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最強だった2022年アストロズを振り返る 前編:お前らスタートダッシュどうにかしろ

2023年はテキサス・レンジャーズの世界一という結果で終わりましたが今回はALCSでボコられた思い出など振り返りたくないので世界一に輝いた2022年ヒューストン・アストロズについて振り返っていこうと思います。

楽しかったなぁ…😢

2021年オフ

長年ショートのレギュラーを務めたCarlos Correaがミネソタ・ツインズに移籍。2019年途中からチームに加わったZack Greinkeや崩壊気味のブルペンを支えたKendall Gravemanも退団しました。
その一方補強はリリーフのHector Neris、UTタイプのNiko Goodrumのみ。この時点でショートのレギュラーが1人もおらず、「2022年はルーキーのJeremy Peñaを起用する」という方針が明確化されていました。

本当にコンテンダーの動きですか?

その中でAL西地区はというと、OAKは置いとくとして前年予想外の2位躍進のマリナーズがサイ・ヤング賞のRobbie Rayを獲得。2Bのレギュラー候補としてAdam Frazierを獲得するなどの動きに出ました。
またレンジャーズがCorey Seager、Marcus Semienという2人のビッグネームを獲得したりエンゼルスもNoah SynderGaardを獲得。また課題のブルペンも補強をする等、積極的に動いていました。

2022年 開幕

既に不安しかない状況で開幕を迎えた2022年アストロズ。開幕戦は敵地エンゼルスタジアムでの対エンゼルス4連戦。ちなみにゴミッショナーのせいで本拠地開幕戦が流れました
そんなこんなで開幕オーダーは

2B Jose Altuve 27
DH Michael Brantley 23
3B Alex Bregman 2
LF Yordan Alvarez 44
1B Yuli Gurriel 10
RF Kyle Tucker 30
SS Jeremy Peña 3
CF Chas McCormick 20
C Martin Maldonado 15

P Framber Valdez 59

という前年からCorreaが抜けてPeñaとMcCormickが加わっただけのオーダーで迎えました。ちなみにMcCullersが前年のALDSでの故障の影響で出遅れました。死ね

しになさい

エンゼルスの先発は大谷翔平。初回から100mph越えを連発するなど絶好調であり4.2回で降板するまでたった1得点。9三振を奪われるなど攻略に苦しんでいました。
一方のValdezは6.2回を無失点とMcCullersの代理と言わせないほどの最高の投球を見せてくれました。

そのまま1-0で試合は進む中で8回表の攻撃。ここでマウンドに上がったのは前年のALDSで何かと一悶着あったRyan Tepera。
全アストロズファンが奴の粉砕を心から願う中でランナー1塁からBregmanがレフトスタンドへのツーランホームランを放ち3-0!Correaも地獄で笑っとるわ。
そのままMatonがやらかしかけるも開幕戦勝利を飾りました!

その勢いのまま開幕4連戦を3勝1敗と順調なスタートを切りましたが、なんとここから全く波に乗れず開幕15試合を終えた段階で7勝8敗。
その間にエンゼルスがとにかく勝ちまくり、特に4月20日の本拠地ミニッツメイド・パークでの試合は先発のJake Odorizziが1回持たず6失点。
早々に試合を決められたかと思えば打線も打線で大谷翔平のノーヒッターをJason Castroが止めるという爆笑展開で0-6と完敗。

どこからか聞こえる「今年は100敗だな」の声
無言で帰り始める選手達の中、昨年の首位打者Gurrielは独りベンチで泣いていた
ALCSで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト……
それを今のアストロズで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ……」Gurrielは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、Gurrielははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってトレーニングをしなくちゃな」Gurrielは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、Gurrielはふと気付いた

