「立つ」ということ。
皆さんにとって、ドキドキするほど嬉しかったことってなんですか?
先日ご利用者様から頂いたメールの一文が今もずっと心に残っています。
" 心を落ち着けてから実際に使用してみました。
バッチリです!
今は、嬉しすぎてドキドキしてしまいますが、段々と慣れていきたいです。"
彼女は私たちのトイレ昇降機で、どんな時でも1人で立つことができるようになりました。
彼女の職場に設置したのです。
それは、何を意味するのか。
これは私の勝手な憶測ですし、
こんなことをいうのもおこがましいのですが、
私が感じたことを率直にお伝えすると…
彼女にとっての「立つ」ということ。
それは、きっと「働くこと」であり、
それは、きっと「居場所」であり、
それは、きっと「生きること」なのではないでしょうか。
「立つ」って不自由のない者からしたら
本当に些細なことです。意識すらしない程に。
でも、「立つ」ということがどれだけの希望になり得るのか。
それを目の当たりにした瞬間でした。
私たちにできることは、ほんとうに少ないですが、
私たちがつくる装置や空間が
誰かの小さな小さな希望となるのであれば
それ以上に嬉しく幸せなことはありません。
今年最後にそんな素敵なものをくださった
愛工大名電高校の皆様、ほんとうにありがとうございました。
来年も、「立つために座るイス」の開発は続けていきます。
おまけ・・・
私は機械を作ることはできません。
だからいつも社長とエンジニアの邪魔にならないように手伝っています。
そんなこんなで、ネジくらいは締められるようになりました。(少なっ)
そして・・・職場唯一の女性として、
おじさんたちができないようなことをできるようになれればと思っています。
おじさんたちがしなさそうなこと↓
私たちに希望を託してくださった方が、少しでも笑顔になれるようなこと。
そんなことを来年もできるようにがんばります。
今年もたくさんお世話になりました。
来年もこんな私たちですが、よろしくお願いいたします。