結局グリクシスのテンポはどれがベストなん?



エターナル環境に今回も大きな影響を与えたMH3が発売され、8月26日に禁止改定が予定されているこのタイミングで自分用のまとめとしてこのnoteを書き残そうと思います。

はじめに

先ずは直近で使用したリストです。(デッキリストの変換を管理する都合上、番号で管理しています。全て載せたかったのですが趣旨と違うのでタイプの異なる3つを例にして記述していきます。)

グリクシス蛙8 | レガシー | デッキ構築機能 (hareruyamtg.com)

グリクシス蛙6 | レガシー | デッキ構築機能 (hareruyamtg.com)

グリクシス蛙5 | レガシー | デッキ構築機能 (hareruyamtg.com)


デッキの返還

リストに番号が振ってある通り、8までにさまざまな変遷がありました。

どのリストも共通して意識しているのは、UBスキャニメイトエルドラージ、二つのアーキタイプを強く見ることです。

経緯としては、MH3発売直後に開催された関西帝王戦において各種エルドラージデッキの強烈な勢いを感じたこと。それまではミラー戦上等とUBスキャニメイトを使用していたのですが、超能力蛙が入ったUBスキャニメイトのミラーが分からなくなり、それならば、紅蓮破を使用できて、サイドボードにエルドラージに対して有効な発展の代価を採用できるグリクシスカラーのテンポに戻ろうといった次第です。

その中で、事前の評価も高く、実際に使用してみて環境のベストカードかもしれないと更に評価を上げたカードがあります。それがメインから採用している記憶への放逐です。


苛立たしいガラクタが置かれている状況下においても打ち消しとして機能し、魂の洞窟のバックアップがあろうともエルドラージ生物のキャスト誘発を打ち消してくれます。対エルドラージ以外でも、誘発を打ち消すことと、無色の呪文を打ち消せることは現在のメタゲームにおいてかなり強い行動であり、1マナでこれだけの範囲をカバーできるカードは他にありません。可能ならば4枚採用したいと思うぐらいのベストカードです。

これらを踏まえ、軽く強力なカードを生かすには1マナの生物が重要で、リストの1~4まではいわゆるグリデルを基盤にしてデッキを選択していました。

余談になりますが、知りたがりの学徒、タミヨウとネザーゴイフを使用したデッキリストが後になるのは理由が2つありまして、この2つよりも超能力蛙の方が明らかに支配的なカードと考えていたため、評価も購入も使用も全て後回しにしていた。また、高くて二の足を踏んでしまい、使いたくなった時に安くなっていたら良いなとケチ臭い根性で見ないふりもしていました。


前置きが長くなりましたが、それぞれのリストでどれがベストなのか自分なりの考えをまとめたいと思います。

かなり贔屓目も入るぶっちゃけた話になりますが、グリクシスカラーの選択肢においてはどれもベストであり、どれもベストではないので、遊ぶ環境や自分の考えに基づいてリストを作るのがベストだと考えています。

もちろんそれぞれ一長一短な点はあります。

秘密を掘り下げる者を採用しているグリデルと呼ばれる形には、軽い飛行クリーチャーと不毛の大地でエルドラージ系に強く出られます。また、コンボデッキに対して一番強いのもこの形です。

知りたがりの学徒、タミヨウを採用したグリクシスタミヨウには、知りたがりの学徒、タミヨウが裏返った時に始まる支配的なゲームをテンポ戦略で後押しする魅力があります。

ネザーゴイフや致命的な一押し、溶鉄の崩落を採用した黒いカードの多いグリクシステンポには、より明確に相手の超能力蛙や知りたがりの学徒、タミヨウを意識した構築となっています。

共通の弱点は同じ土地基盤の脆さですが、これは3色にする都合で発生する税金のようなものです。気にしないのは無理ですが、気にし過ぎるのもよくないので割り切りましょう。

どうしても気になる方にはUBテンポをお勧めします。UBテンポも何回か試しましたが、カードも強く軽く構築されているため、とても強力なデッキだと思います。しかし、今回はグリクシスカラーのテンポデッキに関するものなので割愛します。


それぞれ簡単にメリット、デメリットをまとめます。

グリデル

メリット:三択の中で一番エルドラージ系(ポストなども含む)とスペル系コンボに強い。従来の分かりやすいテンポ戦略と採用するかは置いておいて、1マナクロックを最大12枚採用できるのも魅力。

デメリット:UBスキャニメイトやUBテンポなどがオークの弓使いを4枚に近い枚数採用しているので、今は秘密を掘り下げる者が少し逆風かもしれません。

グリクシスタミヨウ

メリット:知りたがりの学徒、タミヨウを軸にした支配的な戦略が魅力であり強み。普段だと不利な相手にも知りたがりの学徒、タミヨウの強さで押し切れるので、選択肢としては現状一番丸いと思います。個人的には島がある方が後手のプランニングや苦手なマッチで知りたがりの学徒、タミヨウを活かすことができると思う。

デメリット:後手番の時にどうやって捲るのかが難しい。特に知りたがりの学徒、タミヨウをお互い使うミラーは慣れが必要です。エルドラージ系にはこの中では一番弱い。

グリクシステンポ

メリット:致命的な一押しや溶鉄の崩壊などの除去とネザーゴイフのサイズ感でどっしりとゲームを進めることができる。UBスキャニメイトや知りたがりの学徒、タミヨウを採用しているデッキに対しては、この中で一番強い。使用感を形容するならば、ジャンド。

デメリット:土地に関するトラブルが一番多い。1マナ生物のどちらを軸にしてゲームを進めるかによって色マナのミスが多発する。未認可霊柩車がかなりキツい。


まだまだ長所短所や細かい差異、試行回数による気付きで変化はあると思います。しかし、一応近日に禁止改定を控え、直近の大型大会であるBMOも終了し、ひと段落がついたタイミングだとは思いますので、これから10月のEWEや年末のエターナルパーティに向けての手助けになれば幸いです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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