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家族の幸せのために「稼ぐ」ということ

多くの人が,  ひたすら働いてお金を稼げば自分や家族が幸せになれると考えている.  しかし,  子供の視点から見ると,  お金はそれほど重要ではないことに気づかされる瞬間がある.  今回は,  そんな幸せとお金に纏わる話を紹介したい.

借金を抱えて家出した父親

ある男性の父親は,  借金,  暴力,  女性問題など典型的な問題を抱えるダメ親父でだった.  ある日,  男性が家に帰ると母親は何も告げずに弟と妹を連れて実家に戻ってしまった.  男性の家は常に貧乏で,  父親がやっていた商売がうまくいっても家庭にお金が入ることはなかった.  そして中学生の時,  父親は借金を抱えて蒸発し,  男性は祖父母と一緒に暮らすことになった.

地元でのビジネスの試み

男性は高校卒業後,  様々な仕事に就いてみた.  原付バイクの中古販売,  アフィリエイト,  ブライダル業,  建設業など多岐にわたる事業に取り組んだ.  特に地元の若者が不要になった原付バイクを安く買い取り,  メンテナンスをして再販するビジネスで成功を収めた.  これにより,  月に200〜300万円を稼ぐことができた.

仕事に没頭する一方で家族との関係に悩む

男性は,  自分が父親のようにならないように必死で働いたが,  仕事に没頭するあまり家族との時間が減り,  子育てに対する不安が増していった.  そんな中,  3歳の娘が「パパ,  お仕事行かないで」と言ったことで男性は初めて家族の存在の重要性に気づいた.

家族とのコミュニケーションの重要性

仕事が軌道に乗ると,  男性は家族と過ごす時間を増やし,  仕事のことも共有するようになりました.  これにより,  妻との衝突が減り,  家族との関係が改善された.  男性は,  家族に対しても自分の考えや状況をきちんと伝えることが大切だと学んだ.

伝えることの大切さ

家族だから理解してくれるだろうという甘えを捨て,  家族に対しても仕事の内容や状況を詳しく説明するようにしたことで,  男性は家族との絆を深めることができた.  伝えることができるようになると,  家族だけでなく仕事の面でも良い結果を得ることができるようになるだろう.

この男性の経験は,  多くの人にとって,  家族の幸せと「稼ぐこと」の本当の意味について考えさせられるものだった.

まとめ

ありふれた話だったかもしれないが,  実際に家庭を持っている親の中には,  子供や家族の幸せのために稼がなければならないと思い込み過ぎている人が多いような気がしている.
確かに生きていくにはお金が必要で,  子供にさまざまな経験(旅行や教育)をさせてあげるためにも莫大なお金がかかる.
しかし,  言葉を知らない小さい子供であればあるほど,  言語化できないけれど,  心の中では,  親の体温を感じれるほど近くに居て,  他愛もない会話をしたり,  近くの公園へ遊びにいったりするだけで十分幸せなんだよ,  と思っているかもしれない.
だから,  忙しい時ほど,  家族の顔を思い浮かべて,  今日の仕事を明日に回す勇気を持っていただきたい.  
周囲の目や立場もあるかもしれないが,  それが,  家族を作った者の使命だと,  私は思うから.


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