「あれ……?お客さんがいる……?」
ベンチから飛び出したGurrielが目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにアストロズの応援歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とするGurrielの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ユリ、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返ったGurrielは目を疑った
「す……Springerさん?」 「なんだユリ、居眠りでもしてたのか?」
「ま……Maldonadoコーチ?」 「なんだGurriel、かってにMaldonadoさんを引退させやがって」
「Correaさん……」 Gurrielは半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:Springer 2番:Altuve 3番:Brantley 4番:Bregman 5番:Alvarez 6番:Gurriel 7番:Correa 8番:Tucker 9番:Maldonado
暫時、唖然としていたGurrielだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
Osunaからグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走するGurriel、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った

魂の11連勝 独走へ

その後も勝って負けてを繰り返して中々波に乗れない中で迎えた5月2日からのミニッツメイド・パークでのマリナーズとのシリーズをなんとスイープ。
これで完全に勢いに乗ったか、タイガースとの4連戦とツインズとの3連戦もスイープし何と3シリーズ連続のスイープ!次のナショナルズとのシリーズも初戦を6-1で制し11連勝で一気に首位に駆け上がりました!

なお翌日の試合は先発Javierが大量失点、打線も勢いを見せず惨敗だった。スタジアムに響く「今年は100敗だなの声」

なんですか?これは

なおこの11連勝の後は2週間程5割の戦いを繰り広げたのですが同時期にエンゼルスが完全に崩壊。マリナーズもこの時点では相当苦しんでいたこともあり6月突入後はもはや完全に独走状態でした。

わずか1ヶ月ほどの出来事でした

ALライバル対決

そんなこんなで迎えた6月23日からのヤンキースとの4連戦。この年のヤンキースは前半から勝ちまくり、この時点で51勝18敗。既にリーグ最高勝率は決まったようなもの。何ならMLB最多の116勝をいくつ上回るのかと期待が寄せられていました。
初戦をRyan Presslyがやらかして6-7で敗戦。9回裏まで3点のリード。ついでに1度もリードを奪われていなかったのですが最後の最後に逆転負けを喫するキツい展開でした。これが今年のヤンキースか……と思い知らされた試合でしたね。

トラウマ

2試合目を3-1で勝利し1勝1敗で迎えた第3戦はアストロズがCristian Javier、ヤンキースがGerrit Coleという投げ合い。さすがColeと言うべきか。6回まではほぼ完璧に封じ込まれていました。
しかしヤンキースも先発Javierを攻略できず6回終わってノーヒットに抑え込まれるなど両者譲らず。しかし均衡を破ったのはアストロズでした。

7回、この日スタメン抜擢のルーキー J.J.Matijevicがライトスタンド上段に飛び込む特大の先制ソロホームラン。アストロズファンもヤンキースファンも、そしてColeとJ.J.自身でさえも打つとは思っていなかったでしょう。

もうアストロズでは見れないのが寂しいよ

一方Javierはこの裏もノーヒットに抑え7回13奪三振無安打無失点の好投を見せると8回、9回にも1点ずつ奪い3-0とします。

8回、ピンチを作りながらもNerisが無安打無失点に抑え9回のマウンドに上がったのは2日前に悔しい思いをしたクローザー Ryan Pressly。
継投ノーヒッターがかかったこの日はまさに完璧であり1人のランナーも許さず3人で攻撃を締め、当時最強のヤンキース相手に見事継投ノーヒッターを達成しました!

最強ヤンキースを抑え込んだ3人

ちなみに翌日の試合は特に語ることもないので割愛とさせていただきます

その後、前半戦最後の試合をまさかのOAKに負けるという事態がありながらも前半戦を59勝32敗という成績で終えたアストロズ。忘れていましたが6月6日には若き主砲Yordan Alvarezと6年115Mで契約延長に成功しています。もっと長く囲えよ


このペースだととんでもなく長くなりそうなのでここまでを前半とさせていただきます。内川コピペが悪いってのは内緒

この年は後半戦も笑いあり涙ありと見応えのある内容となっていますので私の気分次第ではありますが後半も楽しみにしていただけると幸いです。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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