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デザイン思想から考えるチームワーク【その①】
こんにちは!
株式会社Lifebookデザイナーの山本です。
皆さんはデザイナーチーム内でどういった手法で「共通認識」をもっていますか?
チーム内で共通の「デザイン思想」を持つことには、思った以上にたくさんのメリットがあります!
まず、全員が同じ方向を向いて作業を進めるので、ブレなく一貫性のあるデザインができるんです。
これ、ユーザーにとってすごく大事なポイントで、どんな場面でも「お、これがあのブランドだ!」って思わせられるような強い印象を残せます。
それから、コミュニケーションもスムーズになります。
みんなが同じデザインの考え方を共有していれば、細かい説明や議論も減って、作業効率がアップ!「こうしたほうが良いんじゃない?」って意見交換がしやすくなるので、アイデアもどんどん出てきます。
最後に、みんなが同じ思想を持つことで、作業の進め方や決定が早くなるんです。
最初に方向性をしっかり決めておけば、あれこれ迷うことなくスムーズに進むし、時間やコストも節約できる。
チーム全体の生産性が上がるって、まさに理想的な環境!
今回はそんな理想的な環境をつくるためにLifrbookが掲げる
「デザイン哲学」をいくつか紹介したいと思います。
言語化の重要性
デザインの方針や価値観が明確にされていないと、個々の解釈にばらつきが出て、組織としての一貫性や、デザイナー自身が正しい判断を下すための指針が見えづらくなってしまいます。
デザイン組織について語るとき、よく「カルチャーがすべての土台になる」という話が出ますが、そのカルチャーを作るには、デザインに対する考えや信念を言葉にして、デザイナーや社内にしっかり浸透させることがとても大事です。
デザインシンキングとロジカルシンキングの相互関と特性を知る
よく「デザインシンキング」と「ロジカルシンキング」といったキーワードを目にすることがあります。
それぞれ異なる思考方法ですが、互いに補完し合いながら問題解決に役立つアプローチです。
デザインシンキングとは
デザインシンキングは、ユーザーの視点を中心に問題を捉え、新しい発想で課題を解決する手法です。
共感重視⋯ユーザーのニーズを深く理解し、共感を得ることから始めます。
発想の広がり⋯アイデアを自由に発想し、多様な解決策を模索します。
反復的プロセス⋯プロトタイプとテストを何度も行い、実験しながら改善。
ロジカルシンキング
ロジカルシンキングは、論理的で構造化された考え方に基づく問題解決手法です。
論理的に整理する⋯課題を因果関係や理由に基づき、段階的に分解し、原因と結果を明確にします。
仮説検証の手法⋯問題解決のための仮説を立て、それを検証していくプロセスを採用します。
効率性重視⋯結論に至るプロセスを効率化し、迅速に答えを出すことを目的とする場合が多いです。
デザインシンキングはクリエイティブで柔軟なアイデアを引き出してくれる手法で、ロジカルシンキングはそれを効率よく分析してくれる頼もしいパートナー、といった感じです。
ブランディングデザインの正しい理解
デザイナーには、ただ「見た目をリッチにすることでブランド力が上がる」といった短絡的な考え方ではなく、しっかりとブランディングの本質を理解してもらうことが大切です。
デザインがブランドの一部を形作るのは確かですが、デザインそのものがブランドではありません。
単にビジュアルを派手にすることがブランドの本質ではないので、デザイナー自身の美意識や好みを優先して押し付けてしまうのではなく、企業やサービスの価値や理念を反映させることが求められます。
そのためには、「ブランドの魅力をどう表現するか?」という視点を持ちながら、デザインがどう機能するかを冷静に見つめ直す必要があります。
ビジュアルに頼りすぎるのではなく、ブランディング戦略全体の一部としてデザインの役割を理解してもらうために、定期的な学びや啓蒙が不可欠です。
少し長くなってしまったので、続きは次回「デザイン思想から考えるチームワーク【その②】」で書きたいと思います!
最後に今回の記事を書くにあたって参考とさせていただいた記事があるのでご紹介させていただきます!