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【要点英文法】不定詞の要点だけまとめてみた!発展編 練習問題付き
1: 不定詞を使った表現① 程度を表す表現
1. ...するほど~
~ enough to do ...:...するほど十分に~だ
He was kind enough to show me the way.
(彼は私に道を教えてくれるほど親切だった)He is old enough to drive a car.
(彼は車の運転ができる年齢だ)
so ~ as to do ...:...するほど~だ
She was so foolish as to leave her car unlocked.
(彼女は車をロックせずに放置するほど愚かだった)She was so kind as to take me to the station.
(彼女は私を駅まで連れて行ってくれるほど親切だった)
2. ~すぎて...できない
too ~ to do ...:~すぎて...できない
The box was too heavy to carry.
(その箱は重すぎて運べなかった)I was too excited to say anything.
(私は興奮しすぎて何も言えなかった)
2: 不定詞を使った表現② All S have to do is to do ...
1. ...しさえすればよい
All S have to do is (to) do ...:...さえすればよい
All you have to do is to clean your room.
(君は自分の部屋を掃除しさえすればよい)
have only to do ...:...さえすればよい
You have only to clean your room.
(君は自分の部屋を掃除しさえすればよい)
2. 自動詞 + to do
happen to do ...:たまたま~する
I happened to see her in the park.
(公園でたまたま彼女に会った)
come [get] to do ...:~するようになる
They came to love each other.
(彼らは互いに愛し合うようになった)
3: 不定詞を使った表現③ 独立不定詞
1. to do 型
to tell the truth:実を言うと
to be honest [frank]:率直に言うと
to begin with:まず始めに
to make matters worse:さらに悪いことに
2. 形容詞 to do 型
needless to say:言うまでもなく
strange to say:不思議なことに
4: SVO + do を取る動詞
1. 使役動詞 (人を使って~させる):make, let, have
make:強制
I made him wash the dishes. (私は彼に皿を洗わせた)
let:許可
My mother didn't let me go. (母は私を行かせてくれなかった)
have:依頼
I had her type the letter. (私は彼女に手紙をタイプさせた)
2. 知覚動詞 (見たり聞いたり感覚を表す):see, hear, feel
I saw my mother enter the house. (私は母が家に入るのを目撃した)
I heard someone call my name. (私は誰かが私の名を呼ぶのを聞いた)
5: SVO + to do を取る動詞
1. 伝達型:tell, ask, advise
tell O to do:Oに~するように言う
ask O to do:Oに~するように頼む
advise O to do:Oに~するように助言する
2. allow, enable
allow O to do:Oが~するのを許す[許可]
enable O to do:Oが~するのを可能にする
6: 代不定詞/使役・知覚動詞の受け身
1. 代不定詞
前出の語句を不定詞句で繰り返す場合に、to一語で代用する
You don't have to do it if you don't want to (do it).
(それをやりたくないのなら、やらなくてもいい)
2. 使役・知覚動詞の受け身
使役・知覚動詞 + O + doは、受動態ではO' be + p.p. to doになる
I made him wash the dishes.
→ He was made to wash the dishes. (彼は皿を洗わされた)I saw my mother enter the house.
→ My mother was seen to enter the house. (母は家に入るのを見られた)
総合練習問題
次の日本文を英訳しなさい:
彼は車の運転ができる年齢だ。
私は母親に7時に起こすように頼んだ。
彼女の両親は彼女がその家を買うのを可能にした。
適切な語を選びなさい:
He ( ) me wash the dishes.
a) made b) let c) enabledI was made ( ) the work alone.
a) do b) to do c) doing
空所を埋めなさい:
She was too tired ( ) study.
All you have ( ) do is ( ) listen to me.
I happened ( ) meet her at the station.
重要ポイント
不定詞を使った程度表現は、enough to、too...to、so...as toの形に注意。
使役動詞、知覚動詞の後ろには原形不定詞が来る。
受動態になると、to不定詞を使う形に変化する。
代不定詞は、前出の不定詞句を to一語で表す。
意味によって適切な動詞(make/let/have、tell/ask/advise、allow/enable)を選ぶ。
総合練習問題 解答・解説
1. 日本文の英訳
(1) 彼は車の運転ができる年齢だ。
解答: He is old enough to drive a car.
解説: 「〜するのに十分な」という意味を表す enough to を使用します。
enough は形容詞 old の後ろに置きます。
(2) 私は母親に7時に起こすように頼んだ。
解答: I asked my mother to wake me up at 7 o'clock.
解説: ask O to do の形で「O に〜するように頼む」を表します。
wake up は「起こす」という意味の句動詞です。
時刻の表現は at を使います。
(3) 彼女の両親は彼女がその家を買うのを可能にした。
解答: Her parents enabled her to buy the house.
解説: enable O to do で「O が〜することを可能にする」を表します。
特定の家を指しているため、the house となります。
2. 適切な語の選択
(1) He ( ) me wash the dishes.
解答: a) made
解説: 使役動詞の make を使用します。
make O do の形で「O に〜させる」という強制の意味を表します。
使役動詞の後ろは原形不定詞を使います。
(2) I was made ( ) the work alone.
解答: b) to do
解説: 使役動詞の受動態では to 不定詞を使います。
was made to do の形になります。
これは能動態の make O do が受動態になった形です。
3. 空所補充
(1) She was too tired ( ) study.
解答: to
解説: too 〜 to ... で「〜すぎて...できない」を表します。
too + 形容詞 + to 不定詞 の形になります。
(2) All you have ( ) do is ( ) listen to me.
解答: to, to
解説: All you have to do is to do ... の形で「〜しさえすればよい」を表します。
最初の to は have to do(〜しなければならない)の一部です。
2番目の to は不定詞の一部です(to は省略可能)。
(3) I happened ( ) meet her at the station.
解答: to
解説: happen to do で「たまたま〜する」を表します。
自動詞 + to do の形式の一つです。
補足的な注意点
使役動詞と知覚動詞の違い
使役動詞(make, let, have): 原形不定詞を使用
受動態の場合: to 不定詞を使用
不定詞を使った表現の使い分け
enough to: 〜するのに十分な
too 〜 to: 〜すぎて...できない
so 〜 as to: 〜するほど...だ
よくある間違い
make の後に to を付けない
受動態の場合は必ず to を付ける
enough は形容詞の後ろに置く