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なぜ現在「草」が「www」より流行ったのか

タイトルの通りのことが疑問に浮かんだので考えてみたい

1.「草」のほうが「www」よりスマホで打ちやすい

 まずこの話の前提として、現在の社会においてはスマホのほうがパソコンより普及しているということを念頭に置いてほしい。
ではどうして「草」が「www」を勝るようになるか
というのも「草」だとフリック操作2回で済むところを、「www」だと同じ文字を仕様もあってか3回も押さないといけないのである。

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 昔ではPCのほうが派閥を占めていたため「www」を使う人がたくさんいたことは予想できるだろうが、デフォルトで日本語入力が設定されているスマホではわざわざローマ字キーボードにする方も少ない。

2.各種SNSで「www」は使いづらい

 現在流行っているYouTubeやTwitterでも基本的には「草」が用いられることが多いと思われます。これには1が関わってきますが、SNSからネットに入った世代も多いため、必然とSNSでは「草」が「www」を覆い尽くしてしまいました。
 
 しかし、考えてみるとSNSでそもそも「www」自体を使っている人が少ないため、雰囲気からして違う可能性も考えられます。

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3.ネットユーザーの総数自体が増えて以前文化の成す意味が薄れた

 これが一番大きいかもしれません。というのも、私自身15年前ぐらいにはすでにネット社会にはいたのですがその頃と大きく雰囲気が違っています。
またその時代には、独特のネット文化がちょうど絶頂から衰退を辿るあたりだったでしょうか、ともかく一つの文化が築かれていたのは間違いなかったでしょう。
サイトで例に出すとニコニコ動画初期や2ちゃんねる(現在の5ちゃんねる)やフラッシュ保管庫などです。
しかし不幸にも築くことができた文化というのは、大量の移民などが発生すると形骸化ならまだ良くて悪いと文化自体がなかったことになります。

4.古臭くなってしまった

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 「www」はニコニコ生放送・動画で多用されていた印象もあります。なぜなら、ニコニコでコメントをすると右から左へとコメントが流れますが、そのときに大量の「www」を見ることで、どのように笑いが広まっているのかが視覚化できてわかりやすいのです。
ところが配信サイトとしてニコニコ生放送が廃れ始めるとTwitchUstreamツイキャスなどいろんな配信サイトに生放送主が散り散りになってしまい、まず配信サイトとしての価値を落としました。
 そしてニコニコ動画としてもサーバー軽視や訳のわからない金の使い方などで動画サイトもYouTube一強の時代となってしまいニコニコ動画も生放送ももはや過去のものとなってしまったのです。
そんな中移住した人々が昔の文化継承を行うかと言われるとそうも行きません。移住先にも文化があるためです。
 文化継承されなかった"文化"はどうなるか?
 答えは古臭くなって廃れるです。
文化の一つであった「www」も廃れる一途を辿ることになりました。

5.「草」が"新しい"笑いの表現として優れていた

 そして最後になりますが、人間は「にわか」扱いをすることは好きですが、されるのはとても好きとは言えない生き物です。
ただ、自ら文化を祭り上げるとそれのにわかには当たらないことになります。
そこで標的になったのが淫夢語録です。
「www」を「草」と表現できた名前のない兄貴には感謝しきれないです。

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自ら文化を祭り上げる行為はその文化を尊重しながらもにわかにならない行為でバカにはできないことです。にしてもなぜ淫夢が狙われたのか。
それには比較的新しいコンテンツというのは根底にあるでしょう。
 ブロント語VIPも無視されてなんJ淫夢というコンテンツが重視されたのはそこに意味があります。
文化の価値の話は置いておいて新しいものが祭り上げられたのは間違いないので「www」も廃れる運命でした。

結論:スマホ普及によるネットユーザーの急速な増大による文化放棄と新規ユーザーがはまれるコンテンツが別のところに存在していたためSNSとスマホの仕様も相まって「www」は廃れる以外になかった。

主観:最近「草」が使われるようになったが、ホントに使い勝手が良いのだなと使っていても思う。ただこれは文化の派生にすぎないと思うと少し気も楽だし何より「www」がすべて絶滅なんてしたわけでもないのでこれからも気楽に笑っていきましょう。

おわり

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