「東京23区、ふるさと納税拡充 大幅税収減耐えきれず」日本経済新聞 2023/05/11
【記事の要約】
東京都23区が、ふるさと納税の返礼品に力を入れ始めた。これまで、ふるさと納税制度に反対の立場を示し、返礼品競争に距離を置いてきた。しかし、税収は年々減少し、22年度は都民税が571億円も減少した。さらに、全国の多くの自治体と違い、23区は地方交付税を受けない不交付団体であるため、税収減補塡措置がない。これらにより、見過ごせない状況となった。世田谷区が特設サイトを設けたり、渋谷区が地域通貨を返礼品にしたりなど工夫を凝らす。
【私の考え】
美唄市では、ふるさと納税によって、22年度は約17億2,200万円が集まった。この金額は、美唄市の23年度の一般会計予算(約202億6,000万円)の約1割に匹敵し、美唄市にとって重要な歳入であると考える。一方で、他の自治体から、その分の税収が減っていることも事実である。ふるさと納税の制度が、地方の活性化のために機能するメリットの側面よりも、人口減少の中で限られた税収を自治体間で取り合うために機能するデメリットの側面が強くなっているように感じる。
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