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【昔話】ジャニーズにはいりたかった。

さくらは散るですら華々しく散ります。
桜吹雪とはこの事なんだと本当に思うほどきれいな花びらが宙を舞います。
また来年もきれいに咲いてくださいね。

さて、本日は中学一年生の頃の話を

登場人物は
「シマくん」「とっつぁん」

中学一年生とは特別な気持ちになったのをこの時期は思い出します。

初めて「制服」に袖を通し。

初めてのかばんで

初めて校門をくぐる。

小学生のときとは違い改めて大人に近づいたんだと自分で気付く。

まわりも同じで、変に大人を気取る。

男子から見ると女子は特に大人になったのを実感する

先日まで一緒に小学校に通ってたのにどんどん遠くに行かれるような感覚におちいる。いや。実際そうだったのだろう。

しかし、男子はそうは行かない。

なかなか大人になれない。というか子どものままなのです。

ある日、シマくんが

シマ「なあ。とっつぁん。俺らさ。顔男前やと思うねん」

とっつぁんはおもう。

春の陽気にやられて頭おかしくなったと。

とっつぁん「大丈夫か?」

シマ「いやいや。鏡見よ?レベルで言うと、中の上」

とっつぁん「そうかな?」

このときとっつぁんは絶賛、中二病真っ盛りだったので本当は「上の中」くらいにいると自分では思ってました。

ごめんなさい。

さて、本題にもどります。

シマ「ジャニーズ…受けてみないか?」

とっつぁん「まあ…そこまで言うなら…」

即、承諾

そこから色々調べましたよ。

もしかしたら…この僕が…

ジャニーズとして踊るかもしれない

胸が高鳴るとっつぁん

どうやらジャニーズを受けるには写真を送るようだ

シマ「最高の男前な写真を今から撮ろう」

それを承諾

とっつぁん「俺の家にインスタントカメラあるぞ!」

ノリノリなとっつぁん

僕の家で撮影会を開催

まずシマを僕が撮ることに

シマくんはそこそこ男前なので

2〜3枚撮るとまぁこれでええやろと言うことになり

さあ!とっつぁんの番

最初は正面から撮影

横顔を撮る

2〜3枚撮り終える頃にはシマくんがカメラマンモードに突入

シマ「いいねーその顔いいよ!」

気持ちよくなるとっつぁん

シマ「まって!こんなん女の子みたら倒れるで!」

ポーズをとるとっつぁん

気分はアイドル

シマ「もっとちょうだい!」

とっつぁん…ジャニーズはいれるかもしれんという気持ちがでてくる。

あれ?

ぼく

ジャニーズやったかな?

タッキー&翼

「&」って僕のこと?

タッキー&翼って三人組なんや

なんて妄想していると

シマ「いい!その顔いい!一枚脱いでみよう!」

上着を脱ぐとっつぁん

爆笑するシマ

シマ「ちがうよ!下を脱ぐんだよ!」

これは僕を笑うつもりだと思うとっつぁん

笑わせるのは好きだが

笑われるのは嫌い

ガッツリ関西人のとっつぁん

これは負けられないと思い

ズボンと一緒に

パンツも脱ぐ

とっつぁんのとっつぁんがモロだしになり

シマは泣くほど爆笑

勝った。

ぼくは勝った

カシャ!

え?

撮ったの?

下半身丸出しのとっつぁんを。

いや

全裸のとっつぁんを撮ったのか?

シマは爆笑しながらシャッターを押し続ける

笑いが収まった頃

このインスタントカメラを現像できないことに気づき…これがきっかけでジャニーズを諦めました

後日

母「この前のカメラどないすんの?ジャニーズ受けんねやろ?現像してきたろ。」

といわれ…焦ったのを思い出しました。

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