しすぎていると出遅れてチャンスを逃してしまう可能性があります。
また資本主義では適度なリスクを取ったものが大きなリターンを得るようにできています。
失敗することを恐れるよりも、真剣でないことを恐れたほうがいい
残りの40%は熱意や真剣さ、行動力で決まります。
松下幸之助は、「頭が良いとか頭が悪いとかより、まず仕事に没頭できることが大事だ」と考えています。
飛躍はいつも「なぜ」と問うことから始まる
物事をうまくいかせるには、うまくいかなかったときに、その原因を正確に導き出すことが大事になります。
だから、失敗したときには「なぜ?」を問うて、うまくいかなかった原因を掴むことが大事になります。
頭ではなく、身をもって知ろう
行動すれば、五感を通して物事をより深く詳細に理解できるからです。
知識は体験を通してはじめて知恵となる。
だから今日学んだことを1つでもいいから行動に移し、身をもって知り工夫することが大事なこととなります。
視点を変えれば道はいくつもある 1つの道に固執するな
人というのはピンチになると視野が狭くなって、「会社を辞めたら終わりだ」とか「プロジェクトが失敗したら終わり」「留年したら終わり」「俺にはこの女性しかいない」と考えがちです。
そんなときには、視野を広げて実はいろんな道があることに気づくことが問題を解決するのに大事だということです。
道はいくつもある、1つの道に執着すれば無理が出てきて行き詰まる。
深刻な顔をする前に、視野を変えてみるのがいい、と言っています。
目の前の小さな欲に溺れるな
この世の大きな選択肢を2️つにわけると、基本的には、目の前の小さな得を取る道と、長い目で見て大きな得を取る道の2手にわかれていることが多いわけです。
そして、大体の人は目の前の小さな得を取りに行ってしまいます。
これら些細な選択肢のように思えますが、目の前の得を取り続けてきた人と、将来の大きな得を取り続けてきた人とでは、人生に大きな差が生まれてしまいます。
動物は目の前に食べ物があれば、すぐに食べてしまいますが、人間は未来を見通す知性があるため目の前の小さな欲ではなく、長い目線で考えて大きな利益を選択することができます。
つまり、目の前の小さな特に流されないのは知性のある人間ならではの能力だからです。
そして、そんな知性を持つ人のほうがうまくことを運びやすいわけです。
自分の本領を活かす
私たちはみんな異なった長所や短所があり、自分の長所をうまく活かさなければ、大きな成果を出すことはできないからです。
自分の備わった長所を理解して、本領を活かしてもらうことが大事になります。
またおのおのが自分の本領を活かせば、他人に対して劣等感を抱くことも減り、謙虚になれるわけです。