黙れ。
心だけを見てください
心ができた後に作られたのが言葉です
後に作られたものに
心を当てはめる必要なんてありません
漫画が好きです。
ドラえもん全巻を読むことを
義務教育とすべきかもしれません。
映画が好きです。
日本国民みんなが『LIFE!』を観ると
離職率は激増するかもしれません。
麻婆豆腐が好きです。
麻婆豆腐と白米の美味しさが広まれば
世界は平和になるかもしれません。
煙が好きです。CMが好きです。
散歩が好きです。ひとりが好きです。
はじめまして。
木曜日担当、TAIDENのそーかいです。
ぼくは、よく
「無口」
「無表情」
「何考えているか分からない」
「楽しくなさそう」
と言われることがあります。
哀しい気持ちになりますが、
まあ、そうよな。とも思います。
自分が表に出している顔なので、
人一倍に自覚はしていますし、
喜怒哀楽の波を大きく表現できるひとに
憧れを抱いています。
このような感じになったのは、
高校3年生の受験期からだと思います。
部活を引退し、学校 → 塾 → 深夜帰宅 を
繰り返していたあの頃。
徐々に、徐々に、
「会話」が「無駄なもの」に
思えてきたのです。
塾から帰ってきたぼくを労り、
ねぎらい、エールを送るために
「会話」というコミュニケーションを
取ろうとしてくれた母親に対して
ただただ相槌だけで返す、
という愚行を続けた自分。
「あんた、死んだ魚の目しちゅうで」
そう言われました。
まあ、そうよな。と思いつつ、
切れたスイッチは元に戻らず、
今の今まで歩いてきました。
「言葉」は、
とても狭い存在だと思っています。
物事の捉え方を狭めてしまう。
1つの正解に括られてしまう。
それが怖くて、苦しくて、
気持ち悪い、居心地が悪い、
面倒臭い、だるい。
けど、
「言葉」は、
新しい世界も見せてくれます。
自分の脳から何億光年も離れた、
自分では辿り着くことができなかった
発想、切り口、視点を
教えてくれることがあります。
それゆえに、コピーライターへの
憧れを持っているのでしょう。
そして、
その「言葉」を
凌駕するものがあると思います。
「心」です。
TAIDENは、
千差万別の電気を帯びた「心」の集合体です。
メンバーそれぞれの骨の髄にこびりついた
知見・スキル・価値観・潜在要素をもとに、
これからの幾星霜を煌めいていきます。
まだ今は小さな静電気でも、
いつかあなたに
脳天直下の雷を爆撃できる刹那を夢見て。
心の熱に善意や聖俗を
当てはめる必要もないの
熱の前では全部
意味のないことです
あなたのしていることを
あれだこれだと他人が決めても
あなたの熱の前では
言葉も理屈も
なんの意味もなしません
by ホシ・ソウ from 『亜獣譚』
文:そーかい