大学教員公募戦士:客観的かつ定量的な応募者の評価方法
公募戦士は「評価される」立場にあります。となると、どのようなことで評価されるのかを知っておかなければ効率よく戦えません。
誰もがわかる指標
それはもう業績一択です。特に研究を仕事のメインとしている大学では、業績(そして学位)がまともになければ箸にも棒にも掛からぬでしょう。とはいえ、業績だけが客観的かつ定量的な指標ではありません。
例えば「受賞」
一般的に研究活動を続けるということは、学会発表をしたり論文投稿をしたりすることを意味するでしょう。そのときに、XX賞を得るチャンスがあるのではないでしょうか。
とても大きな学会や団体であると、受賞歴の意味がよく分かるとは思うのですが、案外弱小な学会・団体から出された賞もそれなりに評価される傾向にある気がしています。
小さな学会・団体は、穿った見方をいたしますと、「身内でXX賞をまわしているのではないか」説がないことはないのですが、第三者がそれなりに応募者のことを評価し、さらに採用人事に関する委員会より上の段階にその妥当性を説明するには、非常に好都合なわけです。
特に若い研究者向けに多くの賞が準備されていると思います。賞を狙って研究をすすめてみるのも一つの方法かもしれません。
例えば教育歴
主に教育をメインで扱う大学では、「うまく授業を進めてくれる先生」はうれしい存在です。博士課程在学中に非常勤講師を頼まれたら、できるだけ受けるようにしてください。
業績や人柄が拮抗している場合、どう考えても「教育をした経験があるかどうか」は、非常に大きな採用の理由になりえます。非常勤が担当できなくても、ゲスト講師や講演など、チャンスはいくつもあります。ぜひ「教育歴」を積んでください。
例えば委員歴
学内の委員会(入試や教務など)は当然なにを担当することにはなりますが、そのほかに外部の「教育委員会の委員」のようなものをお願いされることがあると思います。
これも、客観的かつ定量的に測れるものの一つです。特に地域活動に熱心に取り組んでいる大学にとって、地域とのパイプを作れる人物かどうかなどは、このあたりから読み取られているようです。
このように、「測れる」指標は論文などに代表される業績だけだとは限りません。応募書類にこれでもかと書いてみてはいかがでしょうか。
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