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妖怪 花粉症正座ブルーシート

             この記事を書いた人:弟

花粉症がつらい

去年か一昨年かコロナでマスク不足になる状況があって泣きっ面に蜂だった、さらに、転売目的で買う連中まで現れたのでお手上げである

スギ花粉は地域にもよるが3月中旬〜5月中旬とされる、花見シーズンである

最高の花見を考えるというのはありがちだ

そこで最悪の花見というのを考えてみた

まず場所は深夜の山の中だ、スギの多い場所が良い花粉症を背負う者にとってはまさに地獄のような場所だ

そこにブルーシートを敷いて、正座をしながら、ディズニーシーのガイドブックを読む、ランドではだめだ

え、花がないって?

そこら辺にあるんじゃない?知らんけど

話に戻るが、通常の花見は何か飲み食いしながらするものだ

しかし、そういうことは一切やらない、やることはディズニーシーのガイドブックを読みながら重要そうなところに蛍光ペンで線を引いたり、付箋を貼ったり時折花を愛でたりする、それだけだ

いいんだろうかこんなこと書いて、誰かに怒られるんじゃないだろうか

一応何故ディズニーシーのガイドブックなのかというのにも理由がある、ディズニーとは楽しいものであり、夢である

それをつらい状況におきながら読むことでその落差によって効果は何倍にも膨れ上がる

ランドは『力』が強すぎて、あたかも、自分が今ディズニーランドにいるかのように錯覚してしまう、ディズニーシーが一番ちょうどいいのだ

意味は私にもよくわからない
こんなことを考えるのはきっと花粉症のせいだろう

ある日何人かで肝試しをしようと深夜の山に集まった、怯えながらも進むと、特に何もなくこんなものかと思ったところ、なにか違和感がある、

「ズル……ペラ…………シャー……ペタ……」

耳をすますとなにか変な物音がする、気になって音のする方へ恐る恐る近づくと、誰か人がいるようだ

声を掛けようとすると月明かりに照らされ、一瞬だけ姿が見えた

ブルーシートの上に正座をしながら何かの本を食い入るように見ている

目は充血し、鼻水を垂らし時折変な方向を見てはニヤニヤと不気味な笑みを浮かべる

とても正気だとは思えない、見つかったら自分はどうなってしまうのだろう

不意に奴はこちらの方を向いた

目があってしまった、気づかれた

叫びたい気持ちを押し殺し、一目散に逃げ出した

後のことはよく覚えていない

あの後残されたメンバーは行方不明になってしまった

今でもたまにあの日のことを夢に見る

あれはいったい何だったのだろう











タット練習

やっとこさ投稿にこぎつけたぜ、最近今更ながら
『ぼくらの』を読みました、すごい複雑な感情になりました

感想を言うとネタバレになるのでやめときます

あと、読んだあとのにアンインストールを聴くとめっちゃ心に来る、やばい、歌詞と作品リンクし過ぎだろやばすぎる、あかんて

好きなキャラはカコです、人間味があって好きです


おわり




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