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honochan
大学教員公募戦士:「お祈り」と「ますます」が来る日
おおよその大学教員ポストでは、すべての選考プロセスがほぼほぼ終わってから「お祈り」「ますます」と呼ばれる通知が送られてきます。締切一か月で、なんらかのアクションがない時点で一次選考(書類選考)は通過していないと思われるのであまり驚くことではありません。
とはいえ、ぎりぎりまで「お祈り」「ますます」を送付しないのは、最後の最後で候補者から逃げられてしまう場合もあるからです。
「お祈り」と「ますます」に傾向がある?
最近次のような報告を見つけました。
書かれた方のお名前も出ています。筆者の植木先生が、過去に採用に至るまで79戦し、その際受け取った不採用通知の文面を分析したものです。
植木先生のresearchmapの内容によると「査読有り」になっていまして、「報告」とはいえそれなりに価値があるのだと信じたいところです。
重い想いを感じます
植木先生の報告にどんな意味があるのかは、正直わかりません。不採用なものは不採用なわけですし、企業における人事課のような組織は大学や研究機関には(事務方は別ですが)基本的にありません。
植木先生の報告は、目的を達するために分析したというよりも、私たち大学教員公募戦士が置かれている悲惨な状況をお伝えしたかったのではないかと考えています。
特に1章の「はじめに」には、相当強い表現を交えながらその惨状の一端が垣間見えます。戦線に立ったものは同じ感想を抱くと思います。
(ここからは投げ銭用の短文です)
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